Hatena::ブログ(Diary)

ガラクタ日記

2010-11-13

宝塚歌劇団宙組「誰がために鐘はなる」

@2階10列センターブロック

宙組補正があるのに面白くなくて、ざっくり言うと「宙組じゃなければニ回も見たくない」くらいのレベル。でも一本物じゃなくて、ショーが付いていれば、「別にフツー」て流せたと思う。

うじゃうじゃ出てきて能天気な歌を歌い、キャラクタが立たないまま死んで行くゲリラたち(緊迫感皆無)(君たち遊びでレジスタンスしてるんじゃないよね?)とか、「俺たちに待ってるのは確実な死だ」とか言ってる割にイマイチ運が悪くて死んだようにしか見えない主人公とか、味方死んでるのにイチャイチャしてんじゃねーよとしか言えない主人公カップル(一幕終わりから二幕の開始のとこ)とか、味方殺したとか口走ってるおっさんの意味不明さとか、連絡方法くらい確立しとけよ、なあたりの微妙さとか、文句を言い出したらキリがない(ただし演じてる人に責任はない)。この芝居が成り立っているのって、ひとえにピラールさんの力ですよね^^ ピラールさん良かったなあ。

ロバートが無能過ぎて、正直どうしようかと思った。「新しい命令がない以上、前の任務が生きている」ていう台詞が与える「うわあ、こいつできない子…!」感がヒドイ。せめて、「味方が攻撃に踏み切ったら、橋は爆破しなければならない(何故なら、橋の爆破で死ぬ人数<爆破で助かる人数だからだ)。でもベストは攻撃を中止することだ」くらい言ってくれないかなあ。さすがの大空祐飛でも、これで切れ者に見せるのとか無理だと思う。言葉を選ばずに言うと、ロバートってダイナマイト運んできて、四日間マリアといちゃこらしてただけじゃん(!)。何したのかさっぱり分かんないよ…!

あと橋を爆破する人間(起爆する人間)だけ残して他は全て撤退したら何がダメだったんだろう。マリア助けたかったならそうすれば良かったのに。多分、橋に辿り着くまでに戦闘があり、故に爆破の瞬間までそこを確保する戦力が必要だからなんだろうけど。でもこの芝居だと、穴だらけの警備を抜けたら爆弾仕掛け放題にしか見えない。「じゃあ、スイッチ押す人だけ残ったら?」って思っちゃう。一人の確実な死か、全員生還の可能性に掛けるか、ていう話ですらないんだから。

観る前は、「もう動けないから置いて行ってくれ」「俺が爆破スイッチを押す」ていう展開だと思ってました…!

ちなみに、脚本がグダグダでも演出と音楽が良かったら別に問題ない(というか、演出と音楽さえよければそれ以外が多少ダメでも何とかなる)のが宝塚(≒ミュージカル)だと個人的に思ってるのだけど、今回、音楽も演出もダメの三重苦で、正直衣装とセットくらいしかいいところがなかった。ただし、ピラールの過去語りからフラメンコに移るところだけは、演出と音楽を褒めてもいい。木村信司からスムーズな舞台転換と派手な演出を取ったら、衣装センスとクレイジーな脚本しか残らないですよね分ります。

セットは安っぽくなくて奇麗で良かった。橋はもうちょっと考えて欲しい。根本しか見えないことにしてもうちょっと尺度何とかできたと思う。ああいう構造(トラス)なら、どこか局部的に爆破するだけで強度は大分落ちると思うから全体崩さなくても問題なかったんじゃないかなあ。

ロバートがマリアをずっと「ウサギさん」て呼ぶのがこっぱずかしくて死にそうだった。そういう決めゼリフは一生に一回でお願いします(あなた四日間で何回言うつもり?)(!)

あとアウグスティンとロバートはいつの間に男の友情とかいうふざけたものを育てたのか脚本家を問い詰めたい。三十分ほど問い詰めたい。一幕なら時間がなかったんだな、て思えるけど、一本物で有り余るほど時間があってこれとか……

結局、一本物でやるようなレベルじゃなかった、ていうのが結論。ショーと二本立てなら、ニヤニヤしながら大空祐飛と野々すみ花を眺められたと思う。二人の場面はすごく良かったから。こっぱずかしかったけど!逃げ出したくなったけど!!レジスタンスののどかな日常→ラブラブ→緊迫感のない日常→ラブラブ→うわあ味方がやられた!→ラブラブ(!)、ていう構成が全てを台無しにしてた。しかもラブラブの度に毎回、大空祐飛がためにためて決め台詞を言うから、重みが無くなること甚だしい。決め台詞も一生に一回でお願いします!……「それは何もなかったことと同じだ」とか「君は少しも汚されてなんかない」とか、ピンポイントでは良かったんだけどなあ。

あ、一人称が「僕」というのは新鮮で良かった。

一番ぐっときたのは、野々すみ花が最後ロバートから引き離されるところ。それまで主人公カップルに若干引いてた(!)にも関わらず、何かあそこの野々すみ花だけで泣きそうになった。だから、あの二人の書き方にも大量に文句があるんだけど、完全には否定できなくなってる。ついでにルシアだっけかの「助けてよ!」ていう悲痛な叫びも良かった。ああいうの、下手すると完全に滑るのに、野々すみ花と二人魂持って行かれて泣きそうになった。ローサも良かった。誰か分からなかったけど…

原作があることは承知の上で、ロバートからのアプローチに、自らが女性であることを拒絶していた少女がゆっくりと(まあ実際には四日間に圧縮して)過去から解放されていく、ていう風に作って欲しかったなあ。一目惚れってことは分かっているのに、やっぱり二人の出来上がりの早さについていけないところがあったから。そういうロバートとマリアが見たかった。

あと最後に声を大にして言うけど、「せんせーここ大劇場だから盆もせりもあります!!」

終わり。

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2010-10-12

色々と感想を書きたい公演だけが増えていく今日この頃。「この忙しさに負けてはいかん!」という心意気でチケットを取ったら、全く家でゆっくりできる時間がなくなって、色々と身体に不調が出た。ニキビ(ていう年じゃないが)とか白髪(!)とか口内炎とか。もう若くないらしい。

愛と青春の旅だち」は何も下調べせずに観に行ったおかげで、ベタな欝展開に身も心もズタボロになった。でも凰稀かなめが美味しい上に、素敵だった。髭ダンディー。凄むより、粘着質な方向に攻めれば普通にいけると思う。ちなみに一番いい軍曹は、決闘の前に結婚指輪を外すところ。必見!ひとつだけ言うなら、どう見ても柚希礼音の方が強そうに見えるのが玉に瑕。柚希礼音は超女の敵な上、一体どこで改心したか分からない脚本だったので残念だった。青春群像劇か、魂の再生もの(!)か、恋愛ものかくらいは方向決めて書いて欲しい。全部とかムリに決まってるんだから(能力的な意味で)。涼紫央も良かった。でもあとは全然分からなかった。シドって誰だったんだろう…紅ゆずる?

