TOEIC900点のAYSによる、NHK英語講座案内補足

NHKの英語講座の話続き。(前回は→id:AYS:20061004)

NHK英語講座の情報↓
http://www.nhk-book.co.jp/text/gogaku/2006autumn/index.html

NHK教育の新しいテレビ講座「TOKYOまちかどリスニング」はいい。
タイトルから、放送前は東京にいる外国人の生の会話を録音して、その聞き取りに挑戦するという中上級者向けの番組かと思ったのだが、そうではなくて、
ネイティブの役者さんが台本を読んでスキットを作っている、リスニングの基礎の番組だった。

リスニングの難しさは、

  • 語彙力(単語や決まった言い回しをたくさん知っているか)
  • 文法力(どういう語順で単語が使われると、どういう意味になるのか)
  • トピックに対する理解力(政治の話をしているのに政治に詳しくないと話の内容がわからないということ)

にも大きく依存するのだが、この番組では、

  • 音の変化・リンク

を取り上げている。

たとえば、"I got it."(わかった)は、「アイ・ゴット・イット」と発音されるのではなくて、「アィガラィ」のような感じで発音される。
その単語と単語の音がくっつくパターンを身につけないと、聞き取れない。
その初歩を学ぶ番組である。

American Accent Training

私はこの手の勉強を、「American Accent Training」↑という本でやったのだが、この番組は、マギー審司を見ながら気楽に学べるというのはいい。
この手の話をまったく聞いたことがない人は、かなりリスニングのレベルアップが図れるだろう。

すでに知っている中級者にも、番組の後半に、飛行機内のアナウンスやホテルのフロントの説明などのけっこう難しい聞き取りコーナーがあるので、そこだけ見るのもいいと思う。
(なお、テレビ番組ということも合って、テキストを買う必要はまったくない。オマケコラムを読みたい場合は別だが)

あと、最近私はラジオの「基礎英語2」も試しに聞いてみたのだが、これも番組後半は、重要構文を使った「これを英語で言ってみよう」コーナーがあって、「レベルアップ英文法」同様、いい番組だ。
中2レベルと思って侮っていた。最後にはネイティブ同士のフリートークなどがあったりして、ちょっとしたリスニングの勉強になるかも。
難点はテキストが大きくて、スキットの内容が中学生カルチャーというのは、「レベルアップ英文法」と同じなのだが、まあ仕方がない。