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田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

2017-09-21

Jihad 復習

  イラク軍の関係者はBBC取材に応じ、イラク・アンバールで勤務する警官やイスラムスンナ派部隊が同国アナ地域に移ったことを、明かしました。

A military source told the BBC that soldiers, Anbar provincial police and Sunni Arab tribal fighters began moving on the town of Ana on Tuesday morning.

Their progress was slowed initially by dozens of booby-traps, the source said.

Ana, 90km (55 miles) from the Syrian border, is one of three Iraqi towns in the Euphrates river valley held by IS.

The jihadist group still controls large parts of the valley in the neigh bouring Syrian province of Deiral- Zour, but it is under pressure therefrom Syrian pro-government forces and a US-backed alliance of Kurdish and Arab fighters.

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-4131

http://ejje.weblio.jp/content/jihadist

 今回取り上げたい単語は、“jihad” /dʒəˈhæd/ です。手元の辞書には訳が載っていなかったため,ネットをみると「ジハード主義」とありました。「ジハード」とは、イスラム教徒が行う義務のことでイスラム教徒としてできる努力や奮闘、慈善活動のことを指しているそうです。また、もともと「ある目標をめざした奮闘、努力」というニュアンスを持つ “jahada” がその語源とされています。

 しかし近年では、上途の意味で使われておらずイスラム主義者を標的としてテロといった非人道的手段で世界に脅威を与える恐れのある思想を抱いたり、行為を行う団体や組織のことを「(サラフィー)ジハード主義」と呼ぶそうです。(日本の報道機関は、「ジハード主義者」のことを「イスラム過激派」と呼称しています。)

 さらにアメリカ同時多発テロが発生した以降、「ジハード主義」を遵守している組織は、標的をイスラム主義者だけにとどまらず世界中を標榜にしている模様で、多くの国と地域でテロを画策し断行しています。その結果として世界中がテロの脅威に晒されているというのです。

 最初は「神様のため、世のため」としていたことがそれを動機にして非人道的な行為も正当化する流れから本来の “jihad” と意味が遠くなってしまったのでしょう。(Hapidra)

rogue regimes 復習

Donald Trump's first major speech at the United Nations has been denounced by some of the member nations he singled out for criticism.

The US president included Iran among "a small group of rogue regimes", and said the US would "totally destroy" North Korea if forced to do so.Iran's foreign minister said:

"Trump's ignorant hate speech belongs in medieval times", and not the UN.

I saw this on the BBC and thought you should see it:

http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-41327130

 今回取り上げるフレーズは “rogue regimes” です。『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館) によると “rogue” は「悪党、ならず者」といった意義があり、ラテン語でもともと「浮浪者、厄介者」のニュアンスがある “roger” から派生していることがわかりました。また、“regime” は政治用語で「(民主的でない)政権、国家、全体主義」という意味を持っているといえます。したがって,これは「ならず者政権、悪党国家」となります。

 確認のために、ここでいう「ならず者政権」の定義を調べると世界平和に脅威をもたらす行為を画策する国家、独裁政治体制を維持した上で政権を構築している国家を指していると説明がなされていました。また今回の文脈に当てはめてみると、世界的に度重なるルール違反な行為を繰り返した主に北朝鮮の国家を厳しく揶揄批判した表現をしているとうかがえます。

http://eow.alc.co.jp/sp/search.html?q=rogue%20regime&pg=1 https://kotobank.jp/word/%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%9A%E8%80%85%E5%9B%BD%E5%AE%B6-181395

 今回のトランプ大統領によるスピーチイラン政府に対しても同様の批判をしたことで、無知なヘイトスピーチ(憎悪表現、非人道的表現) ではないかとイラン外相批判しているようです。また、現在の国連が21世紀ではなく中世に属するものと、戦後の「国際連合」でなく戦前の「国際連盟」に成り果てているともとれる発言もしています。(Hapidra)

 

hold one’s tongue 復習

 国連総会アメリカのトランプ大統領北朝鮮について言及しました。

Trump's N. Korea threats leave Asia struggling to explain intent

SEOUL--Was it a bluff? A warning that Washington would shoot down North Korea's next missile test? A simple restatement of past policy? Officials and pundits across Asia struggled Wednesday to decode U.S. President Donald Trump's threat to "totally destroy North Korea" if provoked.

There was, however, no immediate comment from the focus of Trump's belligerence: North Korea held its tongue in the hours after the U.S. president's speech.

