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2008-03-03

[]これでいいのかアイドルマスターL4U

アイドルマスター ライブフォーユー! (オリジナルアニメDVD同梱版)

アイドルマスター ライブフォーユー! (オリジナルアニメDVD同梱版)

 先週末、待ちに待ったXbox360のソフト「アイドルマスター・ライブ・フォー・ユー」(以下L4U)がリリースされた。

 今やゲームといえば、世間一般ではDSでありWiiでしかなかったりするご時世の中、旧態依然の、俗世から離れたゲームオタクどもにとって心のよりどころとも言えるXbox。その、一部で「彼岸ハード」「国辱ハード」などとかぐわしい称号が与えられている「神機」の最終兵器として1年前、アーケードゲームから移植されたのが「アイドルマスター」(以下アイマス)だ。

 なにしろ、これほどまでに「やった人」より「見た人」の方が圧倒的に多いゲームソフトもないだろう。今やオタクに限らずネットウォッチャーの必見サイトとなったニコニコ動画をメジャーシーンに押し上げた原動力が、このソフトを使ったMAD動画の数々であることは誰もが認めるところだろう。

 さらにアイマスがもたらした功績の一つが、コンシューマーゲーム機におけるダウンロードアイテムビジネスの可能性に光明を見いだしたことだ。ゲームに登場するアイドルの女の子に着せるコスチュームやアクセサリーを、ネットを通して追加購入するという、まるで仲良くなったキャバ嬢に気に入った服を買ってあげるような悪徳システムだが、これがいまや、ソフト本体の売りあれを追い越してしまっているというのだからすごい(まあソフト本数そのものの売り上げがいくらかはあえて触れないが)。いかにオタクギャルゲーに弱いかを如実に表す現象だ。

 そんな「アイ$マスター(うわ寒すぎ!)」の2匹目のドジョウを狙おうというのが、このほどリリースされたL4Uなのである。

 が、今回は前作とはだいぶ様子が違う。前作は、プレーヤーが芸能プロのプロデューサーとなって一癖もふた癖もある女の子をスーパーアイドルに育てていく、典型的なギャルゲーだった。ところが今回はその育成要素を一切取っ払い、女の子に様々なコスチュームを着せて演出を設定する点は前作と同じものの(ただしアイテムの隠し要素は前回よりかなり薄い)、着飾った女の子たちがステージで歌っているのにあわせて、声援やパーカッション類を鳴らすという、ぶっちゃけ、「太鼓の達人」女の子版という代物になってしまっているのである(ちなみにアイマス太鼓の達人も同じナムコ製。太鼓の達人のアクセサリーもアイマスに出てくる)。

 この手の、いわゆるリズムゲー、前作でもダンスレッスンをする場面などで一部取り入れられてはいたが、これほど前面にというか全面に出されてしまうと、運動神経に自信のない私などにとっては著しくモチベーションが低下してしまう。しかも、前作でいっぱい買わされたダウンロードアイテム類が、新作では全く使えず、改めて買いそろえる必要があるのだ。なんて悪徳な(さっきは誉め言葉で使ったがこっちは文字通りの「悪徳」)!

 おそらくこれは、日本で唯一爆発的に売れたXbox360のドル箱ソフトを、どうにかして欧米でも売れるものに仕立てようと考えたあげく、日本のみでしか理解し得ないギャルゲー要素を取っ払わざるをえなかったというところではないか。あえて好意的な見方をすればだが。

 ただ、リズム音痴の私でも、楽しめる要素はとりあえずある。それは、「ランキング」の項で全世界(といっても今のところ日本だけでしか売ってないが)の達人の手による見事なライブ演出を鑑賞できる点。これは前回もあったものではあるが、1曲ごとに今作は3つのアレンジがあり、さらに近々新曲がダウンロードでリリースされ、さらにパーカッションの入り方も多岐にわたっているため、バリエーションは格段に増えている。実際、トップクラスの作品を見ると、それだけでもこのソフトを買ったことの満足感の80%食み足されるように感じられる。