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2010-09-23

「墜落世界のハイダイバー」

可憐と神護を主人公にした方が面白かったんじゃないかなあ。あと「貧乳を殺せ!」のあたりギャグなのかマジなのか分からなくて正直困惑した。

「黒薔薇アリス」(4)

黒薔薇アリス 4 (プリンセスコミックス)

黒薔薇アリス 4 (プリンセスコミックス)

「遥けし川を渡る」

遥けし川を渡る (クイーンズコミックス)

遥けし川を渡る (クイーンズコミックス)

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2010-08-12

宝塚歌劇団星組「摩天楼狂詩曲」

何も考えずにチケットを取り、何も下調べせずにいそいそと見に行ったために、最後の挨拶に至ってようやく、「実は初日」で「役替り公演だった」ことを知った有様。

観たことないけど新人公演てこんな感じなんじゃないかな……と思うくらい若さに溢れた(言葉を選ばずに言うと、芝居が上手くない)(!)公演だった。そして脚本も同じくらい若さに溢れていて(言葉は選びます!)、逆転裁判の意味不明なところってこの人の持ち味なんだなあ、て思った。里見八犬伝もひどかったもんね!

アイスを悪い人に設定してしまったところがとにかく致命的(脚本的に)で、そのせいで、「ナンシーがアイスを選ばなかった理由」が、「やっぱりアンソニーが好きだから」ではなくて、「アイスが悪い人だから」になっちゃってる。あくまでアンソニーとアイスの対比は「夢を追うフリーター」と「堅実なエリート社員」のままで、ナンシーにはアンソニーを選んで欲しかったなあ。少なくとも、「アンソニーを選んでアイスを拒絶する」→「アイスの陰謀発覚」の流れにしないと、ナンシーが打算的過ぎますよね。完全によろめいてたじゃん。よろめいてたじゃん!て、後半ジト目になった。前半はあんなに感情移入してたのに(「逃げているだけよ!」の具体的エピソードがナンシーとの約束を忘れただけって、それって逃げてることの根拠になる?とか思ったけど)(夢を見過ぎている人特有の痛々しさをアンソニーから感じなかったんだけど)(あんまりリアルにすると、カッコ悪くなるからかなあ)。

あと、「ナンシーを助けに行かないと!」のところ、バンドのメンバーがアンソニーを止めるのがどうにも気持ち悪かった(お前ら何もしてないじゃん的な意味で)。そして止められた割に、アンソニーが時間を気にするふりがない辺りも。止められたなら時間を気にしないといけない(バンドのメンバーをないがしろにしているように見える)し、ナンシーに比べたら、どうということはない、なら、バンドのメンバーはアンソニーを気持ちよく送り出さないとダメなんじゃないかなあ(結局彼らはアンソニーと一緒に夢を見て、着いてきただけで、自力で夢を見たわけではないと思う)(アンソニーが主人公なのは、その「夢を見る力」故で、だったら「俺らの夢はお前に着いて行くことだったんだから、お前が今ナンシーを助けに行くなら、それは俺らの願いだ」くらいベタにかっこつけてもいいと思う!)。

あとナンシーはお母さんに注意する前に自分が社内で「お母さん」て呼ぶのやめようね?とか、お母さん、娘の嘘に気付いたらその場で止めようよ(なんか余計に怖いよ)とか、ちょっと乗っ取りのやり方が意味不明なんだけど?(宝塚の陰謀に突っ込んじゃダメなんです分かってます><)とか、まあ色々と突っ込みどころは無数に。

でもまあ、ベタでそれなりに面白かったし、何より主題歌がキャッチーで良かった。ロック、ていうよりアニソンのノリに近かった気がするけど。ああいうノリのいい曲好きです。

夢乃聖夏が思ってたよりもずっと男前で、宝塚音楽学校の受験審査官の目の確かさを感じた。ちょっとワイルドというか、野性味があるというか、暑苦しい外国の青年風。序盤は芝居が空回りしている感がなくもないかんじだったけれど、中盤以降は乗ってきたのか、すごく良かった。はまってた。バーテンダーの格好が一番好きだなあ(「バーテン」は蔑称、という豆知識をどこかで読んだので、「バーテン」連呼にヒヤヒヤしたのは内緒)。

美弥るりかは台詞回しが苦手。あとちょっと滑舌が悪いのが損だと思う。普通にいい人設定の方が萌えた(で、クレアとくっつけば良かった)(!)のに、ていう残念な思いが尽きない。あとあのスーツはいくらアパレル系とはいえひどい。エクトール先生の一張羅みたいだった(何がっていうか色が)。後半のダークスーツは痺れるほどかっこよかったのに、フィナーレでは元通り…

個人的には壱城あずさがすごく良かった。でも名前は挨拶で知った。ちょっと真瀬はるか似の男前。上手いし、きれい。夢乃聖夏との掛け合いがどれも良かった。役自体も美味しい感じで、時間が許せば役替り版も見たかったなあ。

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2010-07-31

宝塚歌劇団花組「麗しのサブリナ」「EXCITER!!」

@2階10列センターブロック

麗しのサブリナ

蘭乃はなが最高に可愛かった。キレイだった。私が娘役のショートカット大好物なだけじゃないと思う。

舞踏会の白いドレスのインパクトで、勝ちを確信した(何の?)。ただし、役が少ないことと演出が地味なことと歌が乖離していることが、「傑作…!」から「まあまあ良作かなあ」に評価を下げている要因。勿体ない…!

