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田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

2016-01-08

give a toss 復習

本日は英国の1ポンド(£1)硬貨についての記事から表現を取り上げます。 2017年より、導入される予定の新1ポンド硬貨は、12角形であり、15才の少年によるデザインがあしらわれています。記事では、新しい硬貨とともに、英国におけるこれまでのポンド硬貨についてのデザインや歴史、使用などについてまとめらています。

本日は記事より、"give a toss"を取り上げます。

Why it's time you gave a toss about coinage

Just before Christmas the last pound coin in its present form was minted, 32 years after the first came off the production line. Amid the rampant inflation of the Eighties, it had made perfect sense to scrap the old pound note, then worth a fraction of the value it had held when it superseded the gold sovereign in 1931.(中略)


http://www.telegraph.co.uk/art/what-to-see/why-its-time-you-gave-a-toss-about-coinage/

"give a toss" は、Oxford Dictionaries On-lineでは、"British informal Care at all"と定義されています。"usually with negatives"とあったため、"not"などを用いた否定文でよく使われることがわかります。『Wisdom英和辞典 第三版』では"not give a toss"の形をとり「英話 (について) まったく気にしない」との意味になるとあります。

"toss"ときくと、サッカーなどでみられる「コイントス」を思い浮かべますが、実際に、"toss"のみで、名詞として「(順番を決めるための)コイン投げ」という意味や、動詞として「コインを投げる」の意味があります(『Wisdom英和辞典 第三版』)。記事では、硬貨についての話題が取り上げられているので、あえて"give a toss"の形が用いられていると考えられます。見出しにある"Why it's time you gave a toss about coinage"は「今まさに硬貨に関心をよせる時なのはなぜか」のような意味になるでしょうか。

調べてみたところ、新しい硬貨にデザインされているバラ、西洋ネギ、アザミクローバーの4つの植物は、それぞれイングランドウェールズスコットランド北アイルランドの4つの地域を象徴しているそうです。また、デザインが12角形であるのは、英国で現在流通している約3%にものぼる1ポンド硬貨が偽造硬貨とされているため、偽造硬貨対策としての背景によるものだそうです。(Dew)