 それでも、前作の出来があまりによかった点をふまえると、やはりギャルゲーとしてのアイマスよ再び、そして小鳥さん(知る人ぞ知るアイマスの最重要キャラ)を是非!と願ってやまないのである。

 参考までに、アイマスを知らない方へのサンプル映像をごらんあれ。

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2008-02-17

[]ゴーオンジャーはマスクオフてんこ盛り

 戦隊シリーズを長年見ているファンにとって、お楽しみシーンの一つに「マスクオフ」といわれるものがある。パワードスーツを装着したまま、マスクを外すして素顔をさらすのは、素性をさらしてはいけないヒーローの、いわば禁断の姿だ。それだけに希少価値のあるマスクオフが見られるのは(変身プロセスにおける演出効果などを除くと)、決定的なピンチに陥ったケースか、最終回のすべての戦いを終えた後などに限られていた(メタルシリーズでは頻繁に出てきたが)。

f:id:ADAKEN:20080217192830j:image ところが、きょうから始まった「炎神戦隊ゴーオンジャー」は、オープニングといい最初の戦闘シーンといいエンディングといい、そのマスクオフがバンバン出てくる。マスクオフの演出効果は、変身前の主人公たちと、実際にはスタントが演じている変身後のの姿が一体化するところにあり、変身後のヒーローのゴーグル越しの表情を少しでも強調しようという狙いが見て取れる。

f:id:ADAKEN:20080217192829j:image その、表情へのこだわりが、この最新作の随所に見られる。その一つが、ゴーオンジャーたちが搭乗する巨大マシン。マシンがしゃべるという演出はアバレンジャーなどでもあったが、これだけ個性的な顔が描かれているのは、マンガチックになりすぎるのを嫌っていたのか、これまであまりなかったと思う。

 そしてもう一つは敵の怪人の顔。まさにこれぞ怪人といわんばかりの、ちょっと憎めない形相は、かつてのウルトラQあたりに出てきた高山良策造型の怪獣たちを思い起こさせる。f:id:ADAKEN:20080217192827j:image

 まだ第1回だけあって細かい設定などはよくわからないが(仮面ライダーキバなどは4話目にしていまだ訳がわからないが)、生き生きしたヒーローたちの表情に今後も期待したい。

[]じゃあブルーレイの勝ちなのか

 東芝がどうやらHD DVDをやめる意向を固めたようだ。

 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/15/news077.html:title=東芝、間もなくHD DVDから撤退か]

 それにしても、2008 International CESにてワーナーブルーレイへの一本化を表明してからここに至るまで、わずか1カ月そこそこでここまで進んでしまうとは。まさに東芝にとっては悪夢の1カ月だろう。こういう、雪崩を打って一つの方向へ流れが作られていく様は、いまのアメリカ大統領選挙における民主党バラク・オバマ候補の勢いによく似ている。アメリカン・ウェイというやつなのだろうか。

 しかし、話の展開が急なのと、主戦場がハリウッドである点で、特に日本の消費者にとっては正直、空中戦を見ているような違和感がある。よく、かつてのVHS対ベータの規格争いにたとえられるが、ある程度ビデオデッキが普及した中で展開された前回とは違い、ブルーレイも普及しているかというと、PS3がある家庭はそこそこあろうが、レコーダーがバカ売れしているとは言い難い。HD DVDに至っては、機器を持っているという人間は私の周りにいない(うちにはXBOX360の外付けのやつがあるが)。決してハイビジョンディスクが身近であるとは言えない。一般メディアでは未だに「次世代」の形容詞がとれていないのが何よりの証だ。

 つまり、ブルーレイとて、消費者の支持を得てHD DVDに打ち勝ったわけではなく、ビジネス界における力関係によって生まれた結果でしかないのである。

 確かに、ブルーレイには記録容量などの技術的な面でHD DVDより優位な点は多い。しかし、HD DVDには、ネットとの親和性の高さなど見逃せない点は結構ある(当初言われた製造コストの優位性については、量産効果により差がなくなりつつある)。こういう技術が、ユーザが享受する前に消えていくとすれば理不尽だ。ブルーレイ陣営は(もしくは東芝ブルーレイ機器を出すことになれば)HD DVDで生み出された技術を取り込んでいく責任があろう。