音羽麗に役名がないとか…真野すがた華形ひかる朝夏まなとがひと山いくらとか……!!せめてこれが花組じゃなければまだ、役少なすぎるだろ!ていう怒りも減ったかもしれない。今一番中堅が多いのって花組だと思うんです……まともに役がついてるの、トップコンビ+壮一帆+未涼桜コンビだけじゃん…(いや未涼亜希の役は嬉しいんだけども)。

麗しのサブリナ」については結局前知識ゼロ(あ、オードリー・へプバーンてことは押えた)(あとサブリナパンツ)で行ったんだけれど、宝塚を見る前に抱いてた「わたしがかんがえるたからづか」を地で行く少女漫画具合で、すごく良かった。役は少ないけれども!(根に持ってる)……でもそれが仕方がないのは分かる。

壮一帆がこれ以上ないくらい壮一帆で、最高に最低な男でめちゃくちゃかっこ良かった(!)。こういう役を演って、全くこれっぽっちもひどい男に見えないあたりが、壮一帆の偉大なところだ!と。分るよ。分ってたけど再確認したよ!多分これは壮一帆にしかできない。それとも既に壮一帆を見てしまったからそう思うのか。壮一帆って何やっても壮一帆そのままな気がするのに、でも全然役によって違う色で、「またこれかよ」って微塵も思わないあたりが何というか、超壮一帆なんだと思う(段々「壮一帆」がゲシュタルト崩壊してきた)。とにかく超ハマリ役。どこを抜き出しても上手くてかっこ良くて女の敵で、でもすごく魅力的だった。

逆に真飛聖は、「どことなく温度が高い」(わりと同じ意味で、「どことなく馬鹿っぽい」(!))持ち味が、役に合ってない気がした。ただその温度が「お兄さん」な感じとしてはすごく良くもあったんだけど(桜乃彩音と「兄妹」関係が多かったのは、桜乃彩音が妹キャラである以上に、真飛聖がお兄さんキャラだったからじゃないのかなあ)。真飛聖って本当に、はまる役が分からない人だ。デイヴィット絡みのシーンの方が出来が良い、というのが、すごく損だったと思うけれど、ライナスというキャラクタには激萌えた。こういう他愛もないラブロマンスを宝塚ではもっとやるべきだと思う(そのネックが役の数、ということも最近分かってきたけど)。

あとは…エリザベスの天咲千華が超可愛いかった。グレチェンの花野じゅりあが超美しい(久々に怖くない)。あと紫峰七海が美形〜いい執事。真野すがたがいい具合にチャラくて、ある意味壮一帆の軟派路線を継承している感あり。でも壮一帆はドSで真野すがたはドMなんだな。

演出をもうちょっと凝って(先生ここ大劇場だから盆もせりもあります!)、歌をキャッチーにして、セットの雰囲気を統一してチープ感を薄めてくれたら、絶賛できたと思う。

「EXCITER!!」

(多分追記)

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2010-07-25

宝塚歌劇団星組「ロミオとジュリエット」

@1階21列上手側

良かった。面白かった。まあ、ストーリー自体はわりとどうでもいいというか、あんまり興味が持てない(それは食傷気味というのもあるし、何というか、若さ故に突っ走っちゃった恋愛というのは、じゃあ死ななかったらどうなった?(勢いで結婚→即離婚ちゃう?)、て思っちゃうから)(特に今回、「恋に恋してる」って言われてるし、恋に落ちた理由が分からないし)(一目ぼれですね分ります!)ので、主役二人が目に入らなくて勿体ないきらいはあるけれど。でも良かった!衣装とダンスと曲が最高にかっこ良かった。

愛と死の二人が暗示的で印象的。相反するもの。お互いなしには存在できず、けれど決してひとつにはなれないもの。古今東西、この二つと無縁でいられた物語は存在しない。諸悪の根源であるところの神父(!)(違う)の冒頭の語りが良かった。

「死」の真風涼帆があまりにも水夏希でむしろ笑えた。黙ってれば影武者出来るレベルだなあ、と。「愛」の人がキレイだった。頬に入ってたキラキラの模様がいいセンス。主役の二人が目に入らなくて、じゃあ誰を見ていたのか、というと、愛と死の二人。あと乳母。それから多分、鶴美舞夕(あくまで、多分)(ちょっと紫峰七海に似てると思う…)。

仮面舞踏会でのバトンがめちゃくちゃ凄かった。客席がどよめいた後、すごい勢いで拍手が起こってた。起こるよそりゃ!アンコールでもうちょっと見たかったなあ。人間業とは思えない手さばきだった。

一幕二幕通しての殊勲は、乳母の白華れみ。良かった。ジュリエットに「ありがとう」て言われて、ちょっと言葉に詰まるところに泣けた。あと、ロミオに伝言を持ってきて、マーキューシオにベールを取られるところ、べールごと頭に載せてる飾りまでもげ掛けて、その後ずっと頭を押さえながら歌ってたんだけど、涼紫央が隙を見てピン?を差し直してあげてて、その紳士的な姿に萌えた。超萌えた。年増趣味とか言ってるけど、ベンヴォーリオが乳母とくっつけばいいと思うよ!(Wスコアくらいの年の差ならいけるって!)。白華れみ地味に作ってもキレイだし。

涼紫央がすごいがんばって若ぶってたので、ちょっと照れた。

ティボルトは……「切れたら何をするか分からない」って歌われてるけど、えっと…すっげえ人のいい青年にしか見えなかった!(!)。普通にたらしのお兄ちゃんじゃダメだったのかなあ。ジュリエットと色気のかけらもないじゃれ合いのシーンを入れて。たらしだけど、ジュリエットだけは彼の聖域なんです、みたいな。色気がどんどん健全になっていくから勿体なかった。「切れたら何をするか分からない」って歌われなければ、「こいつ結構ヤバイ人間じゃない?」って思えたんだけどなあ(先に言われると、「言うほどそうか?」と思ってしまう法則)。あと、凰稀かなめは絶対、「じわじわヤバイ人」であって、「見るからにヤバイ人」ではない気がする(って書くと中の人のことみたいだけど、あくまで役者として)。大体において、「見るからにヤバイ人」より「じわじわヤバイ人」の方が怖いし、後には残るんだけど。

両家の争いが完全にカラーギャングのそれだったので、「ああ、ロミジュリの環境設定ってこうだったのか!」て腑に落ちた。落ちたけど、実際これが正しいのかは分らない。

衣装で好きなのは、ロミオのお母さんのドレス。あと娘役全般。仮面舞踏会のジュリエットのミニ(周りも含めて、黒タイツってのがイイ!)。あと、ジュリエットのお父さん。

目覚めたジュリエットがロミオの死に気付かずに、輝くばかりの笑顔で、これからの二人の生活を幸せそうに歌うのがすごく良かった。泣きかけた。あと、二人の死によって、両家の人々が和解するところ。お母さん同士がよろよろと歩み寄るのに泣けた。セットのせいで回り路することになってるのが勿体ないと思う。真っ先に抱き合う男女が良かったなあ。もうひとつのロミオとジュリエットだよね?あれ。

「朝から夜まで♪」ていう曲が良かった。フィナーレの曲もこれかな。一回幕が降りて、再度上がった時にこの曲が流れて、ベンヴォーリオ@涼紫央とティボルト@凰稀かなめが肩を組みながら満面の笑みで前に出てきたので、「和解するにも程がある…!」てときめいた。あと、「ここはヴェローナ♪」…オープニングの曲。開幕早々ゾクゾクした。結構ポップというか、アップテンポの曲が多くて良かったなあ。仮面舞踏会の曲も好み。

