大衆割烹 ひょうたん@祇園町

AND2007-06-13

最近時間に余裕があるときは祇園町博多区役所界隈で昼飯にすることがよくある。この辺には地味ながら常連客のハートをしっかりわしづかみにしているらしい店が結構あるのだ。「ひょうたん」もまさしくその一つ。靴を脱いで上がる入れこみ式の板の間に40人くらいは入れる店は昼前からいつも満席。威勢のいいお姉さまが注文を通す声が店内に響き渡り活気のあることこの上なし。本日の昼のメニューは焼魚がつぼ鯛西京焼に銀だらみりん、煮魚がかんぱち、さば、あらかぶ、ときて五種類全て750円。

それでここんちの魚はとにかくボリュームあるのよねえ。天神の正福あたりと比べると確実に1.5倍はありそう。あらかぶの煮魚は20センチ以上のサイズで一匹でもまず文句のないところだが、それじゃあこの店の基準に達しないと見え一匹プラス半身がおまけに付いてくる。煮魚はいかにも博多らしい甘めの味付けだがご飯の進むことこの上なし。全ての定食についてくる小鉢は刺身ってところがまたなんとも直球勝負。まさに質実剛健やねえ。
昼はもちろんいいのだがこの店、どうにも夜の部が気になる。雰囲気といいメニューといい、どう見ても間違いなく良い居酒屋だと思うんだよねえ。一度確かめに行かねば。

弘漁港夕市


昼飯後、もう一つのお目当てである漁港の市へ向かう。志賀島の西側にある弘漁港では第二、第四土曜のみ朝市ならぬ夕市が開催されるのだ。漁港に着いたのが1時半頃。午後2時開始と聞いていたからちょっと早すぎたかと思いきやもうすでにかなり人が集まっている。夕市とはいうもののこりゃ昼市ですな。夕方行ったらもうあらかた終わってるかも。

ヒラメにアラカブ、カワハギ、オコゼ、その他あんまり見慣れないヤツもいろいろ、みんな今朝獲れたての生きた状態。どれにしようか迷った末に50センチほどのスズキを1000円で購入。もちろん頼めばその場で漁師さんが締めて三枚おろしくらいまではしてくれる。

さらにそこそこ大きいサザエが10個ほどでこれも1000円。まあだいたい岩田屋デパ地下の半額強くらいの感覚か。他にもエソの一夜干、塩ウニなどを買って帰路へ。
スズキは半身は刺身(というかブツ切り)、半身は翌日バター焼きにしたが抜群のウマさ。サザエはつぼ焼きとサザエご飯。サザエをどっさり入れた炊き込みご飯はやっぱりサザエ丼より美味いわ。

志賀島センター

AND2007-06-09

今書店に並んでいる九州大人のウォーカーなる雑誌の表紙の写真の丼があんまりウマそうだったので土曜の昼に行ってみることに。博多湾に浮かぶ志賀島だが砂嘴でつながっているため陸続き。直線距離なら近いけどぐるっと大回りするから天神からクルマで30分。早良区よりも西にあるのになぜか福岡市東区。福岡の人には今さら言うまでもないが歴史の教科書の2ページ目くらいに出てくる「漢委奴国王」の金印が田んぼの中から見つかったところであります。

島に入ってすぐの所にある志賀島センターは漁協直営の食堂。外観からはあんまり惹かれるものはないけどねえ。ほんとはシャコのボイルが食べたかったけど本日は入荷無しとのことで残念無念。しからば何はともあれ海鮮丼1050円。

熱々ご飯の上に海老、イカ、タコ、サザエ、ヒラス、カンパチなどが乗り真ん中には卵黄。胡麻ダレを回しかけてぐっちゃぐっちゃに混ぜて食べれば「海鮮丼」らしからぬ下世話なウマさがたまらない。さすがは漁師の賄い料理。まあ正直言って驚くほどのコストパフォーマンスってことではないけどね。

それから島中どこに行っても看板が出ているこの辺の名物サザエ丼。つまりはサザエの身を卵とじにした丼だがこれもやっぱりいかにも漁師料理。上品さのカケラもない味の濃さ。もう少し薄味にしないとせっかくのサザエの風味がわからんだろうという気もするがそこはそれ、そもそもきっとサザエの刺身とかつぼ焼きとか食い飽きてるような方々が食べるもんなんでしょうな。そう思えばこれはこれでアリか。

キッチン MINE

AND2007-06-08

住吉は「ちー坊のタンタン麺」の向かいあたりにちょっと気になる店がある。どうみても喫茶店と言ったたたずまいなのだが店の名前は「キッチンMINE」。路上の電飾看板の方には「potato&coffee kitchen MINE」と書いてある。