 もう一つ、日本の消費者が身近さを感じられないのは、邦画やアニメ、テレビドラマなど、国産タイトルが両陣営ともきわめて少ない点であろう。NHK大河ドラマも、2000年の「葵 徳川三代」以降、昨年の「風林火山」まで8作品がハイビジョンで制作されているにもかかわらず、ブルーレイボックスなどは出ていない。規格競争の行方を見極めてからということだろうが、街のショップに並んでいるブルーレイのハリウッド作品の数と比べると、日本のソフトベンダーはあまりに消極的だ。

 HD DVDは負けた。それは厳然たる事実だ。だが、それではブルーレイが勝ったと言い切れるのか。「ブルーレイより大容量ハードディスクに残した方が経済的」という声も依然根強い(秋葉原界隈では50GBのブルーレイディスク5枚分で500GBのHDDが買える)。ソニーも、PS3は何とか台数を捌けるようになってきたとはいうものの、ブルーレイ事業全体としてはまだ赤字の状態だ。ブルーレイ陣営の正念場は、むしろこれからだろう。

2008-02-10

[]ウルトラマンレオ 35年目の真夏の雪夜

 「ウルトラマンレオ」。1974年4月から75年3月まで放送された、第2期ウルトラシリーズ最後の作品である。獅子座L77星(ウルトラマンセブンのM78星雲とは別の星)から地球にやってきて怪獣や宇宙人と戦うウルトラマンレオ地球防衛隊MACの隊長にウルトラセブンモロボシ・ダンがなっていて、後輩の若きウルトラマンであるレオこと、おおとりゲンを、特訓などを通じて厳しく鍛えていく、スポコン的要素の入ったシリーズの中でも異彩を放った作品である。

 その異色ゆえ、また怪獣ブーム末期の作品ゆえ、ほかのウルトラシリーズと比べてメジャー感は低い。ウルトラ警備隊の隊員の名前は全部言えても、MACの隊員の名を全部挙げられるのは相当な猛者だ。

 ところがである。その考え方に修正を加えなければならないと実感する現象に出くわした。雪振りしきる東京阿佐ヶ谷で、おおとりゲンを演じた俳優・真夏竜さん主催によるトークライブ「真夏座・獅子の再会 第二歩」と題するイベントである。「第二歩」、つまり昨年11月に第1回を新宿ロフトプラスワンでやっていて(全くノーマークだった)、しかも立ち見が出るほどの盛況だったそうで、今回はその追加公演という位置づけなのだそうだ。そして今回も会場は大入り満員。

 イベントの内容は、真夏さんを中心にした朗読劇と、「レオ」にまつわる裏話。

 朗読劇は古典落語まんじゅうこわい」をベースにしたような民話風の話と、真夏さんの自伝劇。真夏さんの芸の幅広さを随所に感心した。

 そして最大のお楽しみ、「レオ」の裏話。ゲストで登場したのはMACの女性隊員・白川純子を演じた三田美枝子さんと、同じく松木春子隊員を演じた藍とも子さんのお二人。

 実は今回、私がこのイベントに足を運んだ最大の目当ては三田さんなのである。一般的に、ウルトラシリーズに出てくる女性隊員というとウルトラ警備隊のアンヌや、科学特捜隊のフジ・アキコ隊員を挙げる人が多い。でも私にとっては白川隊員なのである。ほかのウルトラシリーズのヒロインと比べ登場場面も極端に少なく、代表的なセリフというと「東京B地区に怪獣が現れました」というおきまりの事務連絡くらい。だが、第17話「狼男の花嫁」で、市街をパトロール中にフルフ星人に襲われ、民間人に助けられてなおかつ逃げまどう白川隊員の姿を、小学2年生の当時目撃して異様な興奮を覚えてしまったである。

 その白川隊員を見ることができるイベントが35年もたって開催され、しかも超満員になるとは夢にも思わなかった。長生きはするものである。そしてなんと、三田さんを壇上で紹介する際、そのウルフ星人に襲われるシーンのVTRが会場に流れてびっくり!このイベントを企画した人も、見に来た大半の人も、自分と同じ感情を持っていた人間が此の世にこんなにいたとは・・・。喜んでいいのやら・・・。