演出で好きなのは、花の使い方。「愛」の象徴なんだけど、パリス伯爵から贈られた花束をジュリエットがバルコニーから投げ捨てるのとか、ティボルトがジュリエット母に投げ返すのとか、すごく良かった。

見せ場の多さ的にティボルト=マーキューシオ=ベンヴォーリオで、明確な二番手役が存在しない。そういう面では、二番手がはっきりしてる星組よりも、はっきりしていない雪組の方が公演には向いてる気がする。まあ、柚希礼音も音月桂も絶対ロミオキャラじゃないけど。

……よくよく考えると、現トップ陣ってロミオタイプ(=つまり陰か陽でいうと陽?で、善悪でいうと善で、貴卑でいうと貴の人)(最後の要素が一番重要)の人がいないのかなあ(霧矢大夢=陽で善で卑/真飛聖=陽で善で卑/水夏希=陰で悪で貴…だと思うけど世間的には卑?/音月桂=陽で悪で貴?かなあ/柚希礼音=陽で善で卑/大空祐飛=陰で悪で貴)。年齢のことさえ無視すれば、大空祐飛が一番ロミオっぽいかもしれない……(え、悪なのに?)(猫被れるから大丈夫)(野々すみ花は普通に十六歳の乙女を演れると思うからやればいいよ!)。あと彩吹真央(陰で善で貴)かなあ。善で貴の人がいないんだよなあ。二番手まで入れれば凰稀かなめが一番近いか……

雪組版でマーキューシオとかに蓮城まことが来たら泣いて喜ぶんだけど、パリス伯爵に振られそう(で、とことんお笑いに作りそう…)(!)。

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2010-07-03

宝塚歌劇団雪組「ロジェ」「ロックオン!」@1,2回目

@2F16列上手側

初見時遅刻したので、感想は二回まとめて。

薔薇に降る雨」「ラストプレイ」「ロジェ」の退団三連作は結局、回を追うごとに出来がよくなった、という結論。駄作三連発の危機は「ロジェ」が救った、と言っていいくらいには面白かった。でも、良作でもない。水夏希に怒鳴り芝居させちゃダメだし、音月桂が役不足過ぎて、「唯一の二番手作がこれかよ!意味ないじゃん!」て思った。ていうか、いい加減音月桂に新境地開拓させてあげて欲しい。やればできるのに。

緒月遠麻が予想外にダンディ紳士でびっくり。蓮城まことを見つけられなかった自分にさらにびっくり(え、どういうこと?)。

ショーはとにかく客席降りにびっくりした。いいなあ、あれ。知らずに見に行くことおすすめします。

「ロジェ」

個人的な話をするなら個人的な話に終始するか、折り合いをつける点を明確にしないとなあ、という思いから逃れられない話だった。だって、誰も、「ちゃんと仕事しろよ」ってロジェに言わない。「復讐とはいえ人を殺すのはよくない」という観点でしか物を言わない。皆思い出して!シュミットさん超重要人物だから!捜査の鍵だから!!ロジェ警察官(インターポールの捜査官)だから!警察官が私情で重要な情報を握っている人物を殺すってどうなの?(しかも捜査の過程で!)それを誰も止めない(=そのことを非難しない)ってどうなの!?戦犯組織を追ってる機関の二人をないがしろにし過ぎじゃない?ロジェが民間の人間なら百歩譲ってもいいんだけれど、インタポールの捜査官でそれはちょっとないわあ(=ロジェ最低じゃんとほぼ同義)。せめて辞職してから事に及ぶべきですよね。

という諸々の事情で全然ロジェがかっこよく見えなくて困った。

水夏希はかっこいいのにロジェはかっこよくない。これは最早脚本の奇跡(ああうんそんな奇跡いらないですよね分ります)。

シュミットさんもかっこ良かったんだけど、まあ無責任過ぎてどうにもこうにも。「撃て!」「撃ってくれ!」て言うけど、「そんなに死にたいならさっさと死ねよ」「殺してもらおうなんて虫が良過ぎるじゃん」てどうしても思ってしまう。あと、「ロジェの二十四年間(=人生)も殺した」という点に全く気付いてないあたり致命的(脚本的な意味で)。きっと気付いただろうし、それを悔いただろうと思わせる人間を緒月遠麻が演じているだけに勿体なくて仕方がなかった。

愛原実花は…「戦争を知らないのよ」っていう台詞がピンポイントヒット(ここ、ロジェの決めつけと、対する愛原実花の大人さに脱力したり痺れたりする場面)。「〜よ!」の犠牲者(!)。せめて彼女には、「捜査におけるシュミットの重要性」を語って欲しかったけれど、正論なだけに空気読めない人になっちゃうかなあ(※)。タンゴはもっとガンガンに踊ってくれても良かったと思う!(例え「踊れるわけないのに」ていう台詞と矛盾したとしても!!)

(※ 絶対、「たかだか一個人の私的な事情で、これまでの捜査を無駄にする(=巨悪を取り逃す)ことが許されるのか」、ていうことを語る人間がこの話には必要だと思う。ロジェは非常に自分勝手な人間で、大体そういう勝手さというのは周りが許せば許すほどひどく見える。作中でそう責められていれば、「それでも復讐がロジェの生きる理由だったんだよ!」って感情移入して擁護できたのに。)

最初から最後まで、ダンスの使い方が素敵だった。特にブエノスアイレスでのタンゴ。スポットが当たる中で踊る男女に痺れた。カフェの場面は給仕の台詞回しと声が最高(誰か分からなかったのが残念)。

序盤に出てくる女性上司の台詞回しが死んでた(ちょ、数少ない目立つ役どころなのに…)。そしてこの場面、水夏希の台詞回しも死にかけてた。

マリアが良かった。あと、ゲルハルトがすごくいい役だった。ちょっとわざとらしいけれど。後々写真が出てくるなら、「第六感だけど、ボールマンに似てる」とか無理やりなこと言わせなくても良かったと思う。奥さん役の美穂圭子がめちゃくちゃ泣かせる演技で、「主人も、そうだからです…!」の台詞回しが最高だった。娘さんはちょっと冷静過ぎると思います。

音月桂の役がいてもいなくても全然いい役で、しかも若干沙央くらまと被っている、という酷さ。二番手の役が軽いことは往々にしてあるけれど、引き継ぎ作(しかも唯一の二番手作)でこれっていうのはどうなんだろう?と思った。銀橋で二人で歌ってたけど、あんな取ってつけたような場面では誤魔化されない!誤魔化されないよ!!

