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2004-03-28 『風光る』の渡辺多恵子が、大河ドラマ『新選組!』の三谷幸喜を批判

『風光る』の渡辺多恵子が、大河ドラマ『新選組!』の三谷幸喜を批判

三谷幸喜」のキーワードで来る人が多いのでちょっと見てみたら、けっこう前に新選組漫画風光る』の作者渡辺多恵子が、大河ドラマ新選組!』の三谷幸喜ウェブで批判して、三谷が新聞の連載コラムで応えるという騒動があったんですね。知らなかった。(情報源:http://d.hatena.ne.jp/THX/20040317

発端となったコラムはすでに閲覧できなくなっているようなのですが、プロの表現者である以上、一度世に出してしまった表現が引用されるのは当然覚悟していると思いますので、ミラーより引用

http://dempa.2ch.net/prj/page/maruko/t13.html

ドラマのどの辺が(というよりキャラクターの解釈と描き方が)気に入らない、という部分は個人の感想なので特に問題ないと思います。特に問題となっているのは下のくだりでしょう。

 素直に、ただ面白くなかった…(泣)。

 このドラマ純粋に楽しんでいる『風光る』ファンもかなり大勢いると思います。 そうしたお手紙も沢山頂きました。 それなのに何故私が楽しめなかったか。 それはやはり私が<プロフェッショナルエンターティナー>だからに他なりません。

 ご承知の通り、私は25年のキャリアを持つ娯楽マンガ描きです。 その観点から新選組!』をたとえると、<めちゃくちゃ絵の上手い同人作品>なんですね。 つまり<プロ>のレベルじゃないんです。

 もしここに新選組同人誌があったとして、その内容が史実完全無視の、時代考証あさっての、キャラ設定矛盾だらけであっても、絵がめっちゃくちゃ上手くて、自分の好きなキャラクターが自分好みの美形に描かれていれば、とりあえずはみんなは楽しく読めるでしょう? ましてやそれがタダで見られるとあれば、是も非もなくみんなOKを出すよね。 まさにそれが今回の『新選組!』だと思うんですよ。

若いマンガ家さんなので、「同人」というのを決して見下げた意味で使っているわけではないのかとも一瞬思いましたが、25年のベテランだそうですし、「<プロ>のレベルじゃない」って書いているのでやっぱり侮蔑意味を込めているようですね。

 私は<エンターティナー>を自称する限り、その作品は万人に向けられたものでなければならないという信念を持っております。 そして当然NHK大河はエンターティメント枠です。 その意味で三谷氏は「新選組ファンの目を意識し過ぎてしまった」感を激しく受けますね。 これはハッキリと失敗だと思います。

 何故歴代の新選組マンガ打ち切りの浮き目にあい続けたのにも関わらず、『風光る』だけがこんなに長く続いているのか?不思議に思っている方も多いと思いますが、その秘密はまさにここにあると、私は分析しています。

 『風光る』は、新選組ファンに向けて描いていないのです。 むしろ新選組歴史に感心のない人をメインに据えて描いている。 だから読者層を選ばず誰にでも入りやすいし、誰にでも楽しんでもらえる作品になったんです(当然の事ながら、新選組ファンより新選組ファンでない人の方が世の中には大勢いますからね。/笑)。

三谷さん、役者のビジュアルにおんぶしてないで、ちゃんと描いてよってば(偉そう?でも私の方が先輩だも〜ん。エンターティナー作家としては。/笑)! こんな新選組じゃ、かえって嫌いになる人もいると思うんで、ホントに頼みますですよ。

うーん、かなり居丈高というか、エラソーな物言い

もともとこういう人なのかと思ったのですが、この文の冒頭でも書いているように、前回のコラムhttp://dempa.2ch.net/prj/page/maruko/t12.htmlを読むと、『カドカワムック・NHK大河ドラマ新選組!」』に捏造インタビューを載せられたのに怒り心頭のご様子。たしかに捏造インタビューはいかんが、どうもこの人は杜撰なムック編集した編プロに向けるべき怒りを(角川書店には責任の一端はあるにしろ、NHKですらない)、三谷にまでぶつけているようだ。しかも自分で気づいてない。これはいただけない。

で、このミラーのページhttp://dempa.2ch.net/prj/page/maruko/にはいろいろまとめがあるのだが、同じコラムのさらに前の回。

http://dempa.2ch.net/prj/page/maruko/t11.html

 悪いけどね、「作品は作家のモノ」ですよ。 「こうした方がもっと面白い」と思うアイデアがあるなら、それはあなた自身が作品にすればイイ事であって、その才能のない人間には、甘んじて作家が提出してくる作品をただ受け取る、それしかできる事はないのです。 そしてそれが面白くなければ見るのを止めればイイし、面白ければ「面白かった!」と喜んで毎週見ればイイだけの事。 どうして「新選組はこうあるべきだ!」みたいな既存の固定観念を、新しく生まれようとする作品に押しつけようとするのか、本当に私にはわかりません。

まあコミックスが売れているという事実から、先生は才能のある人間であることは疑いのないことですので、間違ってはいないんでしょうが、やっぱり態度が強気だなー。

岡田斗司夫は「才能がある人間/ない人間」の2タイプに分けて考える人を「軍人タイプ」と呼んでたと思いますが、この人もそれか。

 作家にはそれぞれに信じる哲学や視点があって、その違いこそが個性となって面白い作品を生み出すものなのに、視野の狭い連中って、とにかく自分らの共通概念の中の新選組像から外れようとするモノは闇雲に弾圧しようとするんだよね。 私なんかはまだ、ただの売れない漫画家だから手紙しか来なくてよかったけど、「TVとなると大変だなぁ、署名運動までされちゃうんだなぁ。」と、心の底から三谷さんを気の毒に思いました。

 もちろん三谷さん程の人がそんな訴えにひるむ訳がないとも思っていますので、どうか彼には存分に、彼の思うままの新選組近藤勇を描いて欲しいと心から願っています。 私はどんな新選組でも受け入れますからね、三谷さん! そのかわりつまらなかったら2度とは見ません(笑)。 

先生矛盾しまくってるよ!

