常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

shanghai into~

今回は映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の第2作目から英語表現を拾います。
Captain Jack Sparrowは一作目につづき,また何かを探し求め,海に出ます。第2作では布に書かれた鍵を探しに行きます。その航海中のある夜,ラム酒が切れたので,船の倉庫に行き,Captainはラム酒を探していました。そうしたら,そこに何か人影が…。よく見るとそこにいたのはBootstrap,Will Turnerの父でした。彼は彼の船の船長David Jonesに言われ,Captainの船に乗り込んだとのこと。そのことを察知したCaptainはこう言いました。
He shanghaied you into service, eh?
He: David Jonesのこと
you: Bootstrapのこと
ここで取り上げるのはshanghaiの用法です。この単語は,あの中国東部の大都市上海という意味ですが,ここでは動詞で使われています。そこで『オーレックス英和辞典』(旺文社)を使って調べてみると,shanghaiには動詞で「〈人を〉力ずくで[だまして]〜させる」という意味がありました。そして,上記のセリフを字幕では「それで,さらわれたというわけか」とありました。
世界の大都市である上海をもとにした動詞用法は以前、UG先生の授業でも学びましたが、ほかの大都市名や国名にも同じような動詞用法があるのかも知れませんね。漆器のjapanや陶磁器のchinaなどとともに記憶の中に残していきます。(ゼミ生 persimmon柿生)