わたしがみたかった「ろじぇ」は、ロジェ=「組織壊滅のために、家族の仇を守らなくてはならなくなった男」、シュミット=「罪を償うために組織を裏切った男」でロジェがシュミットを守る中で彼を許してしまう話。彼を守り、共に組織と戦い、全てが終わった時、もうロジェはシュミットを殺すことができなくなっている…ていう、そういう話(「彼以外の人間に殺されるわけにはいかない」(byシュミット)とか、「あいつを殺すのは俺だ」(byロジェ)とか…そういう燃えセリフ満載でお願いします)。

ちなみに、衝動のままシュミットを殺そうとしたロジェを制止するのが愛原実花で、シュミットがもちろん音月桂。ロジェの復讐を知っていて、理解しつつできるだけ止めようとしている役に緒月遠麻(「君は俺ができなかったことをやった」、て愛原実花にちょっと妬く役)(!)。

うん、組織が描けないからこういう話になったのは分かってる。でもこのままだとロジェが全然かっこよくない……

現実的にちょっと変更するなら、ロジェ=民間人/未沙のえる=犯人を追い続ける元刑事/シュミット=極悪人/愛原実花=「シュミットを殺してもあなたの気が済むだけ(そしてあなたが本当に救われることはない)。彼を利用して組織を追い詰めるべき」って説得する捜査官、かなあ。

メイドがいつも素っ頓狂なのは、先生の趣味なんだろうか。「〜よ」台詞といい、「〜だよ!」台詞といい、先生とは相いれないものをいつも感じる……

「ロックオン」

オープニング最高。下級生の衣装が「REVUE OF DREAMS」。

薔薇の場面がめちゃくちゃかっこよかった。なんていうのか、ちょっとゴシック調で。衣装に気合いが入ってて。君臨するのは美穂圭子様。

でも結局、オープニングが一番盛り上がって、その後はテンションが上がり切らないまま終わるのでちょっと勿体なかった。ショーが楽しければなんだかんだいって「たのしかったあー!」って帰れるんだなあ、ということを痛感した(前回雪組公演とか)。

今年はショーが低調な年な気がする。去年が良過ぎたのか。

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2010-06-07

待受とか。

喫煙室にいた男性がガチの大空祐飛ファン(多分)で、待ち受けが銀ちゃんの恋だった……励まされた(!)。私も恥ずかしいなんて言ってられない…!て奮起して、ネルソン提督にしてみた。ああ…うん、無理でした。ニヤニヤしちゃって無理。これ、外で使うの無理(誰も私の携帯の待受なんか見てないのに!意気地なし!!)。

スキャナがないのでカメラで撮って壁紙設定という超アナログなことをしたからボケボケ。

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2010-06-05

宝塚歌劇団宙組「トラファルガー」「ファンキーサンシャイン」@2,3回目

トラファルガー

「泥棒猫…!」の場面の後、二人で踊ってるのは、ここで二人は結ばれましたよ(婉曲表現)、てことなのか、て今さら気付いた(え、そうなの?)(子供ができるタイミングがここしかないような気がするから多分…)(野外じゃん!)(!)。

「彼女は永遠に私の5000ポンドミューズだ!」とか言っちゃってるけど、ウィリアムが真性の変態だったら絶対、「美しいもの」としてネルソンも一緒に愛でたと思うんだ…二人の仲に気付いても激昂なんかしなかっただろうし、「私の箱庭の中で愛し合うといい」(=愛し合うのはいいけれど、逃げることは許さない)(二人とも私のモノだ)て笑いながら言うよね、て思ったんだ……(なにそれこわい)。

結局、ウィリアムは自分の意志とは裏腹にエマを一人の人間として認めてるし、女性として愛して(しまって)いる。「所有物」に対する怒りじゃないよねあれ。二人が逃げ出した後、執拗にライトは当たるのに、全く歌わなかったのが逆に印象的。

ネルソンさんに美貌設定がなかったらこのくだり根本から瓦解するけど(大空祐飛が無駄に美しいだけで、美貌設定ない気がしてきた)(!)

まあそれ以前にウィリアムはとっても常識人で、全然真性じゃないので、多分出会った当初のあれは、照れ隠しというか、「エマを手に入れたい」というの情熱の迸りがなした業(札束で頬を引っ叩くよりもなお悪いけど、それが最適だと思っちゃった)だったんだろうなあ、て気がする。あと「純粋に男としての勝負で」ネルソンにエマを取られた(=負けた)と思いたくない、ていう意識が、「エマ=私のミューズ」発言をさせたんじゃないか、て邪推。

全然別のアプローチで、「大理石の女神像発言」=「肉体関係がないことの暗喩」とも取れるなあ、て三回目で気付いた。これだと「あれはエマの子であって私の子ではない」て言い切るだけの自信は一体どこから?ていう疑問もさっくり解決するし、ウィリアムという人について色々納得できる。つまり、「美しいものが好きでね」ていうのは言い訳でしかなくて、ウィリアムは男としての自信を全く持ち合わせていない(持つことができない)故に、女性を美術品として扱うことに逃げてる人で、地位も権力もお金も美貌も持っているのに、男としての自分に途轍もないコンプレックスを抱いている。エマは情が深そうだから、ちゃんと男女としてのアプローチをしたら、例え肉体関係がなかったとしても、それなりにいい夫婦関係が築けたと思うんだけど、残念ながらプライドが邪魔をしちゃった(ウィリアムにとって、「女性としてのエマを認めること」=「男性として役立たずの自分を認めること」なんだと思う)。ここまで全部、「肉体関係を持てない致命的な欠陥がウィリアムにある」前提(※)。この視点で最初から見たいのでもう一回行ってきます。

(※ 「あなたが望む全ての女性の幸せが手に入りますよ」ていう台詞と矛盾するけど)

全然関係ないけど、北翔海莉ってこういうメイクだと超絶男前で惚れ惚れした。

暗転した瞬間、死んだはずの人がむくりと起き上がってはけていく姿に和みつつ、それ以上に、手をひいて/手をひかれてはけていく姿に萌えた。特に、蘭寿とむと五峰様。わざわざポジションチェンジまでして手をひいてあげる蘭寿とむに、男心を見た気がする(気のせい)。あれって、あくまでナポレオンとジョセフィーヌなのか、蘭寿とむと五峰亜季、に戻っているのか、気になって仕方がない。どっちでも萌えるけど…!

ジョサイアはいいツンデレなんだけど、デレが急速過ぎると思います……あとデレた瞬間、急に可愛く(幼く)なるのが勿体ない。何歳くらいの設定なのかなあ。二十歳そこそこ、ていうイメージで見てるんだけど。「父上は美しい女性と楽しい時を過ごされました(大意)」ていう手紙をお母さんに送ってる時が一番輝いていると思う。

フランシスって、どうして夫婦仲が冷え切ってしまったのかが明確にされていないせいで遣り難い役だなあ、と思ってたんだけど、もしかして花影アリスが可憐過ぎてそう思えるだけで、前半は典型的な「嫌な妻」の役なんだろうか…。「レディ・ネルソンになれたかしら」からファニーのターン!の筈が、結果的に全編攻めちゃった、てことなんだろうか。謎。ジョサイアが多少暗躍したのかなあ、ていう気はする。

あれ、これってもしかしてエマがいなかったら感動的な家族再生の物語になった…?

