タリアセン・ウエスト

AND2007-02-19

アメリカでの仕事が全部終わった翌日は丸一日フリー。まずはフェニックス近郊で唯一とも言える文化的観光スポット、タリアセン・ウエストに向かう。

フェニックス市街から車で1時間強、サボテンだらけの砂漠の中に忽然と現われるタリアセン・ウエストはアメリカで最も有名な建築家フランク・ロイド・ライトが1937年に建てた、彼の住居兼学校である。


ライト独特の長い水平線が多用された天井の低い建物だが、低い椅子に座ると窓から見える風景も自然と横長に切り取られ不思議と落ち着く。彼が旧帝国ホテルの設計で日本に滞在した後だけにそこかしこに日本風、アジア風のものが見受けられるのも日本人としてはなかなか面白いし誇らしいもんですな。


NCAAバスケットボール ASU対USC

最後の夜も特に行くところもなし。NBAのオールスターもテレビで見ていては日本と変わらんし…と思っていたところでたまたま新聞で見つけたのが大学バスケットの試合。こんなのも面白そうだと行ってみる事に。

そもそもアメリカではこの時期フットボールと野球の端境期。NBA、NHLのプレーオフ争いもまだまだこれからということでプロも含めたあらゆるスポーツの中でカレッジバスケットが一番盛り上がる季節らしい。3月に行われる全米大学選手権(通称マーチマッドネス)の出場権を賭けた戦いが全土で展開され、スポーツニュースもこれ一色なのだ。
この日は地元のアリゾナ州立大(ASU)がLAの強豪南カリフォルニア大(USC)を迎え撃つ。会場はASU構内のアリーナだがプロの会場とまでは行かないものの1万人近くは入りそうな立派な物。

地元のASUサンデビルズはなんとただいま14連敗中。対するUSCはこの時点で全米ランク20位台の強豪。しかしASUは前の試合でさらに強豪のUCLAに善戦しており今日こそは連敗脱出をと観客はみな鼻息荒い。

しかし試合は前半両チームのシュートがハズレまくる展開でやっぱりNBAとは大違い。じわじわと点差も離れちょっとがっかりして途中で帰ろうかと相談しているうちに後半ASUがこの日初のダンクを決めたところから展開が一変。3ポイントシュートが立て続けに決まりだしあれよあれよと言う間に大逆転。会場のボルテージはとどまるところを知らず、にわかASUファンと化した我々も一緒に大騒ぎ。そのまま逃げ切って久々の大金星を挙げた瞬間にはコート内に観客がなだれ込みまさに優勝したかのようなお祭騒ぎ。

こちらも隣のオッチャンとハイタッチして大喜び。かわいい女の子でもいたらこの機会にハグしまくるところだったが残念ながらそうはウマくいかず。まあそれにしても面白かったことよ。