らかぁ4挺

4行日記

44冊目

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

周りで評判になっていたんで、読むのを止めていた
天邪鬼な小生ですが何か?
とかいいつつ、ついに我慢できずに着手。そして読了。


これは人気になりますね。わかります。
まず題がいい。
いやそうじゃなくて。
いや題はいいんだけど。
あーややこしい。
特筆すべきはテンポですか。会話文もそうだけど、
地の文のテンポというか読みやすさ、頭にスーッと
入ってくる感は、作家として相当の武器ですよ。
これが問題作だなんて信じられない感じでいっぱいですけど、
ま、ライトノベル市場は正直だなぁなんて感じております。

本作に関しては、テンポだけでなく、キャラ造形であるとか、
学園の設定や召還獣システムなんかも成功しています。
個人的には、雄二がジュブナイル間を醸し出しているのが
いいアクセントになっているように感じます。


教訓:愛されるには理由がある。

43冊目

よくわかる現代魔法 1 new edition (スーパーダッシュ文庫)

よくわかる現代魔法 1 new edition (スーパーダッシュ文庫)

桜坂洋が〜、スーパーダッシュ文庫に〜、
戻ってキター!!


あとがきにもありますが、内容は、デビュー作よくわかる現代魔法 (集英社スーパーダッシュ文庫)
と同じです。でも、これは読む価値はありました。
少なくとも小生には。


理由1:細かいところを忘れていたから。
...orz小生の、最近の記憶力の低下は本当に洒落になりません。
時々補完する必要があるんです。ま、これは100%小生が原因です。


理由2:文章が洗練されている!
小生が「よくわかる現代魔法」シリーズに嵌ったのは、
2作目の「よくわかる現代魔法―ガーベージコレクター (集英社スーパーダッシュ文庫)」からでした。
このデビュー作は、古典魔法や現代魔をSF的に定義するのは
当然面白いですし、*1ストーリーもいいんですけど、
それが巧く伝わってきていない感じがしていました。
その「見えない壁」感が、「よくわかる現代魔法―ガーベージコレクター (集英社スーパーダッシュ文庫)
から後の作品ではなくなり、凄くストレートに伝わってくる
ようになったのです。
今回のnew editionでは、そのストレート感がひしひしと
伝わってきたような気がします。


いやぁ、新作も楽しみです。で、ハヤカワから出るってアレは?

*1:文明が魔法を駆逐するところとか

42冊目

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

本屋大賞山本周五郎賞の2冠を達成した作品。
ま、伊坂幸太郎はどちらも常連だったので、
たまたまどちらも順当に決まった感は大きいですね。


天邪鬼な小生としては、もっともっと寝かせて、
文庫化直前くらいに読もうと思っていたのですが、
これ以上寝かせると、いろいろな所から情報が
リークしそうだったので、GWに読みました。


コレは本当に面白かった。伊坂幸太郎に関しては、
デビュー作「オーデュボンの祈り (新潮文庫)」を読んで、
とてつもない才能を感じて以来、「ラッシュライフ (新潮文庫)」「重力ピエロ (新潮文庫)
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」「チルドレン (講談社文庫)」「アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)」「砂漠」と
読んできました。そして、ずっと圧倒されっぱなしです。
そして、ついに本作を読むこととなりました。


以下、ネタバレではないですけど一応隠しておきます。

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