 壇上に現れた三田さんは50代半ばとはとても思えないほどお美しく、当時の面影はありありと。しかも白のインナーに赤の袖無しワンピースというMACの女性隊員用制服を意識したと思われるいでたち。いや、我々の気持ちをよくわかっていらっしゃる。

 三田さんは、撮影当時、同僚の隊員役の男性の家に泊まったこともあるという(なにもなかったことを強調していたが)今だから言える話なども披露してくれ、また真夏さんは撮影中わりと孤独だったとか、ゲストで出演した俳優・蟹江敬三さんに関する逸話ことなど貴重な話をうかがうことができた。

 そして最後は「レオ」のテーマソングを大合唱して大団円。いかにメジャーではない作品とはいえ、ウルトラシリーズのファンの裾野の広さをまざまざと実感した雪の夜だった。

2008-02-06

[]ギョーザ狂騒曲

 このところニュースといえば「毒入りギョーザ」一色である。この一件がなければ、新聞の紙面は真っ白になってしまうのではと、マスゴミにいるものの1人として余計な心配をしてしまうほどである。

 どこにどんな問題があって劇薬が混じったギョーザが流通したのかは知らないが、餃子大好き人間の1人として、ゆゆしき事態とは思う。だが、問題があったギョーザがもはやスーパーの売り場に陳列されているはずもなく、まして街の中華料理屋で出されるギョーザも一般的に安全なはず。にもかかわらず連日トップニュースとして扱われている影響か、ギョーザと名の付く製品、ひいては冷凍食品全般の売り上げが激減しているのである。

 うちの近所のスーパー「ららまーと」では、ちょうど事件発覚前からギョーザ1パック105円の特売をやっていたのだが、発覚後のこの前の日曜日の夕方に行ったところ、特売ギョーザの山はうずたかいまま。しかも賞味期限がその日いっぱいのため、各パックには半額のシールが。パッケージの裏の表示には群馬工場製と。つまり、事件のギョーザとは全く関係ないと思われる国内産にもかかわらず、赤字覚悟の処分販売を強いられているのである。

 昨年来、食品に対する消費者の目が厳しくなっている傾向を如実に示す現象といえるが、このスーパーに損失が発生した責任はどこにあるのだろうか。毒入りギョーザを流通させた中国天洋食品にあるのか、輸入元のJTフーズにあるのか、マスゴミ報道の仕方に問題があるのか、過敏になっている消費者が悪いのか。それとも単に、店長の間が悪かっただけだろうか・・・。

 あまりに悔しいので、その特売ギョーザ、4パック買ってきてしまった。たった210円で、しばらくギョーザ三昧である。

2008-02-03

[]仮面ライダーキバ バイクがナイス

 仮面ライダーキバ第2話、今回の見所は何と言ってもバイクアクションだろう。かつての昭和ライダーに比べると、バイクの流行の違いもあって、アクションにおける軽快感はあまりなく、ロケーションや予算の都合からか、怪人の走行姿(バイクというより自転車の曲乗りのようだが)はCGで処理されているが、迫真の演出だったと思う。やはりライダーはバイクアクションがしっかりしていないと名折れだと思うのである。

 軽快とは裏腹の、重厚感のある真っ赤なバイクは、往年のバイクアクションとはまた違う、ライダーの強さを強調した画を醸し出せている。まあ、その昔、前輪を持ち上げるウイリー走行で怪人や戦闘員どもをなぎ倒していくサイクロン号のアクションシーンに手に汗握った世代にとってはいささか物足りなさはあるのだが。

 そういえば、最近の仮面ライダー、「イーッ」と叫びながらライダーに突っ込んでいく戦闘員の姿が見られなくなったのはなぜだろう。数年前、某求人雑誌のCMで、ショッカーの戦闘員の悲哀を強調したナイスな作品があったが。

