ACISKO(アシスコ) フランス通信

2009-05-20 21 号

春の花三色 ( LES FLEURS DU PRINTEMPS BLEU,BLANC,ROUGE )

11:46

若葉が繁り、木々の花も惜しげなく咲いて、大気が薫っています。この時期の花の色はフランスの国旗のようにブルー、ブラン、ルージュ、つまり青、白、赤の三色(トリコロール le tricolore)に分けられます。マロニエ(le marronnier西洋トチ)は木によって白い花が咲くものと、紅い花が咲くもの、藤の花(la glycine)は青紫と白、リラ(le lilasライラック)も青紫か白い花、西洋さんざし(l’aubepine)は赤と白、桐(le paulownia)の花は青か白、といった具合で他の色は極めて稀れです。春の到来を告げた花々、ミモザ、クロッカス、レンギョウ、山吹、たんぽぽ、菜の花などは黄色でした。その後には梅や杏、りんごや梨、桜の白、更には八重桜、桃、花桃など強いピンク色と続きました。そして今の三色に重なるように高速道路や電車道の土手に土砂崩れを防ぐ為に植えられている根の強いニセ・アカシア(le robinier)が、髪飾りのようなクリーム色の花を沢山に咲かせて、若葉に爽やかに映えています。5月も末になればこれら花の姿は全て消え、プロペラ-のような、小舟のようなガクに薄黄色の小さな花を付けた菩提樹(le tilleul)が、そこはかとない香りを漂わせて夏を知らせます。あとはモネの絵にあるような野原の紅い雛ゲシ(コクリコ le coquelicot)そしてバラ(la rose)の季節でしょうか。

無言館 ( PAVILLON SANS PAROLE )

11:46

“無言館”と名付けられた戦没画学生慰霊美術館が長野県の上田市に在り、友人に連れられて行ってきました。“口をつぐめ、眸(め)をあけよ。見えぬものを見、きこえぬ声をきくために。”(窪島誠一郎)芸大、美校の学生達が学業中途にして、或いは、さアこれから、という卒業間もなく、兵隊にとられて出征、戦死、病死した若者達の遺作の数々に、スケッチ、日記、家族への手紙をはじめ、遺品を展示しています。美術館の建物は“無言館”と“傷ついた画布のドーム”の二棟あって、どちらもコンクリート打ちっぱなしの礼拝堂のようで、“無念”の雰囲気に満ちて恐ろしいほど、彼等の魂がしっかりと生き続けているのを強く感じました。展示された素晴らしい作品を見ながら、死に際はどんなにか残念であったろうと自然に想像して涙しました。それにしても、これら沢山の遺作などをどのように集めたのか、遺族の方々を探し出し、協力を依頼するに至るまでの苦労を思い、頭の下がる思いを抱きました。

(所在地) 長野県上田市大字古安曽字山王山3462 (電話)0268―37―1650

(アクセス)JR上田駅から上田電鉄別所線で塩田町駅下車、別所温泉方面ゆきシャトルバスにて“無言館入口”で降り徒歩5分、又は塩田町から塩田町観光タクシーを利用。

ヴァンセンヌ城のサント・シャペル公開( LA CHAPELLE DE VINCENNES ROUVRE )

11:46

大嵐による被害を受けて1999年以来10年間も閉鎖されていたヴァンセンヌ城内サント・シャペルが、修復工事を終えて再び一般公開されました。パリのサント・シャペルと比較される美しい礼拝堂は、パリからも近く、一度訪れる価値十分です。8月30日迄は堂内にて“ブルガリアの聖画秘宝展(Les Tresors des Icones Bulgares)”が開かれています。

2009年度ツール・ド・フランス ( LE TOUR DE FRANCE 2009 )

11:46

恒例の夏の呼び物、毎年ドーピング(le dopage)騒動で話題の自転車のロードレース“ツール・ド・フランス”の日程が発表されました。それによりますと、今年は第96回目の開催、7月4日(土)モナコをスタート、コート・ダジュール沿いにマルセイユ(Marseille)、モンプリエ(Montpellier)、ペルピニャン(Perpignan)と進み、地中海側の国境を越えてスペインへ、7月9日にはバルセロナに到着します。翌7月10日には昔から山賊の出る国と云われているピレネー山脈の峠アンドラ公国(Andorre)へ登り、フランス側に入ります。タルブ(Tarbes)から焼物で知られるリモージュ(Limoges)までは飛行機で移動、7月14日の独立記念日にはリモージュからイスーダン(Issoudun)、その後はサン・ファルジョー(St-Fargeau)、トネ-―ル(Tonnerre)と内陸部を通って水のヴィッテル(Vittel),アルザス地方の小ヴェニスと云われるコルマール(Colmar)には7月17日の到着です。広大な要塞で知られるブザンソン(Besancon)から7月19日にはスイスの国境を越えてヴェルビエ(Verbier)へ、山越えのコースを湖水も美しい町アヌシー(Annecy)へ下って小休止。7月24日ヌガーの産地モンテリマール(Montelimar)からプロヴァンス地方のモン・ヴァントゥ(Mont Ventoux)へ南下してからはTGV列車で一挙にパリの郊外ヨンヌ川沿いモントロー(Monntereau-Fault-Yonne)へ、そしていよいよ最終日7月26日(日)パリまで150km余り、パリに到着するや天下のシャンゼリゼ大通りをルーヴルから凱旋門まで8周して、コンコルド広場脇にゴール、全コースの走行予定距離は3450kmになります。レース中はテレビ中継がありますが、コース沿道や周辺の景勝地、名所旧跡などを解説しながら映してくれますので、これも楽しみです。7月26日にはシャンゼリゼへ出掛けて、ゴールの賑わいを楽しまれてはいかがでしょうか。その節はスリに十分ご注意下さい。

グラン・パレの蜂蜜  ( UNE RUCHE SUR LE TOIT DU GRAND PALAIS )

11:46

パリのオペラ座(Opera Garnier)の屋上に巣箱を置いて毎年取り入れている蜂蜜(le miel)は食料品店フォーションがパリ名産として販売していることで知られていますが、エッフェル塔と同い年のガラスの大天井で有名なグラン・パレでもこの度蜜蜂の巣箱を置いて蜂蜜を作り始めました。今夏の終り頃には最初の蜜が取り入れられる予定で、年間50kgsの産出を見込んでいます。商品化するかどうかが今後の課題との事ですが、この“シャンゼリゼの蜂蜜”はどんな味がするのでしょうか。マロニエやリラの花の香りがするのでしょう。

2009年5月20日の天気             日の出 06時03 日の入 21時31

11:46

パリ 朝夕 10℃ 日中 20℃ 薄曇 ニース 朝夕 17℃ 日中 25℃ 晴天