悠未ひろの「行きましょう!ナポリへ♪」の一節が結構好き。珍しくイイ人の役で、もうちょっと大空祐飛との掛け合いが見たかった。ナポリで少年に遊ばれてるところが面白かった(←初回は気付いてなかった)。あと青年士官が二人とも美形(鳳翔大と七海ひろきだよね?)……皆鬘の選び方分かってるなあ。

映像はとりあえず、双眼鏡を覗いてスルー。最後の英語台詞だけどうしてもスルーできないので、改善求む…!(蘭寿とむが純矢ちとせに掛けるフランス語は全然普通(むしろかっこいいくらい)なんだけどなあ)(多分、聞き覚えのないフランス語+達者な巻き舌(!)だから)(でも大空祐飛は完全にカタカナ発音じゃないですか…)(萌えるにはハードルが高すぎると…)。

ファンキーサンシャイン」

オープニングが退屈で、初回乗り切れてなかった感のあるショーはなんだかんだいって面白く思えてきた。うんまあ、単にオープニングの乗り越え方を身につけただけかもしれないけど。衣装はすごくいいんだけどなあ。二回転回るところで大空祐飛が完全に誤魔化してた(!)ので、「がんばれ!」て念を送ってみたけどやっぱり回れてなかった。達者に誤魔化してますみどころです(!)。

好きなシーン。太陽族。雨合羽の銀橋ひまわりのデュエットダンス。すごい派手なのにまとまって見える素敵な衣装の場面。サンライズ。軍服のところ。燕尾……それオープニング覗いて全部ですね分ります。ラインダンスで歌う娘役がすごかった。超いい声。

「真っ赤に燃える〜太陽が〜♪」って、2002年くらいのTCAで絵麻緒ゆうが歌ってたよなあ、とか、太陽族の初めのほうの曲って聴いたことがあるんだけど思い出せないなあ、とか、全然懐メロ分かってなかった割に楽しめた気がする。元ネタ知ってたらもっと楽しいだろうから、それはちょっと残念。2000年前くらいのヒットソングを多用したショーをどこか歌える人が多い組でやってくれないかなあ。

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2010-05-29

宝塚歌劇団宙組「トラファルガー」「ファンキーサンシャイン」@1回目

トラファルガー

とりあえず、最後のネルソンの肖像と、ナポレオンが歌ってるバックの超チープなライオン(正確に表現すると、「らいおん(笑)」)と、オープニングムービーでの目のアップ(限りなくホラー)をなくしてくれたら、個人的に全肯定できる。あと、ラストの英語台詞も(こっぱずかし過ぎて死ぬかと思った…!)。

最高に駆け足な話なんだけど、でも「エルアルコン」ほどは「時間が足りなかったんですね分ります^^」状態じゃなくて、それなりにまとまってた気がする。ナポレオン周りがちょっとだけそういう煽りを喰らってたかなあ(ジョセフィーヌとラヴラヴしてた直後(実は全然直後じゃない)にいきなり愛人が出てくるってどういうこと!?)(五峰亜季様の立ち位置が意外過ぎてちょっと萌えた)。

あとこんなの言わなくても分かり切っている話なんだけど、大空祐飛のビジュアルが神。ていうかイギリス海軍のビジュアルが神。あの大仰なマントだけでチケット代にお釣りがくると思う(しかもそれで野々すみ花を覆い隠すの!)(何という乙女設定!!)。えっと…衣装に全ての予算をつぎ込んだからあんなにセットと映像が(検閲済)なんだとしても、全然OKです!

マントのおかげか、見ながらラインハルト…!ラインハルトがいる…!!てうち震えた。宙組銀英伝とか、ダメかなあ。ラインハルト@大空祐飛/ヒルダ@野々すみ花/アンネローゼ@花影アリス(ちょっとプチジャルダンの花影アリスが可愛過ぎるんですけど!?)とか…!贅沢は言わないのでタカラヅカスペシャルでコスプレだけでも!!(霧矢大夢はミッタマイヤーだと思う。恋愛ベタなあたり(ミッターマイヤーといえば、黄色いバラじゃん?)。あとね、真飛聖はアッテンボローでね…)ていう妄想が止まらなかった。ネルソンさん、中身は全然ラインハルトじゃないんだけどね。

ずーっと軍服で押して押して、やっと私服で出てくるのが何か、「ああネルソンさん私服はこんな感じですか」的に秘められた一面を覗いた感があって良かった。あと長髪を後ろでくくってるのいいなあ。ちょっと彩輝トート的で。

脚本にはあまり(大きな)不満はないんだけど、「やっと戦う意義を得た」=「愛する君のために戦う!」のあたりちょっと引っかかった。あなたずっと「愛する人のために」って言って(歌って)なかった?「人並に恋をして」フランシスと結婚したなら、愛する人(=フランシス)のために戦ったこともあるんだよね?、ていう。今さら「戦う意義を見つけ」ちゃうの?(何か不倫以上に奥さんが不憫)ジョサイアのことだってずっと愛し続けてきたんだろうし……「昔は奥さんを愛してました。でも今はあなたを愛しています」ていうのは宝塚の恋愛コード的にNGなのかなあ。エマと恋に落ちることに違和感はなかった(だって大空祐飛も野々すみ花もガチの恋愛体質だから)んだけど、花影アリスとどうして冷え切ってしまったのかが分からなかった。恋愛結婚設定じゃなかったらまだ理解できたんだけど。

あとは……蓮水ゆうや周りが……「本物のマスケッティアか…!」て、いきなりすぎて分からないよその設定!(いや、この人にネルソンは狙撃されるんだな、てのは分かったけど)。そもそも「ねずみがいたようです」、みたいな台詞入れないと、唐突過ぎてちょっと……折角かっこよく有能なところ見せたのに、「マスケッティアか」で全部おじゃん!じゃん!!美味しい設定いっぱいなのに、全部とってつけたみたいで勿体なかった。死に方だけはちょっと良かった。

