『クィーン』*3

ダイアナ妃が亡くなってから葬儀まで英国王室の一週間を描く映画。エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンはアカデミー主演女優賞を獲得した。東京での公開から遅れる事数週間、ようやく千葉でも公開。
千葉にある単館系の映画館で千葉劇場という所での公開だったのだが、普段は5人ぐらいしか客がいないのに、今日は20人ぐらい入っていて、ちょい驚いた。アカデミー賞が効いたのか、ダイアナ妃が効いたのかは分らないが。
ストーリーはともかくブレアを筆頭に英国首脳部の極端なキャラクタはコメディなのか事実なのかどうなのか、予備知識が無いから判断つきかねるが、とにかくブレア夫人は笑える。
そんな事を抜きにしても、エリザベス女王がサングラスをかけエルメスのスカーフをかむり領地をジープで駆ける姿は、妙に格好いい。で、シャフトが折れてしまい河辺に一人佇んでいる時の逆光での後ろ姿から滲む哀しみの深さが印象的だ。
また、バッキンガムに戻った時に門の前に山積みの花束に入っているメッセージカードに傷付く姿と、その様な女王を前にした市民が礼を返す様子は、ある意味イギリスの誇りを垣間見た気がする。
ワイドショー的な基礎教養が著しく不足している私だが、これはこれで良いのではないかな。