常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

agonizing decision 復習

先日旅行へ行ったのですが、スーツケースの鍵を忘れ、鍵を壊すという苦渋の決断を迫られました。そこでふと、苦渋の決断は英語でなんというのかと思い、調べてみました。インターネットで調べたところa difficult decisionやa tough decisionなどが挙げられていました。また、an agonizing decisionというものもありました。agonize / ˈægənὰɪz / は『ジーニアス英和辞典』(第四版,大修館書店)によると「(…で)(長時間)ひどく苦しむ」や「〈人〉をひどく苦しめる」とありました。LDOCEにはto think about a difficult decision very carefully and with a lot of effortとありました。

agonizeの語源は、古代ギリシアで各種スポーツ競技や催しが行われた「広場,集会場」という意味のagoraだそうです。agoraで行われる競技に勝つために参加者は精神的にも期待的にも苦痛が伴ったことからこのような意味の単語になったそうです。

ちなみに苦渋の決断をするは、決断するがmake a decisionであるように、make a agonize decisionとなるようです。また苦渋の決断を迫られるはforce to make a agonize decisionで表せることがわかりました。(rain)
agonizing decision - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から