常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

出来ているつもりの自分〜番組出演の感想(camel編)

自分も小山本先輩同様,幸運にも12月19日(日)に放映されたNHK教育TV放送の生番組「ニュースで英会話 年末スペシャル」に出演することができた3人の内の1人でした。
cf.http://d.hatena.ne.jp/A30/20101220/1292833884
cf.http://d.hatena.ne.jp/A30/20101214/1292317738
自分はLet’s talkというコーナーで「2010年印象に残ったニュース」を題材に,小惑星探査機「はやぶさ」について話しています。
正直人生初めてのテレビ出演が自分にとって外国語である英語によるインタビューになるとは思いも寄りませんでした。というのも,大学に入学した時,ほんの片言の英語しか話せなかった自分が公共放送を通してお茶の間に登場するなど夢のまた夢の話だったからです。それだけに僅か十数秒という短い時間ではありましたが,テレビ出演できたことは自分にとって大変特別で,一生記憶に残る出来事だったと思います。(しっかり録画もしました。)
cf.http://d.hatena.ne.jp/A30/20100525/1274737755
今回出演することができましたが,映像で自分の英語を確認してみると間違いだらけであることに気づきました。緊張のあまり表情が強張っていたり,途中でつっかかってしまったり,改善点をあげればきりがありません。日常的に英語学習に励んでいても,カメラを前にするだけであんなにも劇的にパフォーマンスが落ちるとは思いませんでした。自分では「できている」と思っていてもそれは表層だけであって,実は「できていない」ことがわかりました。田邉先生の授業では人前に立って何かをする活動が多いですが,それはどんな緊張状態にも耐えうる精神を養うためなのだと撮影後にふと思いました。人として生きて行く限り緊張する場面を逃れることは不可避で,これからの人生数え切れないほど待ち構えていると思うので,少しずつ改善していきたいと思います。
このような貴重な機会を頂き田邉先生,撮影関係者の皆様本当にありがとうございました。(ゼミ生 camel)

We needed a little more punch

プロバスケットボールリーグNBAの強豪Orland Magicは今季,予想外の苦戦を強いられており,チームの成績も低迷しています。そこで突然の大型トレードを発表しました。DY(12/20/10)にあったMagicのチーム代表Otis Smith氏のコメントから英語表現を拾います。
“We needed a little more punch,” Magic president Otis Smith said. “All those guys coming in have an ability to move the ball. After looking at our team through 25 games, we were missing a little something. I thought change was needed.”
punchというと「一打ち, (ボクシングの)パンチ」(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)という意味が思い浮かびますが,その他に口語で「生気,力(vigor)」(『研究社 英和大辞典』第5版,研究社)という意味があります。英英にもa strong, effective, and interesting quality in the way something does something(Longman Advanced American Dictionary)とあり,例文としてThe book lacks the punch of his earlier novels.が挙げられていました。
さらに,move the ballという表現にも注目です。これはcarry the ballという表現と同じ意味で用いられていると考えられます。辞書にはcarry the ballで「(米口語)責任を引き受ける;率先してやる,中心的役割を果たす」(『研究社 英和大辞典』同上)とありました。また,言うまでもなくここでのballはbasketballと掛けてあります。(院生 小山本)