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 考えるに、少子化により、最近の子供が仮面ライダーごっこをやろうにも、ライダー役、怪人役、怪人に襲われる女の子の役の3人くらいしかいなかったり、戦闘員を設定すると、戦闘員役をやらされた子供がいじめの対象になってしまうことを懸念しての配慮なのだろうか(まさかね)。

 ところで、先週に続き今回も2人のヒロインのアクションは満載。「Sh15uya」を撮った田崎竜太の面目躍如と言ったところだ。

 どうでもいいけど、1986年の場面で、先週かかっていた曲は新田恵利の「冬のオペラグラス」、今回かかっていたのはうしろゆびさされ組の「バナナの気持ち」って、どんだけおニャン子だったんだよ。

2008-02-02

[]草若師匠、本当に怖いのは?

 今週の連続テレビ小説ちりとてちん」、前週の話から3年が過ぎヒロイン喜代美・徒然亭若狭落語家らしさが出てきた。しかし一方で、駆け出しの頃のもてはやされ方がなくなり、枕での受けはいいものの、本題の落語になると受けがよくないことに悩みを抱えていた。というシチュエーションから、若狭が兄弟子たちにその悩みを聞いてもらいに回る。

 一方、若狭師匠・草若は、地方公演の折、30年ぶりに若狭の故郷でもある小浜を訪れ、若狭の実家に立ち寄って、若狭の母・糸子を相手に、思い出話を語る。この、大阪での若狭の悩み相談と、草若師匠の思い出話が、1日の出来事として同時進行で展開する。

 若狭がその日やった演目は「饅頭こわい」。この世に饅頭ほどこわいものはないという男に、周りの男どもがからかい半分に饅頭を投げ込み、もがき苦しんでいるだろうと見にいってみると、こわいこわいと言っていた男が饅頭をほおばっていて、「おまえ本当は何が怖いんや?」「今はちょうど渋〜いお茶が、怖い」という落ちで終わるという、あまりに有名な古典落語だ。

 兄弟子であり夫の草々からは、セリフが全編男言葉なだけに、女である若狭には違和感があって受けないのではと指摘される。ほかの兄弟子からは「へただから」とか「やっていくうちにわかってくる」などとたわいのない返事しかもらえない。一方で、聞きに行った兄弟子ごとの思い出話が、小浜での草若の話と合わさって展開される。草々、四草、草原、小草若、それぞれのエピソードはどれも味があって、笑わせながらもジーンとさせる。しかも1日につき1人ずつ、短編小説のようにまとめられていてテンポがいい。

 だが、話をつづける草若は時折脇腹を押さえ、体に異変が表れる。話し相手の糸子もそれに気付く。そして「生きるのが怖い」とつぶやく草若。その反面「若狭にはもっとたくさん教えることがある」と本音も。そして大阪に戻った草若は若狭に対し「創作落語をやれ」と、まるで遺言のように強い口調で言い渡す。

 一門それぞれのエピソードを織り交ぜ、最初の「饅頭こわい」から「生きるの怖い」につなげていく、本の深さをしみじみ感じさせる第18週だった。

2008-01-27

[]仮面ライダーキバはヒロインがGood!

新サイトへのアクセスがまだ少ないので、とりあえずここにも新着記事を揚げておきます。

 最近ハリウッドのアクションものでは、ヒロインものが大流行だ。「トゥームレーダー」しかり、「ウルトラバイオレット」しかり、「アンダーワールド」またしかり、枚挙に遑が無い。その源流のひとつといえるのがアニメ版「キューティーハニー」であり、今放送中の「キューティーハニー THE LIVE」もまたその流れの一端だろう。

 ただ、こうしたかっこいいお姉さんが戦うという特撮アクション作品が日本では最近希有であることに、かつてビジンダー・マリやペギー松山のハイキックに心を鷲掴みにされた私としてはもどかしく感じていた。毎年新たに作られる戦隊ものには必ず1人ないし2人、ヒロインがいるのだが、「かっこいい」というよりグラビアアイドル上がりの「かわいらしい」女の子(決してお姉さんとは表現しにくい)だったりすることがほとんどで、正直、アクションに期待してはいけないのが定着しつつあった。