ナポリ王妃がかっこ良かった。この話って意外に女性陣の方が美味しい役多い。

長髪鬘被った凪七瑠海がどう見ても紫吹淳だった。とくに目線を下げた時。薄くてアクがない紫吹淳(それもう紫吹淳じゃないですよね分ります)。

野々すみ花って「舞姫」見る限り、少女役演ってもカマトト臭くならない稀有な娘役だと思うんだけど、大空祐飛とのバランス故か、トップ娘役就任後全然そういう役に恵まれていない気がする。「うたかたの恋」とか見たいんだけどなあ。犯罪臭バリバリに「ダンディなおじさま@大空祐飛と純真無垢な少女@野々すみ花の恋物語」をやってくれてもいいのになあ。

ジョサイアのシーンはベタ過ぎると思いながらちょっと泣けた。あと、カードゲームに興じるところから「泥棒猫!」(←旦那が間男に言うセリフとしては超斬新…!)までのくだり、すごい好き。両家が同じテーブルを囲む場面も。

戦争は惨いものだ、一辺倒だと、「えーこの時代でそれを言っちゃう?」てなるんだけど、ちゃんと「だが戦わなければいけない時もある」って言ってくれてよかった。「それでこそ真の勝利だ」の台詞回し良かったなあ(それでこそ大空祐飛!な言い方で)。

あとこれ言ったら全て台無しな気がするけど、五峰亜季様の手を引いてはける蘭寿とむに萌えた…

ファンキーサンシャイン」

「ソーラーパワー!」がイジメ過ぎて……「イエイ!」て合いの手入れてくれたらまだましだったのに!

ていうか、「ファンキーサンシャイン♪」て歌ってるのに、何故か脳には「オーレリーサンシャイン♪イエイエイ」てインプットされちゃって、ふとした拍子にそう口ずさんでる自分に気付いてびっくりする。それ芝居!それ蓮水ゆうや!それ蓮水ゆうやの無駄遣いな役!!

サンライズの場面が素晴らしく良かった。一旦皆はけて、一人ずつ出てきて踊るところ、一番最初に出てくる人かっこ良かったなあ。誰だったか分からなかったけど(勿体なくて双眼鏡覗けなかったから)(覗いたって分からなかったかもしれないけど)。

あと、蘭寿とむと大空祐飛で野々すみ花を取り合った後、二人で銀橋で歌うところも良かった!野々すみ花と大空祐飛がお互いに相手しかいない!ていう風情で歌うのが好きなんだなあ、て気付いた(だからトラファルガー銀橋の歌とか、「泥棒猫!」て罵られた後のデュエットとか大好き)。あの二人って、常に愛の言葉に切迫感がある気がする。

そろそろ大空祐飛と野々すみ花が幸せになる恋愛ものが見たいです先生。

あと、燕尾の腕まくりが最高に良かった。良かった…!

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2010-05-01

宝塚歌劇団月組「スカーレットピンパーネル」@3回目

明日海りおショーヴラン。なんか龍真咲より歌が上手いような気がする(騙されてるのは分かってる…!)。で、この人声が力んでないから好きなんだなあ、てやっと気付いた(力んでる筆頭:真飛聖・悠未ひろ。あと今回の龍真咲)。

龍真咲と明日海りおの差を最高にざっくり言うと、龍真咲だと「パーシー×ショーヴラン」だけど、明日海りおだと「ショーヴラン×パーシー」てことですよね!すみません分らない人はそのまま流して下さい…!

とにかくエロいショーヴランで素晴らしかった。あと龍真咲はショーヴランの時よりもアルマンの方が素直に声が出てて、ナチュラルにフランス男(超マリーに尻にひかれてる)(それが彼の愛情表現です)で、すごく良かった。ショーヴラン明日海りお/アルマン龍真咲が個人的にはベストキャストかなあ。龍真咲は切れ長にメイクしたらもっと男前だと思うのでなんか勿体ない。

遠野あすかと似てる似てると思い続けた蒼乃夕妃は回を重ねるごとに全然違う変化を遂げてて、色々と感慨深かった。全体的にはやっぱり似てる気がするけれど、それは多分顔が似てるからかなあ。

今回違ってて面白い、と思ったのは、「俺を愛したことはないと言うのか」てショーヴランに言われて「ないわ!」と吐き捨てるところ。遠野あすかは本当に愛したことはなくて、消したい過去(黒歴史的な意味で(!))なんだなーと思える絶対零度かつ揺るぎない「ないわ!」だったんだけど、蒼乃夕妃は必要以上に強い故にちょっと揺らぎを含んだ「ないわ!」で、「結構ショーヴランに思い入れがないこともないし、革命が失敗に終わったこと=ショーヴラン(=革命の理想)を愛せなくなったことに対して思うところがあるかも」と思わせる感じだった。遠野あすかマルグリットの中では革命もショーヴランも完全に整理されて、「終わったこと(=なかったことにしたい)」フォルダに仕舞われているんだけど、蒼乃夕妃の場合はまだ現在進行形で消化している最中、というか。

「私が愛したのは革命の夢、あなたはその一部だった」ていうくだり、大好き。

「ゴールデンウィークにゴールデンショーヴラン、いかがですか」ていうアドリブには笑った。桐生園加頑張ってる(!)。笑いを取ってるんだけど、過度に笑いを取りに行ってる感がないのがいい。

月組版はやっぱり全体的にさらっとしていて、それはたまに物足りなくもあるんだけど、逆にだからいい!ていう場面もいっぱいあって、再演て面白いなあ、て思う。

パリに帰って来たマルグリットに浴びせられる罵声が全員、上手すぎて、「何でこの場面だけこのクオリティ……」てびっくりした。「フランスの男じゃ満足できなかったんだろう!」の台詞の下品さとはったりのかまし方とか、最高。その後のピンパーネル団の必死の檄が、「あらあら貴族の方はやっぱり上品ねえ」て思えちゃうレベル。

フィナーレの構成というか、柚希礼音のダンスがなくなったことが残念で仕方がなかったんだけど、意外に月組版も気に入ってきた。桐生園加が超かっこいい。娘役の衣装はちょっと太く見えて勿体ない気もする。衣装を緑基調に変更したのはどうなんだろう……星組との違いを出すためだと思うけど、せめて紫で良かったんじゃないかなあ、ていう気はする。

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2010-04-24

宝塚歌劇団月組「スカーレットピンパーネル」@2回目

明日海りおのショーヴランは顎鬚つき(!)。意外なことに龍ショーヴランよりも年齢設定高めに見えた。で、龍真咲より冷えててかつ乾いてる印象。ちょっと役人風の固さというか、分別がある。力関係がロベスピエール>ショーヴランなのは変わらず。

マルグリットに「もう一度夢を見よう!」ていう時、龍真咲は「マルグリットがいればもう一度夢(=革命が間違っていなかったこと)を信じられる」、て思い込んでいる(※)のに対して、明日海りおはもっと虚無的で、むしろ「一緒に堕ちよう」て誘っているように見えた(結局、明日海りお自身、革命に失望してて、しかもそこで龍真咲程自分に嘘がつけないんだと思う)(わりと破滅的なショーヴラン)(でも同時に役人風、というのが面白い)。

