エリート閉幕!そしてビッグニュース!

オナイダレイクでのエリート最終戦はボイド・ダケットの優勝で幕を閉じました。
上位陣の顔ぶれが日替わりで入れ替わる過酷な試合でしたが、宮崎友輔と大森貴洋の2人が来年2月のクラシック出場資格を獲得したのは本当に何よりでした(o>▽<)o

絶対に失敗が許されないというたいへんなプレッシャーを背負い今大会に臨んでいた宮崎選手は、最終30位でフィニッシュ。結果、ポイントランキング21位で、終わってみれば余裕のクラシック出場圏!見事に自己初のクラシックを決めました!

2012elite8th_miyazaki_002
↑カット通過に成功し、クラシック出場が非公式ながら確定したDay2の宮崎友輔。両肩のプレッシャーから解放された瞬間。

一方、大森選手のほうは、ランキング39位というクラシック圏外から今大会に臨みましたが、Day2を49位ギリギリで通過した後、Day3に18Lb13ozのラージマウス・リミットを持ち込んで10位にジャンプアップ。ファイナルでも14Lbのラージマウス・リミットを釣って、最終4位!ランキングを一気に24位まで上げて、自己9回目のクラシックが決定しました!

2012elite8th_day4_omori
↑Day4のウエイイン。大森貴洋は暫定リーダーとしてホットシートに!

最終ポイントランキングは以下の通りです。
(上位28名がエリートからのクラシック出場枠。実際にはAOYやディフェンディングチャンプ、オープン勝者などとの重複があるので、ランキング36〜38名が出場します)
AOY Brent Chapman 658
2 Ott DeFoe 646
3 Terry Scroggins 616
4 Todd Faircloth 615
5 Randy Howell 608
6 Matthew Herren 600
7 Kevin VanDam 598
8 Edwin Evers 578
9 Bill Lowen 562
10 Aaron Martens 532
11 Skeet Reese 526
12 Bobby Lane 525
13 Greg Hackney 523
14 Chris Lane 518
15 David Walker 518
16 Dean Rojas 514
17 Nate Wellman 512
18 Cliff Pace 511
19 John Crews 500
20 Mark Davis 494
21 宮崎友輔 488
22 Brandon Card 480
23 Gerald Swindle 479
24 大森貴洋 476
25 Shaw E Grigsby 474
26 Marty Robinson 470
27 Tommy Biffle 466
28 Russell Lane 462
------------------------------------
80 清水盛三 295
89 桐山孝太郎 249

2人の日本人選手がクラシックに出場する!
これは凄いニュースです!

が、今朝Twitterで告知していた「ビッグニュース」というのは、宮崎、大森、両選手のクラシック出場のことではありません。

それは、9月20日から予定されているオールスター戦のこと。

オールスター戦・・・。

と、言えば・・・
そう、ファン投票です!
オールスター戦に出場できるのは12名のみ。
ポイントランキング上位8名+ファン投票枠4名の計12名!
ランキング上位8名というのは、上のランキングを見てもらえば分かるように、8位のエドウィンエバースまでです。
残る4名はオンラインのファン投票で決まります!
つまり、オールスター戦に出場する4名を、皆さんが決めるのです!

で、
皆さん、覚えてますか?昨年を・・・
昨年のファン投票では涙を飲みましたよね?
ちなみに、昨年の投票結果はこんな感じでした↓

オールスター戦ファン投票・最終結
REGION 1
1位:マイク・アイコネリ 26.5%
2位:ショウ・グリズビー 15.3%
3位:ボビー・レーン 7.1%
4位:ジョン・クルーズ 7.0%
5位:チャーリー・ハートレー 5.4%
6位:清水盛三 5.2%

REGION 2
1位:ジェフ・クリート 17.8%
2位:デニー・ブラウワー 17.4%
3位:リック・クラン 10.3%
4位:トミー・ビッフル 7.3%
5位:ジョナサン・バンダム 5.5%

REGION 3
1位:アーロン・マーテンス 16.6%
2位:ティミー・ホートン 9.5%
3位:グレッグ・ハックニー 8.6%
4位:ラス・レーン 6.2%
5位:デビッド・ウォーカー 5.7%
6位:桐山孝太郎 5.3%

REGION 4
1位:スキート・リース 23.4%
2位:アルトン・ジョーンズ 13.4%
3位:ブランドン・パラニューク 11.3%
4位:イッシュ・モンロー 7.9%
5位:ディーン・ロハス 5.3%
6位:大森貴洋 4.9%
?位:宮崎友輔 0.9%