どうやったら(冒頭に紹介した)後の回のコラム

初回を見て私は「こんな近藤勇は嫌いだ!」と思ったんですよ。

またトシも情けなさこの上ない!

それから総司。私のもっとも嫌いな総司像でガッカリです…(泣)。

とにかく、私はこんな近藤勇土方歳三沖田総司も好きになれない、というのが結論。

なんてセリフが出てくるんだ。受け入れろよ! まぁ『竜馬におまかせ!』を受け入れて楽しく見ていた私がツッコんでも説得力ありませんが。

で、三谷幸喜新聞での返答がこれ。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/4224/shinsengumi/image2/column_02.jpg

ネットではこの三谷のコラムを「オトナの対応」とか評して誉めてる人が多いけど、単にたぶんネタ出しが毎回大変な連載コラムネタとして使ってみただけのような気がするけど。

たしかにムキになって反論してないのはオトナだが。でも内心すごく悔しいんだろうなあ。http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20040326#p1さんも書いているけど、絶対根に持ったに違いない。(笑)

で、三谷はこういうことも書いてる。

視聴率は、ここだけの話だが、やや下がり気味。やはり今まで大河を観続けていた年配の人には受け入れられなかったようです。

 視聴率は正直、それほど気にならないが、注目度の高い大河ドラマだけに、数字が下がるといろいろ言われてしまう。

「やはり」って言うな! 放送前は大河ドラマファンに「これが大河ドラマだ」と納得してもらえるような内容にするとかいうような意味のことをさんざん言っていたじゃん(たとえばこことかhttp://www.nhk.or.jp/taiga/mitani_m.html)。

視聴率を気にしろとまでは言わないが、「それほど気にならない」って公言するのもどうかと思う。

そんな私は『新選組!』けっこう好きです。大絶賛までいかないけど。DonDokoDon永倉新八いいね。

風光る』も機会があれば読んでみたい。いまのところ史実における新選組自体には多少の興味はあるものの、まったくヒロイズムを感じていませんが。

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magmag 2009/11/02 21:05 私は渡辺多恵子先生のマンガ全部読んでますので言わせていただきますが。渡辺先生は天才ですよ?おもしろくなかったストーリーなんてなかったです。
ファンだからって偏ってるって思われるのは勝手ですが、渡辺先生の批評は自分のことも客観的に評しているから強気にとられるだけと思います。でも間違いじゃないと思いますが。

矛盾しまくってるとのことですが、見る前には三谷監督に期待していたんじゃないですか?言葉に書かれてあることだけを切り取って批判するのは簡単ですが、何を言いたいかを読み取ることもしてみたらどうでしょうか。
見終わっての感想が、なぜ見る前の期待から覆ってはいけないんでしょう。受け入れると言っているから?
そこだけを切り取るなら、先生も受け入れないなんて書いてやしません。

ちなみに大河の新撰組数回見て見なくなりました、私も。
慎吾くん好きだったけど、面白くなかったから。

tarotaro 2011/04/02 20:21 風光るは自分も読んで非常に面白いと思ったが、原作者が殊更天才だとは思わない。
それは結局のところ、この漫画は少女漫画であり、話の主軸が恋愛だからだ。それも女子ファンが多い沖田を爽やか路線にし恋愛対象にすればそりゃ食いつきも良いだろう。男子ばかりの中に女子が男装して入っていく設定も少女漫画なら珍しくもなく、また人気度も高い。
別にそれが悪いと思わないし、面白ければ一向に構わないのだ。

だが、1人の人気作家として影響力の高い者が公の場でそこまで貶していい物なのか?
個人的に、当時はジャニーズが近藤を演じるという事に激しい嫌気があって見ていなかった大河の新選組。
何年か経ってつまらなかったら途中で見るのやめればいい。程度の気持ちでDVDを借りたら、あまりの面白さに当時見なかった事を悔んだ。
その後は怒涛のように最後までぶっ通しで楽しんだ。最初、馬鹿にしていた近藤役の香取は最後には紛れもなく近藤になっていた。

とどのつまり、好きか嫌いかはその人の好みによるものであって、作品自体がつまらない。という事が理由ではない。少なくとも自分は最高に面白かったし家族も同じように賞賛していた。

風光るの原作者が文句を言ったのは、ただこの人が面白いと感じなかっただけだ。
だが万人が同じように詰まらないと感じるわけがない。
新選組は昔からファンも多く、色んな作品がある。
どこかで見た、はたまた自分がこうと感じた、思っている理想の新選組像が誰しもあった訳だ。
自分の中のイメージしていた物と違った、だからこそ文句が出たのだろう。

だけど皆が見ているような公の場で大の大人が文句言うのもどうだか...と思うぞ。自分はこのブログ見て少なからず風光る、の原作者への見方が変わってしまった。この漫画が面白いと感じ、好きだっただけにショックを受けた。結局この人も沖田の(良い所しか見れない)偶像だけを見て描いていた訳か。残念でならない。

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