 そんなもどかしさに一筋の光明をもたらしそうなのが、きょうから始まった「仮面ライダー キバ」である。

 第1話の冒頭は葬儀の場面。棺に横たわっていた遺体が突然立ち上がって魔物となり、参列者に次々と襲いかかる。そこに、参列していた1人の女性が、喪服姿をはぎ取っていきなりトゥームレーダーを彷彿とさせる戦闘コスチューム姿となって魔物とバトルを繰り広げる。スタントを絡めてはいるものの、スマートなアクションを演じて見せてくれたヒロイン・高橋優には賞賛の拍手を送りたい。

 そして後半、現代編(ストーリーは現代と22年前という過去とのパラレルで進行する模様。まだ第1話なので詳細は不明)に登場したもう1人のヒロイン(冒頭のヒロインの娘という設定)もまた、魔物相手のアクションを展開。こちらも戦う女性キャラとしてかなり期待が持てそうだ。

 この新しい仮面ライダー、「石ノ森章太郎生誕70周年記念作品」と銘打たれている。そう、平成ライダーも、原作はあくまで石ノ森章太郎なのである(前作「電王」などそんなかけらも感じられないが)。先に名前を挙げたペギー松山ことモモレンジャー(というか秘密戦隊ゴレンジャーね)は石ノ森原作であり、石ノ森作品には戦うお姉さんがふんだんに登場していた。図らずも原点回帰の一つのかたちと言うべきなのか、その方向性がどこまで持続するか見守りたい。

 そういえば、ライダーの決め技がキックだったというのも、原点回帰へのこだわりだろうか。

2008-01-25

[]ただ今引っ越し作業中

 毎度お越しいただきありがとうございます。

 このたび、当ブログのさらなる充実化を計るため、融通の利かないはてなダイアリーからFC2ブログの方へ引っ越しすることにしました。

 つきましては、常連の皆様におきましては大変お手数ではございますが、新サイトへブックマークの変更をお願い申し上げます。なお、このブログの記事はそっくりそのまま新サイトにてごらんいただけますので、ご安心ください。

 新サイトはhttp://adaken.blog4.fc2.com/となります。今後は新サイトの方をよろしくお願いします。

2008-01-18

[]「ちりとてちん」 演出家に脱帽

 今日18日の連続テレビ小説朝ドラといってはいけないらしい)「ちりとてちん」、昼の再放送までにBSを含め3回見た。いつものことだが。

 で、内容はというと、B子こと喜代美の親友・順子が、同じく友達のA子こと清美の兄で塗り箸製作所のの一人息子・友晴の子を妊んだことが発覚し、二人の親同士の話し合いの場をB子の母・糸子がセッティングする。そしてその場に居合わせた3家の面々が発言していくという展開。

 で、3回目の放送を見ているうちに気がついた。15分の放送時間で、場面は終始B子の実家の居間。そして、見た限りでの判断だが、全編ノーカットの連取り芝居。わずか15分のドラマでこれをやってしまう演出家には頭が下がる。

 その演出が相乗効果となっているのか、ここの役者の演技も光るものがあった。ダメヒロイン・B子が、普段は励まされているというか自分の背中を押してくれていた順子(2chなどネット界隈では「C子」とか「鯖子」などと呼ばれているが)に、立場逆転の背中を押す言葉を投げかけるセリフの切れは実に見事。そして最後の最後、順子の父親・幸助の「喧嘩はすな、仲良くせい」という短い一言。撮影現場の緊迫感が生み出した名台詞だった。今週前半で出てきた、喧嘩の仲裁好きな男を扱った落語「胴乱の幸助」の伏線をきれいに生かし切っていた。

 ノーカットの連取り芝居で思い起こすのは、30年近く前の「3年B組金八先生2」の伝説の1話「卒業式前の暴力2」における、金八ほか教師をはじめとする大人たちが警察の会議室で、逮捕された生徒たちの扱いを巡り意見を戦わせるシーン。こちらは45分間の番組で約20分、先にCMを多めにやったあとで一気に流したというパターンだが、きょうの「ちりとてちん」の演出の人はこのドラマの影響を受けているように思えるフシがある。

