常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

offbeat

これまでの大学は一部や二部という区分で学生が入学していましたが,とうとう真夜中に開講する授業が登場しました。今回はUSA TODAY(10/27/11付け)より英語表現を拾います。

Colleges start offering 'midnight classes' for offbeat needs

http://www.usatoday.com/news/education/story/2011-10-26/college-midnight-classes/50937996/1

今回注目するのは,offbeatです。オフビートと聞くと,音楽関係で使われる言葉を思い出します。しかし,辞書には「風変わりな,ふつうでない,意表を突いておもしろい≪◆off-keyと異なり,よい意味でも悪い意味でも用いられる」」とありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。またLDOCEにはunusual and not what people normally expect, especially in an interesting wayとあるため,特に興味深い話題で使われることがわかります。以上のことから表題は,「大学が提供を始めたのは深夜の講義。変わったニーズに応える」と訳せます。

また,off-keyについても言及します。off-keyは「調子はずれの,変則的な,不規則な;不適切な」という意味で,「offbeatとは異なり,通例不快な悪い意味で用いられる」そうです。実際の例をLDOCE記載のものから挙げます。offbeatにはoffbeat humorやShe's a little offbeat, but she's a wonderful actress.とあり,確かに良い意味でも悪い意味でも用いられています。off-keyの場合はThe band sounded slightly off-key.とあり,こちらはやはり悪い意味でのみ使われているようです。自分はリズム感がほぼないですが,offbeatとoff-keyは使いこなしたいと思います。(ゼミ生 Lbow−Shoulder)