以下省略

http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201709200042.html

 “hold one’s tongue”に注目しました。文脈、そして使われている単語から意味をだいたい推測できますが、気になったので調べてみました。『ウィズダム英和辞典』を引いたところ、「黙っている」とありました。確認のためにLDOCEも引いたところ、こちらでは“spoken used to tell someone to stop talking or to not tell someone about something”と定義されていました。インターネットで検索していると「口をつぐむ」という訳が充てられていることが多いように思います。

 ちなみに、他にも“hold one’s 体の部位”というフレーズが辞書には載っていました。興味がある方は辞書を引いてみてください。(Blue Sky)

富士山

後期初日。今朝は富士山のてっぺんが研究室からのぞめました。まだ冠雪はないようです。ともかくも吉兆。後期も乗り切れるようにとお祈りをしておきました。

    f:id:A30:20170921101139p:image

adoptee

 スリランカでは1980年台から赤ちゃんが不法に売買されていたことを同国の当局が認めました。ベビーファームの存在はオランダドキュメンタリー番組によって明らかにされ,それをスリランカ当局が認めたかたちです。

 記事の中で気になった単語は"adoptee"です。英辞郎を調べると「養子」という意味がありました。『Wisdom英和辞典第三版』(三省堂)には"adopted"で「<子供が> 養子になった」とあります。現在までに約4,000名の赤ちゃんたちが主にヨーロッパで売買されていたようです。(Ume)

Sri Lankan baby farms: Minister admits illegal adoption trade

Some were reportedly born into "baby farms" that sold children to the west.

Sri Lanka's health minister told the Dutch current affairs programme Zembla he would set up a DNA database to help children find their birth mothers.

About 4,000 children are thought to be have been relocated to families in the Netherlands, with others going to other European countries such as Sweden, Denmark, Germany and the UK.

One adoptee called Rowan van Veelen, told the BBC earlier this year that he had travelled back to Sri Lanka to try and find his birth mother 27 years on.

He was part of a Netherlands-based social media network that tried to match Sri Lankan birth mothers to their estranged adopted children.

"The adopted children and the mothers got the wrong information, which makes it really hard," he explained.

http://www.bbc.com/news/world-asia-41339520

Going back to where we left off

本日から後期です。英語科教育法,専門ゼミ入門ともに同じ教室です。

なお,各授業ともに1週間は,それぞれ夏休み中の過ごし方を質すテストからresumeします。(UG)

fissile #2

 ティラーソン米国務長官は19日, イランの核合意について修正が必要であるとの見方を示しました。

Rifts exposed over Iran nuclear deal

The Iran nuclear deal must be changed if the United States is to remain in it, the top U.S. diplomat said on Tuesday, suggesting its key limits on the Iranian nuclear program must be extended.

中略

The July 14, 2015 accord aims, for a decade, to extend the amount of time it would theoretically take Iran to produce enough fissile material for an atomic bomb — so-called breakout time — from several months to a minimum of one year.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0003953342

 fissile / fɪsəl / を取り上げます。前後より, ある性質を表すものではないかと予想し, 『リーダーズ英和中辞典』(研究社)で調べたところ, 「さけやすい, 核分裂性の」とありました。The Free Dictionary.comには “(nuclear physics) brit capable of undergoing nuclear fission as a result of the impact of slow neutrons” と定義されています。接頭辞 “fissi-” は, “easily split” を指すラテン語 “fissilis” に由来し, 「分裂」「裂開」の意を示すところから, 生物の「分裂繁殖」は “fissiparity” となります(同英和辞典)。(Cayu)

fissile - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

go back to sleep 復習

 昨日の裏ゼミで「二度寝をする」とはどのように言うのかという話題が出ました。私は2という数字に引っ張られ、doubleやtwoなどの数字に関連する語が頭の中に浮かんでいました。先生がおっしゃっていたのは “go back to sleep” や “sleep again” などでした。二度寝という日本語とらえると難しく考えてしまいがちですが、知っていることばの組み合わせで簡単に言うことができるのだと改めて感じました。

 そこで、sleepに関連する面白い表現はないかとsleepの項目を『ライトハウス英和辞典』(第5版 研究社)で見てみると、 “go to sleep” で「(2)(略式)手足などがしびれる」という意味を見つけました。1つ目には私たちにも馴染みのある「寝つく、寝入る」が載っていますが、2つ目の意味に関しては手足がしびれると寝ているときの状態のように動けなくなる様子が想像できます。そのままの意味だけではなく、違う意味を表すこともある面白い言い回しだと思いました。(aqua

get back to sleep - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

devil’s advocate 復習

 今回取り上げるのは昨日の裏ゼミで先生に教えていただいた“devil’s advocate”です。これは「故意に反対の立場をとる人」(『ジーニアス英和辞典』第五版、大修館書店より)を指し、行為を表す際は“play the devil’s advocate”となります。