 特に、まず周りの脇役の人々が一通り発言し、意見を戦わし、その間主人公はあえて控えめに、最小限のセリフを言う程度にとどめ、後半になって、満を持して決め台詞を言って場を締めるという展開は非常によく似ている。

 パクリを批判しているのではない。いいものはいいと言いたいのだ。

 まさに焼鯖のごとく脂ののってきた「ちりとてちん」の今後がますます楽しみだ。

English Here

[]日本オタク大賞2007「本編その2」

 というわけで、日本オタク大賞2007レポート第4弾、本編の後編である。

 続いてのプレゼンテーションはゲーム雑誌「コンティニュー」のライター・志田英邦氏。

 志田氏が挙げた3点は、

(1)wii

(2)Xbox360+ニコニコ動画

(3)アイドルマスター

 まず同氏によると、ゲーム業界はオタク的にはすでに「黄昏」の時期に入っているという。任天堂のwii、DSは売れてこそいるが、それはあくまで一般ベースでの話。その象徴的なものの一つがwii−fit。何がオタク的じゃないって、「136キロ以上のデブは乗れない!!」これは間違いなくオタクを無視している。

 (2)と(3)は密接に結びついているのだが、Xbox360のソフト「アイドルマスター」の、育てたアイドルのライブシーンをアレンジした映像がニコニコ動画に次々とアップされるという一大ブーム、というより文化が生まれたのは07年のオタクシーンを代表するものの一つと言っていい。また、同じXbox360のソフト「Forza2」の、いわゆる「痛車」続出現象も、「アイドルマスター」と同じく、ゲーム制作者の意図をはるかに超越した遊ばれ方という点でいかにもオタク的である。

 その一方で、志田氏が挙げた「裏もの」は「セカンドライフ・過疎」。

 大手有名企業がこぞって参画して鳴り物入りで普及していくかに見えた3Dバーチャル空間「セカンドライフ」だが、いざログインしてみても、派手な看板が街を飾る一方で、他のプレーヤーに出くわす機会が思いの外少ない状態になっているのが現状。

 「セカンドライフ」に限らず、MMORPGも軒並み苦戦するケースが多く、志田氏曰く「数年前にMMORPG元年と呼ばれたが、ずっと元年のままだった」という悲しい事態に至っている。大ヒット作といわれる「リネージュ」でさえ、「?」の開発が中止されることが決まったそうである。

 続いては、ドリー尾崎氏による映画部門。まず挙げた3点は、

(1)ブレードランナー完全DVD発売

(2)邦画のアホ化

(3)シンプソンズ映画化吹き替え問題

 とくに私が気になったのは(2)。「三丁目の夕日」のようなレトロものや、ケータイ小説を原作にした安易な作品があまりに多いと、尾崎氏は嘆く。とりわけ最近の邦画は、「なんとか制作委員会」の名の下に、スポンサーの大企業がどかどかと参入してきて、金だけにとどまらず口も出しまくるというのである。その結果、姿勢の低いダメ作品に成り下がってしまうケースが多々あるのだという。

 (3)は、シンプソンズが映画化するのに際し、吹き替えに有名俳優を配したことで、元々テレビ版の吹き替えの、大平透滝口順平といったベテラン声優のイメージがぶちこわされたとして、昔からのファンを無視した行為との批判が噴出したという話。ジブリ作品などにも顕著だが、映画の興行収入を上げんがためのタレント起用により、我々が慣れ親しんでいる本職声優の活躍の場が犯されつつあるのは実に嘆かわしい。

 尾崎氏が挙げた「裏もの」は「恐怖奇形人間DVD、米国でリリース」。江戸川乱歩原作で1969年に国内で映画化された作品だが、タイトルからわかるように、まず不可能とされていたソフト化が意外にも米国で実現した。しかもこのDVD、「リージョンフリー」となっており、アマゾンあたりで購入すれば日本でも普通に見られるのである。

