『アフター・ウェディング』*4

監督:スサンネ・ビア 出演:マッツ・ミケルセン他。デンマークの映画。
とある家族の肖像的な何かと思いきや、家族の形を問い掛ける重い映画でした。血縁による家族、人の縁による家族、結婚という形の家族、共同生活を営むという意味での家族、様々な形があり人それぞれ優先順位が違う。それ故に誤解や行き違いが生じる訳で。
ヤコブ、ヨルゲン、ヘレネ、アンそれぞれに共感する部分と拒絶する部分があると思う。その違いがその人の価値観の違いになる様な気がします。
"無くしてしまったモノを取り戻すには、更に大きな代償を支払わなくてはならない。"そんな教訓めいたというか因果応報的なモノをちょい匂わせるラストには多少違和感を感じたが、それ以上にイロイロ心に残る映画に思えます。