 少し意地悪な行為から“devil”が使われているのかと思いましたが、『ブルーワー英語故事成語辞典』(大修館)と『英辞郎 on the web』で語源を調べると、カトリックの専門用語で列聖聖人)候補の審査をする「列聖調査審問検事」から派生したことが分かりました。検事は反対意見を候補者に投げかけるため、そこから「あまのじゃく」や「けちもんをつける人」と比喩的に使われるようになったそうです。反対語の「擁護論者」は“Advocatus Dei (God’s Advocate)”と言います。

 そもそも、“devil”とは一体何なのかLDOCEで確認すると“the most powerful evil spirit in some religions, especially in Christianity”とあり、よく一緒に出てくる“Satan” /séɪtn/は“the Devil, considered to be the main evil power and God’s opponent”とそれぞれ定義されています。はっきりとした区別はつけられないようですが、もとの原義を同上英和辞典で見ると“devil”は「悪口を言う人→悪いやつ」、“Satan”は「敵」と記載されていました。

 辞書には“devil”が付く表現が他にもたくさん載っているので、宗教的知識なども一緒にチェックしていきたいです。(flying bird)

rock 復習

 メキシコで起きた大地震から10日が経ち、死者は200人以上に上っています。

More than 200 dead after magnitude-7.1 earthquake strikes Mexico

More than 200 people are dead after a magnitude-7.1 earthquake rocked central Mexico Tuesday afternoon, hitting on the 32nd anniversary of the biggest quake to ever strike the country's capital.

The earthquake struck about 75 miles southeast of Mexico City but caused extensive damage there, leveling at least 44 buildings, including homes, schools and office buildings, according to Mexican President Enrique Pena Nieto, who did a flyover of the city Tuesday afternoon.

Among the dead are at least 22 people, including students and at least two adults, from a collapsed primary school in the south of the city. Pena Nieto visited the school late Tuesday. He said the 22 bodies have been recovered but that 30 children and eight adults are still missing.

http://abcnews.go.com/International/200-dead-magnitude-71-earthquake-strikes-mexico/story?id=49958650

 取り上げる単語は"rock"です。「岩」などの意味が一般的ですが、ここでは違う意味で使われています。『ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)で調べてみると、動詞で「揺り動かす、(地震、爆発などが)…(激しく)を揺さぶる、振動させる」とありました。また、精神的に揺れるときにも使うことができ、「動揺する」という意味もあります。LDOCEでは、"to move gently backwards and forwards or from side to side, or to make something do this"や"to make the people in a place or organization feel very shocked – used in news reports"と定義されています。したがって、地震が中心地を襲った」となるかと思います。(Akim)

rock 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

bovine 復習

 台湾和牛に対する輸入規制を緩和する方針を発表しました。

Taiwan lifts import ban on Japanese beef

Taiwan’s food safety authority has lifted its 16-year-old import ban on Japanese beef.

The ban was canceled on Monday with conditions, such as only allowing imports on beef from cows aged 30 months or younger.

Taiwan banned beef imports from Japan following the outbreak of bovine spongiform encephalopathy, or mad cow disease, in the country in September 2001.

一部抜粋

http://the-japan-news.com/news/article/0003951930

 今回はbovine /ˈbəʊvʌɪn/ に注目しました。Oxford Dictionary of English (2nd Edition)によると、 “relating to or affecting cattle”と定義されておりました。また『ジーニアス英和辞典』(5th)で引いてみたところ、「ウシ属の」、名詞で「ウシ属の動物(ウシ・スイギュウ・バイソンなど)」と載っておりました。転じて「(頭の働き・動きの)のろい」という意味もあるとのことです。

 語源はラテン語で、bovがoxを表しています(cf. bovid)。(Gomez

back-to-back 復習

 昨日の裏ゼミで言及されたback-to-backを調べました。『ジーニアス英和辞典』で引くと、「〈家などが〉背中合わせに接した、続けざまの、背中合わせの家[集合住宅]」と、副詞と名詞の意味が記載されていました。BTBやBTOBと略され、使用例としてstand back-to-back「背中合わせに立つ」、back-to-back failures「連続失敗」、have back-to-back meetings「立て続けに会議がある」などがあります。

 backは背中を意味しますが、ほかにも身体の一部を前置詞toでつなげた表現を調べてみました。まずeye-to-eyeは「目と目が合う距離で、対面して」、またよく知られているface-to-faceは「差し向かいで、面と向かって」、さらにhand-to-handは「〈両者が〉接近して、fight~ 白兵戦をする、つかみ合いをする」という意味がありました。(Kiwi girl

ご指名質問#20「back-to-back」にお答えします - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から