書は言を尽くさず、

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福島サトル 『とくさ』

とくさ (角川ホラー文庫)
4編収録の短編集。表題作は第11回日本ホラー小説大賞短編賞佳作。一本目「ナイアガラ」は手記形式を用いたまとまりの良い短編で気に入ったのだが、以降3編がこれでもかと言わんばかりに幻想的で面喰らった。豊かな文章力を駆使して読者を酔わせることには非常に長けていると思う。が、自分としてはそう好きな作風ではない。