常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

女王#2

東京学芸大学教職大学院に入学して,1年が過ぎました。大学院と実習校を往復する日々に,入学当初はついていくのが精一杯。そんな毎日を楽しむだけの心の余裕が,ようやく芽生えてきた今日この頃です。
本学教職大学院の特色は,2年間継続的に通う週3日の実習です。現在は,K県の某公立高校で実習を行っています。
実習初日のことです。朝教室にいたのはわずか5名。私の挨拶に顔を向けることも,ましてや歓迎する事もなかった生徒たちに,最初はどう接していけばよいのか悩みました。
1年経った今では,担任の1人として当たり前のように温かく接してくれます。「吹奏楽のサックスの先生」「多文化の授業にいる先生」「AKB48に似てる先生」(48人おりますが)「女王の教室」(by 小山本)など,生徒からいろいろなニックネームもつけてもらえるまでになりました。研究と実践を同時に行いながら,生徒との交流を心から楽しんでいます。
英語科の授業実践は,毎回が真剣勝負です。集中力が持続できない生徒を前に,一度こちらが崩れてしまうと,もうその回の授業は一切目を向けてもらえなくなります。そのため,常に生徒の目線で自身の授業を見つめて実践することを心がけています。辛いこともありますが,それでも時々訪れる,生徒が「楽しい」と感じてくれる瞬間をとらえた時はこの上ない喜びです。
実習で一番苦しかった時に田邉祐司先生が教えてくださった,「離見の見」や「教育的まなざし」という言葉の意味を模索しながら,毎日奮闘しています。これからも「学びつづける教師」として,田邉ゼミで学んできたことを最大限に教壇で活かして参ります。(卒業生 女王)