日本人選手に入った票はほぼすべて日本のファン票だったと思われますが、各リージョンで惜しいところまで行ったものの、スキートやアイクといった人気選手の圧倒的獲得票数の前に破れたのでした(泣)。
昨年のファン投票の詳しい分析が前記事にありますので読んでみてください。

昨年のファン投票で日本のファンの投票数が少なかった理由は、ひとつには充分に告知が行き渡らなかったこと。まず、これが一番だと思いますが、もうひとつは実際のオンライン投票が煩雑だったことでしょう。
特にB.A.S.S.のオンライン投票サイトが英語表記であったことに加えて、日本からの投票が基本的にできない仕組みになっていました。

どういうことかと言うと、氏名やメアド等を入力する登録(Register)が、アメリカ人だけを前提にしたものだったのです。
具体的には、在住地の選択項目にアメリカの州名しか存在せず、「日本」ないし「アメリカ国外」を選択することができなかった。
この在住地の選択は必須なので、何かを選ばないと投票者登録そのものができませんでした。
昨年の投票に参加した人は覚えていると思いますが、苦肉の策として我々は「ハワイ」を選んで登録しましたね?

が、こんな面倒なことを日本全国20万人?のバスファンの皆さんに実践してもらうことなど土台ムリがありました。
スタートからして、大きな不利を背負っていたわけです(  ̄っ ̄)

で、昨年の投票の後、私はB.A.S.S.に改善をリクエストしました。
その結果、ある幹部は、「来年は日本から投票できるように修正する」と約束してくれた。
まぁ、これで大丈夫だろう、と普通は安心するわけですが、ここはアメリカ・・・。
長年に渡る私の在米経験が、「その口約束を信用できるのか?いや、できるはずがあるまい!」と言い続けていたw

そこで、私は念のため、チャンネルを変えて、今度はB.A.S.S.のウェブサイト担当者と会い、これまでの事情を話しました。
案の定、その担当者は「初めて聞く話だ」と・・・w

オイオイσ(^_^;)

3人の共同オーナーで経営されている新生B.A.S.S.は内部のドタバタがまだ落ち着いていないようです・・・
が、新たに話をした相手は非常に話が分かる人で、こちらの主張を理解してくれました。

「現エリート100名のうち、4人(4%)が日本人選手。彼らはアメリカ人ではなく、日本人。ゆえに、彼らのファンの多くは日本にいる。なのに、オールスター戦のファン投票で日本から投票できないのは不公平なのでは?今年の投票は日本からも投票できるように改善していただきたい!」と、チョイ強めの主張をしました(^_^)

アメリカという国は「自由と平等」が建前なので、アメリカ人は「不公平」が嫌い。
「アンフェア」という言葉はアメリカ人を動かすキーワードと言ってもいいでしょう。

まぁとにかく
そんなこんなで、今年のファン投票は晴れて日本人として登録&投票することが可能になりました!
ついに雪辱を晴らす時がやってきた!
者どもよ!反撃の時来たり!

おそらく、近日中にオールスター戦ファン投票の詳細が発表されるはずですが、今回はリージョン(Region)を取っ払うようです。
つまり、獲得票数の多い上位4名が出場できるというシンプルな方法に変更されます。
ハッキリ言って、これは日本人選手にとってはチャンス!

昨年の投票結果を踏まえると、リージョン取っ払いで最もアメリカ人票が集まるのはスキートとアイクの2人でしょう。
したがって、4名のうち2名分はほぼ確定です。
が、アメリカ人の大部分がこの2人に投票するゆえに、それ以外は票が分散するでしょう。
アーロン・マーテンスがかなり票を集めるかもしれませんが、3人目、4人目は日本のファン票だけで充分に狙えると私は踏んでいます。
フッ( ̄∇+ ̄)

ここから先は自分にできることはあまりありません。
あとは皆さん次第です!

最後に一点。
一番大切なことを・・・。

今回のオールスター戦ファン投票における皆さんの一票は、単に日本人選手をB.A.S.S.特別戦に出場させるだけが目的ではありません。
日本人ファンのパワーをアメリカで示すまたとないチャンスだということを忘れないでください。
私が何度も口にしている「政治力」。
そこには皆さんも含まれています。
日本人選手を支えている日本のファン。
それは「力」であり、この場合は「数」が「力の大きさ」と言えるでしょう。
日本人選手の後ろに数万、数十万のファンが控えていることをアメリカのバス界(アメリカ人選手、アメリカ人ファン、アメリカ企業、そしてトーナメント運営組織など)が知れば、アメリカ人選手たちが持っている政治力に日本人選手も少し近づくことができるでしょう。

投票の詳細が発表された時には、また情報をアップデートします。
細かな情報はTwitterを利用します。