ポテト&コーヒーなんてフレーズいまだかつて聞いたことないし店名も「ミネ」と読むのか英語の「マイン」なのかも定かでない。メニューなども外には一切出てないのだが窓から中を覗くと昼時の店内はいつも満員ってんだからなんとも気になる。ジャガイモとコーヒーばっかり山盛り出てきたらそれはそれで面白かろうってんで入ってみると運良くカウンターに空席あり。

席に着くなり「定食一種類しかないですがよろしいですか?」とのことで店内にもメニューは全く無し。本日の定食はチキンソテーのマスタードソース温野菜添えにポタージュスープ、スパゲティのサラダにご飯とお新香。どの皿もとにかく丁寧に作っているのが感じられ、プロの料理と言うよりもいい意味でかなり上等な家庭料理という雰囲気がなんともうれしい。ボリュームも充分だし料理を作る女性とサービスの女性の接客も好印象。こりゃ近くの会社の皆さんが常連になるのもうなずけるわ。
ポテト&コーヒーの意味は相変わらず謎。店名の方はタウンページで判明。


キッチン三根
TEL 092-271-7528
福岡県福岡市博多区住吉2丁目4−3−101

日替わりランチ700円
+300円で一杯ずつドリップしたコーヒーとクッキー付き

炭火焼 花亭@大名
久々にふらふらっと新たな飲み屋を開拓へ出かける。場所は大名ど真ん中の紺屋町。外に出ていたメニューの貝焼きと言うのに惹かれてなんとなく店内へ。
カウンターの前には貝の生簀がずらっと並ぶのを見てまずはにんまり。

貝焼き8種セット2800円を発注すると大きな角型七輪が運ばれてきてその上で自分で焼いて食うシステム。
出てきたものはサザエ、帆立、ヒオウギ貝、アゲマキ、大アサリ岩牡蠣、亀の手、そしてなぜか貝じゃないけど活クルマ海老。ほとんど地もの、または天草、対馬などの産。とにかく貝の大きいことにはまず度肝を抜かれまくり。地ものだと言うサザエなんか握り拳くらいの大きさだし、帆立もアゲマキもアサリもとにかくデカく、しかもじゅわっと溢れまくる貝の旨味がもうたまらんウマサ。こりゃ凄いわ。





花亭
TEL : 092-725-8818
福岡市中央区大名1丁目11−29−1F

市場食堂 博多魚がし@長浜 中央卸売市場内

AND2007-05-29

ゴールデンウィークが終わったと思ったらその後何かと妙に忙しく、気付けば前回の更新からはや一か月。もうすっかり忘れ去れてますなこりゃ。とは言えちゃんと生きとります。
さてこの間の土曜日、久々の完全休養日&妻も里帰り中ってわけで朝昼兼用のメシでも食いにいくかと長浜市場方面へ。市場会館ビルの方の食堂は何回も行った事があるが今回はちょっと気になってた市場の奥の方の食堂街へ。夜に屋台が並ぶあたりの塀の内側ですな。このあたりクルマは関係車両しか入れないようだけど歩行者、自転車は問題なし。
食堂街と言っても意外とこぢんまりとしていて食堂が四軒ほどとラーメン屋が一軒。中でひときわ繁昌している店が一つ。となればまずはココに入るにしくは無し。

ホワイトボードにずらっと並んでるのは500円定食の数々。ブリステーキとか尼鯛唐揚とか値段にそぐわないようなメニューもあるし一番高い極上海鮮丼にしても1200円。あんまりヘビーなものを食べる気分でもなかったのでブリとカンパチのミックス丼500円。

もちろん注文の都度切り出される分厚い刺身がずらずらっと並び、申し分無くコリコリの歯応え。ワンコイン定食にして恐るべきクオリティ。福岡の魚が安くて美味いのはすっかり慣れてきたつもりだったがここは久々に驚愕のコスパフォですな。この調子なら800円の上海鮮丼、1200円の特上海鮮丼はどんなもんやら。フライもんも妙に気になりますが。

市場食堂 博多魚がし
6:30〜14:00 日、祝、市場休業日休み

銀の板@今泉

ギンギラの後はちょっと歩いて上人橋通りの鉄板焼屋へ。こちらのお好み焼きはキャベツみじん切り、山芋たっぷりの超フワフワタイプ。上に乗ってる白いカタマリはマヨネーズでもマッシュポテトでもなくなんとメレンゲ。ますますフワフワ感のアップに貢献してもう口中で溶けんばかりの軽さ。女性には特にウケそう。焼きそばはもやしが入ってパリッとしていて日田の焼きそばのお上品タイプと言う感じでこれもなかなかデス。