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2008-05-10

ソード・ワールド2.0リプレイ「拳と魔封の物語」

 それはそーとして。

 これは、よい、リプレイだ!



 なんかこういうタイプのプレイ指針が今の(あるいはこれまでの)『ソード・ワールド』に足りなかったと思うんだよね。



 例えば、このリプレイではGMがあらかじめシナリオに関わる「魔導技師ログナーと10年前の事件」という背景設定を提示し、これに関連したキャラクター設定を考えるようにとプレイヤーにお願いしていたりする。

 それを受けてプレイヤーのひとりは「自分は10年前の事件の生き残りで、ログナーの娘。父親の死の真相を知るために旅に出ようとしている」というキャラクターを作っている。

 おかげで、凄い当事者性が高い!*1



 冒険者の店というギミックを使わずに、「10年前の事件の真相を突き止める」という明確なシナリオ上の目的のもとにパーティを結成し、旅を始める……という続き物なキャンペーンセッティングも、単発モノを重ねる形になってる秋田みやびのリプレイと住み分けててイイ感じ。



 あとキャラクターの面で面白かったのが、PCのルーンフォーク、アン。

 何が凄いってこのキャラクター、「シリアスな背景をもつ、シリアスなロールプレイをする、シリアスなキャラクター」として徹頭徹尾通してるんだよ! 『ソード・ワールド』で!w

 「蛮族側の秘密組織にスパイとして送り込まれ、人族側の偵察をしている。しかし10年前に実は主人公PCを助けていて……」というキャラクター設定も相当アレだが、「いかにもプロフェッショナルですよ」という顔して他のキャラクターには見えない裏側でロールプレイに走りまくり。

 もう、読んでて「少しは空気読めよ!」と言いたくなる程*2

 それでも主人公PCとうまく因縁をつける事で、先輩的なポジションでなんとかパーティに絡んでる*3

 これまでのSWリプレイではあまり見ないタイプのプレイだったと思う。面白いなー。



 10年前の事件、父親の死の真相、魔動機文明の遺産、記憶の片隅に残る黒いルーンフォークの影……と要素を並べるだけでもうワクワクするようなジュブナイル。

 『ロードス』からこの世界に入って、『アルシャード』にずぼずぼハマった身としてはもうたまらない。

 リプレイとしてもルールブック兇播仂賤縦蠅離哀薀好薀鵐福爾筌┘鵐魯鵐機爾使われていたり、秋田みやびリプレイに比べてルール解説が細やかだったりと見所がある*4



 まだ第一話でこれからドンドン話が大きくなるみたいだから超期待ですよ!*5 

 早く単行本にならないかなー(←気が早い)。

 

*1:シナリオハンドアウトに比べて自由なキャラ設定が出来るのもポイント高し。自分達でプレイする時はたとえばPC,世吋魯鵐疋▲Ε藩儖佞垢襪箸、そんな風にいろいろ使い分けるといいんだろうね。

*2:「他PCが絡めない独壇場ロールプレイは程ほどにして、本筋を進めろよ」的な。シリアスなキャラやってて、卓のみんなにそんなぬるめの視線を向けられる事……ない?w

*3:アンもそうだけれど、ストーリーがハッキリしているせいかキャラの立ち位置が明確に住み分けられていて、みんなキャラが立っている。主人公のエイベルの元気娘っぷりもいいカンジだよ!

*4:てゆーか、ひとりにつき敵二体までしか乱戦状態を宣言出来ないなんてこれで初めて知ったよ……。

*5:しかし著者の諸星崇って、前『T&T』のリプレイ書いてた人だよな。あれも面白かったし、この人、実は凄くリプレイがうまい人なんじゃ……。これからこの名前には注目しとこう。

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