スピリチュアルぱらだいす 3巻/超時空眼鏡史メビウスジャンパー 1巻/キミとボクとの∞(インフィニティ)


<今回の感想は眼鏡っ娘好き以外の方には刺激が強すぎる可能性がございます。ご注意ください>


 というわけで小野寺式ハイテンションコメディ3本連続摂取で本気で頭がどうにかなりそうです。食い物で言うならカレー食った後にビーフシチュー食ってデザートにドリアを頼むが如し。つまり濃すぎ。でも大好物なので食べてしまうという。


 では軽く順番に感想を。


スピリチュアルぱらだいす 3 (サンデーGXコミックス)

スピリチュアルぱらだいす 3 (サンデーGXコミックス)


 霊感ゼロで幽霊大好きな女子高生と、本当に幽霊が見える男子高校生を軸に描いたスピリチュアルコメディ。スピリチュアル研究会*1の面々が織り成す、笑いあり・ちょっとイイ話あり・恋愛話ありの、良質な学園コメディに仕上がっています。

 1巻初期の時点では単なるハイテンションコメディの側面が強かったのですが、主人公「美月」が幽霊に会いたい本当の理由が出てきてからは、物語に一本スジが通って凄く読みやすくなりました。

 3巻ではスピ研を敵視する氷室部長(眼鏡っ娘)のキャラも立って来て、益々面白くなってきました。ブランコのシーンではズキュウウウンと来ましたよ。NTT!NTT!*2

 学園コメディとして普通に面白いので、特に眼鏡スキーでない人にはコレが一番読みやすいかも。



 では次。

 コミックフラッパー連載の眼鏡史コメディ。眼鏡の歴史を見るためだけにタイムマシンを開発したアツいオトコとその助手が織り成すタイムトラベルコメディ。1巻では世界最初のレンズからロジャー・ベーコンからジャンヌ・ダルクまで、飽くまでも眼鏡を軸にして歴史を追っていきます。

 ちなみにオビの惹句は「時を越え、めがねっ娘に恋死こいじにせよ!!」。全く意味がわからない。そもそも恋死って何だ。そして俺の胸が熱いのは何故だ。

 そんな感じで漫画界の眼鏡ゴッドの一人、小野寺浩二先生が繰り出すコメディはもう抱腹絶倒。正確な歴史など知ったことかとばかりに眼鏡と萌えを盛り込んだステキな眼鏡歴史漫画(何ソレ)になっております。考えるんじゃない、感じるんだ。

 特に1巻後半のジャンヌ・ダルク編は良かった。何せ作者が大好きな人物に大好きな物を掛けさせてるんだから、そのパワーたるや1000万超人パワーですよ*3。実に情熱溢れる名編になっております。やっぱ「好き」って大事だよな。



 では次。

キミとボクとの∞ (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)

キミとボクとの∞ (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)

 こちらはまんがライフMOMO連載の眼鏡ラブコメ。主人公はやはり眼鏡っ娘大好きな高校生で、眼鏡っ娘の彼女に「めがねを外すなあーっ!」とか「めがねの上げ方はそうじゃなーい!」とか叫びたおすのが基本線。プラス、同じく眼鏡っ娘好きな先輩とその先輩に片想いする女の子の二人を加えた四人が毎回毎回眼鏡をキーアイテムにしたドタバタを繰り広げます。

 こちらも先程のメビウスジャンパーと同じく、とにかく眼鏡愛溢れる一冊。共感できる人にはとんでもなく面白いが、そうでない人には「キモッ…」と言われるほどの、つまり若干「引く」くらいの濃度で眼鏡分が配合されています。だがそれがいい。いや、そうでなくては意味が無いのだ。

 例えばこちらはその眼鏡スキーな先輩と主人公のやり取り。

 


 「お前は何を言っているんだ」と思いつつ、そのハイテンションっぷりに笑いつつ、思わず「どうか、わしも仲間に入れてはくれまいか」と暴君ディオニス風に言い出してしまいそうになる。まっこと素晴らしき眼鏡ラブ引力である。愛は地球(特に鯖江あたり)を救うね。きっと。





 というわけで3冊中2冊が眼鏡っ娘マンガ。今日は思う存分眼鏡っ娘愛を楽しませていただきました。メガネスキーにとってはまさに甘露であります。

 いやしかし、どんだけ眼鏡っ娘好きなんですか小野寺先生。そんなあなたが大好きだ。



  • 物申す余談

 「キミとボクとの∞」の中で眼鏡の上げ方講座があるのですが、これがまた素晴らしい出来。個人的にはワンフィンガーアップ、バックハンドアップが好きですねえ。やっぱり大事なのは「さりげなさ」ですよ!

 ところが一つ大事な上げ方が足りないので物申す。

 あのですね、髪をかきあげながらテンプル(つる)のテール部分*4を中指でちょんと下げてメガネを上げる上げ方が無いんですよ。

 分かりにくいですかね。つまり髪をかきあげて耳の後ろに行った手をそのままメガネを上げるのに使うわけです。しかも耳を支点にしたテコの動きによりメガネのフロント付近を触れずして上げるんですね。

 これがね、イイんですよ…ッ(まぶしそうな目で斜め上を見ながら)。

 髪をかきあげるという極めて女性的仕草に加え、何気なさ+ちょっと隠し技的な妙味。眼鏡を上げているとは気付きにくい上げ方でありながら、眼鏡に気を払っている人(眼鏡スキー)だけが気付くという非常に「通」な上げ方です。最早眼鏡っ娘から我々へのラブコールと言っても差し支えないでしょう*5

 是非正式名称をつけて「正しい眼鏡の上げ方講座」増補版を出して頂きたい。


  • 更に余談

 今回の3冊、カバー下の絵が繋がるようになってるんですが、実はここにも仕掛けが。

 基本は「スピぱら」を中心にした3冊(つまり美月を中心にした3冊)なのですが、実は「メビウスジャンパー」又は「キミとボクとの∞」を中心にすると2人の南雲とダブルハンドアップのヒロイン達がシンメトリーに並ぶ形で絵柄が成り立つようになっています。つまり無限に繋がる絵柄になっているというわけです(キミもウチにある3冊で試してみよう!)。

 …そうです。賢明なる眼鏡っ娘スキーの皆様ならもうおわかりでしょう。


無限=∞=メガネ!

つまり俺たちの眼鏡っ娘への愛は永遠ということですよ!


 な、なんだってー!(AA略)




 うむ、問題ない。何も問題ない。


 

*1:オカルト研究会のようなもの

*2:NTT=Nなん Tという Tツンデレ

*3:ウォーズマン理論

*4:正確にはモダン又は先セルと言います

*5:あります