常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

“Present” is a gift

今日は,息抜きに見た映画「カンフーパンダ(Kung Fu Panda)」で出会ったsayingをみなさんとshareしたいと思います。

まず,なぜこの映画を選んだかというと,田邉祐司先生が大学の授業中に「カンフーパンダ」から取り上げた音声がどのような前後関係で使われているか気になったからです。深い意味は全くありません。

では簡単ですが,映画のストーリーを説明します。

中国の平和の谷(the Valley of Peace)にガチョウの父親とラーメン店を経営しているパンダのポー(Po)がいました。彼は大のカンフー好き。ある日,ウーグウェイ導師(Master Oogway)がアクシデントでポーを伝説の「龍の戦士(Legendary Dragon Warrior)」に選んでしまします。そんな時に,チョーゴン刑務所から邪悪なカンフーの達人タイ・ラン(Tai Lung)が脱獄しまうという最悪の事態が。タイ・ランを倒せるのは,「龍の戦士」のみ。ポーは立派な「龍の戦士」になってタイ・ランから平和の谷を守るため,必死に師匠のシーフー老師(Master Shifu)と修行に励みます。果たして,ポーはタイ・ランを倒せることが出来るのでしょうか。

今回,注目したいのはオーグウェイ導師がポーに言った一言。カンフーの修行当初,自分は本当に修行していていい身分だろうかと悩んでいるポーに導師は…

There is a saying: Yesterday is history, tomorrow is a mystery, but today is a gift. That is why it is called the present.

「今日という日は神様からの贈り物なんだね。」この言葉にはとても考えさせられました。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)では,present(現在)の原義は,「(目の)前に(pre)ある(sent)」とあります。確かにこの定義は語源的切り口からみると,うなずける答えです。しかし,導師の言ったような原義のほうが,英語が生き生きしていると思いませんか。(ちなみにhistoryとmysteryで韻も踏んでいます。)

教員採用試験まであと2カ月を切りました。1日1日が非常に大切になってくるこの時期,今日(present)が神様からの贈り物(gift)ということ心に刻み,みんなで頑張りましょう。(ゼミ生persimmon柿生)