常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

primed for

prime

昨日のThe Japan Newsの記事であるためタイミングを逃してしまいましたが、先生から教えていただいた表現を取り上げたいと思います。

      

今回取り上げるのは、記事の見出しにある“prime”という表現です。“prime minister”などにも用いられているように、この表現は「第1の、主要な、最高の」といった意味がありますが、今回の場合は動詞として用いられています。『ジーニアス英和辞典G4』で確認してみると、「《通例受身》〈人に〉(試合や戦争などの)用意をさせる」「〈火器〉に火薬を詰める」といった意味が記載されており、まさに「(安全保障関連法案が)今にも可決寸前にある」ことを意味していると分かります。また、「最も視聴率が高い時間帯(特に午後7時から10時または11時まで)」のことをアメリカ英語では“prime time(hours)”と表すように、安保法案の審議が「山場、ピーク」に差し掛かったということを表しています。

このような少し深い意味合いを持つ表現であっても、自分で理解できるような英語力を身につけていきたいです。(ninetails)