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A0153の日記

2013-12-18

賛成派も反対派も読んだ方がいい「原発ホワイトアウト」(2)

(続き)
10章 謎の新聞記事
新崎伊豆知事原子力ムラの策謀に落ち、汚職を追及されるという内容。もちろん福島県知事佐藤栄作の「汚職事件」をモデルにしている。→佐藤栄作汚職事件について原子力ムラの罠に落ちたのか汚職があったのか私はわからない。しかし、知事反原発(という程ではなかった。慎重派ぐらいか)でなかったら、彼の問題が表面化しなかった可能性が高いのではと思う。

11章 総理検事総長
検察総理との密談で、正義より権力を選ぶという場面。
この章には怖いことが出ている

原発反対デモで自宅が特定された参加者の周辺では、それぞれの管轄の警察官によるききこみが露骨に行われた。「お隣の奥様が官邸前の反原発デモに参加されてるようなのですが、誘われたことはありますか」<

→普通の人が警察にこんなこといわれたらビビるだろう。原発反対の意思表明をしたら警察に睨まれると思うだろう。それが抑制になる。巧妙な手口だ。権力は恐ろしい。

12章 スクープの裏側
規制庁官僚の西岡と玉川京子の汚職摘発記事がマスコミに流れる。そして権力側の反撃が始まる→もちろん西山事件がモデル

13章 日本電力連盟広報部
もちろん電気事業連合がモデル。広報部と電気事業連合に雇われたジャーリストたちは、投書・ツイッター等で反原発の意見を封じる行動をとる。→われわれも負けずに反原発の意思を表明しなくちゃ。どちらが大衆の意識を捉まえるかだ。その意味では、石破氏の発言(反原発でいえば反原発の賛同者を増やすのが本筋)は正しいと思う。

14章 エネルギー基本計画の罠
秋の臨時国会時の保守党自民党内)の経済産業部会で「エネルギー基本計画」作り。
山野一郎河野太郎議員がモデル)が反対するが、「原発再稼働・電力小売自由化慎重・発送電分離慎重・原発輸出」等の提言が出される。
山野一郎と商工族のドン・官僚・陣笠代議士の理論対決が面白い。
→決定打は、やはり国民の脱原発の覚悟であると思う。そういう意味では、小泉元首相脱原発発言は、やはり心強い味方と思える。
→現実でも「原子力発電は基幹エネルギー」との文言がはいった基本計画が作られた。

15章 デモ崩し
反原発デモが警察官隊に弾圧される姿が描かれる。デモ許可の条件をデモ隊が守らなかったという理由である。デモ隊の音量が70デシベルを超えたという違反。テント村も制圧される。
→石破氏の「絶叫デモはテロ発言」を思い出す。東京都公安条例憲法違反かどうかなんて論争が大学時代あったことを思い出す。各地の公安条例は研究しておく必要があるな。
賢く行動せねば。それにしても決め手は世論だ。デモを悪者にするか、権力を悪者にするか、それは世論が決める。宣伝戦には負けられない。反対派の皆様、知恵を発揮しましょう。

16章 知事逮捕
新崎県知事伊豆知事の逮捕→特に感想なし

17章 再稼働
原子力規制委員会が、年末に15基の原発が再稼働が決定。
→現在はそうなっていない。やはり反原発の世論が間違いなく再稼働を抑えていると思う。

18章 国家公務員法違反
西岡進と玉川京子が国家公務員法違反で逮捕される。
→もちろん西山事件がモデル。小説では国家公務員法守秘義務違反で逮捕されるのであるが、現実は、もう「特定秘密保護法」で厳罰化が決まった。しかも秘密がなんであるか分らないというとんでもない法だ。その秘密が国民の利益になるかどうか証明できないというとんでもない法だ。廃止あるのみ。

19章 終章 爆弾低気圧
再稼働なった新崎県の原発テロによって全電源喪失から、メルトダウンする。朝鮮系中国人工作員東電に反感を持つ日本人が行う。手段は送電線の鉄塔を爆破するという方法だ。
→なるほど送電線破壊は原発の破壊をもたらすかもしれぬ。ただし、現実の福島原発事故の全電源喪失は、外部電力遮断ということがあった。テロの場合、入力系の東北電力鉄塔も爆破しなければならぬと思う。この小説の2チームでは足りないと思う。
テロをどう防ぐかは、原発賛成派も反対派も良く考えねばならぬと思う。再度のメルトダウンは、日本崩壊になると思うので。
→敵対国またはある集団が憎悪を持ってテロをしようと本気で思った場合、自衛隊・警察・米軍をいくら増強しても国民の生命財産は守れない、と俺は思っている。
→故に安部政権の自国軍事力増強・日米安保強化による安全保障路線のみでは守れない。かえって危険性を増す、と思っている。

この本は、2013年参院選与党の大勝(衆参で絶対多数)という現実の下での原子力村の復権を描いている。12月時点で原発再稼働は
なされていない。原発反対の世論が抑えている面もある。政権が秘密法に精力をとられたという面もある。
しかし、原子力ムラの狙いは変わっていない。反原発の世論が弱まれば、この本で描かれたことが起こることもあり得ると思う。
自民議連が12月17日政府が作るエネルギー基本計画に「原発新増設や建て替え40年超の原発の積極的活用」を盛り込むよう提言した(朝日18日朝刊)  

一つ疑問に思ったのは、電力会社内でも、経産省内でも原子力以外の発電部門に関係する人たちがいるはず、彼らの反原発の動きはないのか。勢力争いなんてことはないのか。

もしここまで読んでくれた人がいましたなら感謝します。私の誤読もあると思いますので、ぜひご自分で読んでみてください。









 

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