常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

clinical

昨日長友選手の活躍をseventh heavenという表現とともにご紹介させていただきましたが,イタリアセリエAは,インテルだけではありません。中堅クラスのクラブも虎視眈々とトップの座を狙っているのです。ラツィオのその一つのチームです。パレルモを2対0で破り,3位のナポリを勝ち点1差で追っています。
Lazio moved to within one point of Napoli following the clinical 2-0 win over Palermo thanks to two early goals from Giuseppe Sculli.(DY 03/08/11付)
*Giuseppe Sculli:ラツィオのイタリア人選手
ここで注目するのがclinicalの使い方です。一般にはクリニカルという日本語になっている通り,「臨床の」や「診療所の」という意味がありますが,ここでは一体どのような意味になるのでしょうか。実はこの単語には,「(建物・部屋などが)飾り気のない,簡素な」という意味があります(『オーレックス英和辞典』旺文社)。上記の文脈では,clinical 2-0 winで「2対0での無難な勝利」や「2対0での手堅い勝利」などのように解釈できるのではないでしょうか。
長友選手の活躍で,日本でも一層注目を浴び始めたセリエA。どのチームが優勝争いを制するのか,楽しみですね。(ゼミ生 persimmon柿生)