ポタライブ 村井美樹『燈−ともしびー』

米光一成さん(ゲーム作家・立命館大教授)が出演されるということで、ポタライブ(POTALIVE)という「街でやる演劇」みたいなものを見てきました。

詳しい告知↓
http://blog.mag2.com/m/log/0000195147/108201925.html

『LOBBY』 メニュー

1 『ともだち』(昼・デュエットバージョン 夜・ソロバージョン)
作・演出・振付 垣内友香里
出演:柴山美保(デュエットバージョンのみ)
30分のダンス作品。この町には、学校が多く、振付家の垣内は、昔のことを思い出すそうです。ダンスを見ながら、ふとした記憶と出会っていただけると幸い。

2 『ぼくがゲームを作らないと世界は滅びてしまうから』
作・演出・案内 米光一成
45分のお散歩作品。『ぷよぷよ』などを作ったゲームデザイナー米光の目には、世界はゲームに見えている。一緒にお散歩して、駒場の町をPLAYしよう。

3 『燈−ともしびー』
作・演出・案内 村井美樹
出演:垣内友香里
30分のお散歩演劇作品。駒場の町を村井と散歩するうちに、自分がまるで映画の中にいるような感覚を体験できます。切なく暖かい物語です。

4 『リニア』
作・演出・案内 笠木真人
東大出身の笠木は、駒場キャンパスに渋谷から歩いて通っていたそうですが、
いつも、ある疑問がありました。いっしょに迷って、探す、50分のオリエンテーション
演劇作品です。

5 『松姫立春
作・演出・案内 愛川武博
出演 村井美樹
南の島、奄美大島出身の演出家で俳優の愛川は、人のエネルギーの集まる場所が好き
で、あちこちで演劇をし、森を探してきました。駒場で森を探す40分の演劇作品です。

詳しいレポートを書いている方↓
ぼくのミステリな備忘ログ ポタライブ「LOBBY」、全制覇ならず
http://shoko.from.tv/archives/2007/02/03-235527.php


場所は、東大のある駒場。(帰ってから見て知ったのですが、平田オリザさんの劇場なんですね)
原付で行ったのですが、日曜だと山手通りがすいててあっという間に着きました。


時間もお金もなかったので、米光さんのと(せっかく行ったので)あと1〜2本見ようかなと思ったのですが、2本目に見た
『燈−ともしびー』(作・演出・案内 村井美樹
の出来があまりもすごくて、結局残りのも気になってしまって全部見てしまいました。

↓詳しい内容は、レポートされている方が
wander-dist. POTALIVE 「LOBBY」(impression)
http://wander-dist.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/potalive_lobbyi_c547.html


とりあえず『燈−ともしびー』の感想を。

『燈−ともしびー』で興味深かったのは、現実の街という舞台を使って、そこにフィクションの物語を載せるという趣向。
これは、本家の岸井さんの作風でもあるらしいのですが。
まずは、今は駒場の地下に流れている、昔あった川の話をしたり、駒場イナバウアーの「コマバウアー」の紹介をしたり。

そして、まさに自分が映画の中に入っているかのように感じさせる、もう一人の女優さんによる演出。
ホラー映画や「LOST」で視界の隅に幻覚の人物が立っている演出みたいというか、歩いていると、突然別の女優さん演じる老婆が立っていてコワー。

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で、我々が街を歩いていると、先回りしていていろんなところに登場。

私は疲れていたのでもともと集中力がなかったのと、演出に気を取られていたせいで、終盤の話の展開はよくわからなかったのですが、巧みに序盤に話を振っておいて、最後にそれが伏線となって結実する感じでした。



終わってから主催者の岸井大輔さんhttp://plaza.rakuten.co.jp/kishii/diary/200702040000/ に伺ったり、もらった紙に書いてあったりしたのですが、村井さんは、CMでヨン様と共演していたり、「ベタドラマ」のベタ子を演じたりしている有名な方だったんですね。

ノスタルジアMelting Pot

村井美樹のつれづれ日記
http://ameblo.jp/mikisite/

演技もすごかったですが、脚本・演出家としても才能があるんだなあ。(あと口笛も上手い)
あれが照明も音楽もなしで成立するというのが信じられない。


それにしても、「燈」に先回りキャラの老婆役で出ていた方が、コンテンポラリーダンス「ともだち」の主演の方だったり、


「燈」主演の村井さんが「松姫立春」にも姫役で先回りキャラとして出演していたり、自分が主役のを持ってるのに他のに脇役として出ていてビックリ。

(演技力がスゴイせいか、「松姫」で同じ人だとは私は最後に主催者の方に聞くまでまったく気づきませんでしたが)

「松姫」で終わった後に、村井さんは次の出番があるからと、かなり距離があるのに走って戻って行かれました。おそるべしその体力。
かけもちしなくてもいいと思うんだけどなあ。


私は演劇はほとんど見たことがないのですが、もともと機会があれば演劇を見てみたいと昔から思っていました。
昨年12月のRGNで脚本家・演出家の佐々木智広さんの仕事を間近で見る機会に恵まれたこともあって、今回は思い切って行ってみたのですが、大変よい刺激になりました。
1本目800円、2本目500円というお試し価格も、敷居が低くてちょうどよかったです。

やっぱり物語を創ることに興味があるので、劇っぽい『燈−ともしびー』『松姫立春』が良かったです。
どっちもセリフが環境音で聞き取りづらい部分があったり、私がポタライブというものそのものに圧倒されていて集中力が落ちていたせいで、最後の方の展開はよくわかりませんでしたが。

その他の感想はまた改めて。

次回は3月に駒場と、小竹向原でやるそうです。
こちらは本家の岸井さん作で、出演者も多く、大掛かりなもののようですね。

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