 この手があるなら、かの「怪奇大作戦」の幻のエピソード「狂鬼人間」やウルトラセブン第12話などがソフト化される日も近いかも。

 そして大トリは唐沢俊一氏である。唐沢氏が挙げたのは、

(1)まだ続くレトロブーム

(2)ニコニコ動画&YouTube

(3)国会周辺でのUFO問題

 (1)については省略。(2)については、先に唐沢氏が出した著書「トンデモユーチューブのハマり方」がらみという意味合いが強そうだが、氏曰く「これで昔の映像とかが何でも見られるようになって、我々が語っていたことが嘘だったことばれてしまう」とおそれる。これまで古いオタクたちは若い世代に対して、何かにつけて「昔の作品はすばらしかった」と論じてきたのだが、昔の怪獣映画の類が、所詮は黎明期のしょぼい作りのものばかりだったことが、これら動画サイトによって容易に暴かれつつあるのである。

 そして唐沢氏が挙げた「裏」は、「岡田斗司夫脱オタク」。

 今や「いつまでもデブと思うなよ」で一大ベストセラー作家になってしまった岡田氏。これまでこのオタク大賞に欠かせない存在だったわけだが、2年前の「オタク・イズ・デッド」の一件以降、徐々に同氏がオタク界から離れようとしているのは明らかだった。唐沢氏曰く「オタクという商売が美味しくなくなった」ことの象徴だと。

 確かに、今回のオタク大賞を通して、景気のいい話はほとんど聞こえてこなかった。唯一の例外は腐女子ぐらいか。オタクうまみは、岡田斗司夫コレステロールとともに解けて流れていって仕舞ったのかも知れない。ますます細分化が進むオタク界がこの先、どう変化していくのか、私はそれを傍観していくしかないのだろうか。

 ちなみに、各出演者の個人賞、および栄えあるオタク大賞の選考結果は26,27日の放送、もしくはニコニコ動画で参照されたい。

2008-01-15

[]これでいいのか「ヤッターマン

 往年のアニメヤッターマン」がついに復活!と、満を持しての第1回を見た。

 キャラデザイン、メカデザインなどはかつてのオリジナルを踏襲していて、オールドファンをうならせる演出も随所にかいま見えた。ドロンジョ様といいボヤッキーといいトンズラといい、ドクロベエ様の声といい、つかみはなかなか。

 特に、ドロンジョ様の胸がポロリといきそうでいかないところでボヤッキーが「昔はもっと・・・」と一言返すセリフには思わずにやり。3悪人演じるベテラン声優の面々、若干の時の流れの残酷さは見え隠れするものの、テンポといいコンビネーションといい、さすがの職人芸だ。

 ただ、気になったのは一方の正義の味方ヤッターマンのガンちゃんとアイちゃん。ガンちゃんの声の低さには思わず閉口。アイちゃんの性格も、イマドキ風にアレンジしているというべきなのか、何となく違和感を感じてしまう。ベテラン声優の3悪人に対し、あえて若い声優を起用したのはわかるが、もう少し昔のイメージを大事にして欲しかった。

 もう一つ、第1回ゆえの、説明を多用しなければならないがための前半パートでのテンポのなさも気になった。「説明しよう!」というナレーターの決まり台詞はヤッターマンを語る上で欠かすことのできない名物の一つだが、使いすぎは野暮というもの。ドクロベエ様の指令を受けて3悪人が出動していくのが後半パートになってからというのはいかがなものか。この辺の流れは最近のアニメ特有のテンポに沿ったものなのかもしれないが、オールドファンとしては抵抗を覚える。早くしろ、と。果たしてこれで1回完結でまとまるのかと(ヤッターマンで「来週に続く」なんてあってはならない)。なんとか、なんとか「今週のびっくりどっきりメカ」も登場して、勝利のポーズと「おしおきだべ〜」で締めてくれたのでホッとはしたが。

 それから、いちばん問題なのは音楽。あのオープニングはダメだ。全然ヒーローもののアレンジじゃない!さらにエンディング。全然ダメだ!!ご老体の3悪人に売ったってもらうにはリスクが大きいのは承知だが、やっぱりあのおなじみの歌じゃなきゃ。ましてや全然内容とかけ離れたただの「相乗りヒット狙い」の流行歌など論外である。