(※ 薄々ダメなのは分かっていると思う。分ってても過去の栄光にすがってしまう(縋らずにはいられない)のがショーヴランの悲しいところ。「栄光の日々」の対比が一番好きな場面。)

観劇二回目にしてやっと縄跳びの成功を見る。でも回数少なかった気もする。やっぱりあの場面のダンスは好きだなあ。パーシーがこういうキャラだと、素直に正義感を信じられる(※)。

(※ だってパーシーが素直に「正義」を信じているから。ただ一度信じた「正義」に裏切られたショーヴランと、まだ「正義」に裏切られたことがないパーシー、ていう対比で見ると、ちょっとバランス悪い(パーシーはかつてのショーヴランたり得る、という意味で)(でもそれを裏切っているのが、パーシーの性格と、「スカーレットピンパーネルらしい結末をお見せしましょう」なのかなあ)。結構見れば見るほど「スカーレットピンパーネル」て難しい演目だなあ。)

「革命こそ人類の夢」て歌われるけど、まあ、しないですむならしない方がいい(=夢見るだけにしといた方が無難)だよなあ、とは。あんまり深く考えると、色々と精神的に辻褄が合わなくなる気がする。マルグリットの欺瞞とか……マルグリットもショーヴランとは別の(というか逆の)意味で革命の記憶に縛られていて、それに対して冷静であったり中立にはなれないんだろうなあ、と。そこでひとつ、(革命に打ち込んだ自分を肯定するという意味で)成長があったらいいなあ、とは思うんだけど、そうなるとますます青春ものになるかなあ(いやそれはそれで面白いんだけど)。

星条海斗って、やっぱり声がいい。

あとピンパーネル団の中では紫門ゆりや(多分)が群を抜いて貴族っぽい。天然タラシ風。「女性は皆美しいですよ」って真顔で言いそう。年の離れた姉が三人はいるねあれは。

憧花ゆりの嬢は可愛く振舞うのを完全放棄(!)。演出家がそれをようやく許した、のかなあ。冒頭でマルグリットを捕まえようとする公安委員に食ってかかる姿が最高に憧花ゆりの様で、やっと満足した。で、バランス的にはマリーは決して娘役二番手の役じゃなくて、女役が演るくらいでちょうどいい役なのかも、と思ったり。「残りたいなら残りたまえ」ていうアルマンの若さを笑って受け止める大人の女性だった。これ、結構ベストキャストだったんじゃないかなあ(配役で一番びっくりしたけど)。

他に見たかったのはサンシール侯爵@越乃リュウ。フランスの伊達男を演じる越乃リュウ…!(あとは言わずとも分かりますね皆さん)、てことと、サンシール侯爵を完全に「善」として書かずに、貴族の矜持と、死の間際に民衆を笑う余裕と、「どこまでも革命を理解できない(=結局自らを省みることはない※)貴族の限界」を示す役にしても面白いんじゃないかなあ、と思って。で、そうするなら越乃リュウ以上の人はいないですよね、てことで(いや別に大空祐飛特出でもいいけど)(私どんだけ大空祐飛好きなんだろう……)。

(※ 「報いがくるぞー!」て歌われる度に、ゾクっとしつつ、「オマエモナー」て言いたくなるあたり。)

あと、一色瑠加のロベスピエールも見たい。男前だけど地味で堅実、ていう芸風(褒めてます)によるロベスピエール。決して悪役ではなくて、成し遂げてしまった革命と、それによって得てしまった権力に怯えている人物(すごく小市民的な感じ)としてロベスピエールが演じられても、また一風変わって面白かった気がする(ほら、月も星も強面が演じてるから)。

初舞台生のラインダンスは、振り付けも衣装も音楽も良かった(ただし双眼鏡を覗かない限り)(!)。銀橋であんなに派手に足上げるのって初めて見た気がするけどすごくいい。一階の前の方で見たらド迫力だろうなあ(靴が飛びやしないかとハラハラした)。最後、肩組んで(というか前の人の肩に手を置いて)両側にはけていくところに手拍子するかたちにしても良かったんじゃないかなあ。ていうかしたかった…!初舞台生のラインダンスっていうと、あれだと思うんです!

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2010-04-17

宝塚歌劇団月組「スカーレットピンパーネル」

@2階12列センターブロック

すっごい良かった!

全体的に星組版よりも年齢下げてるなあ、ていうのが第一印象。安蘭パーシーと遠野マルグリットは三十超えてたと思うけど、霧矢パーシーと蒼乃マルグリットはせいぜい二十代半ば〜後半。このくらいの方が、青臭い理想に邁進するのに違和感なくて良かった気がする。あと、パーシーのキャラクタも全然雰囲気が違って、安蘭パーシーはふらふらしてる遊び人と見せかけて、実際は超やり手、霧矢パーシーはイギリス貴族らしい嫌味を言ったりするものの、基本的には真面目で不器用、みたいな。不器用だから、恋愛関係が上手くいってる時はいいけど、ちょっとつまずくとそれを取り戻すことができない、ていう風。「どうして妻を騙すのか」ていうあたり、安蘭パーシー用に台詞で説明するように調整されてる気がするけど、霧矢パーシーならさっくり削っちゃってもいいと思う。なぜかっていうと、「そういうことしたら余計こじれるでしょ!」てハラハラニヤニヤしながら見守るのが、このパーシーの正しい見方だからです!

一番の見どころは、洗濯女の反乱のくだりでちょこちょこ踊るところ。すっごいもふもふしたマントを着ているのに、踊りは超達者なあたりが可愛くて仕方がなかった(!)。でも着替える場面で照明が明るすぎて、着替えているのが丸わかりなのは頂けない感じ。演出なのか、失敗しちゃった☆なのかは謎。

ロベスピエールの立ち位置が超新鮮だった。星組版は「まぬけな上司」で、「こういうやつが権力持ってるあたりが怖いなあ」、ていう感があったけど、月組版はどちらかというと「怖い上司」。ショーブランの下剋上とか全然思わないくらい、力関係が「ロベスピエール>ショーヴラン」だった。越乃リュウがかっこ良過ぎた。

龍真咲はルキーニより全然アリだったけど、それでもやっぱりちょっと歌が弱いかなあ(ただ、二幕は良かった)。若い方がやっぱり違和感なくていいと思う。「もう一度革命の夢を見よう!」てマルグリットに迫る(=限りなく縋る、に近い)あたりなんか、ちょっと切なくなった。革命青年のなれの果て風でもあり、蛇のように嫌らしい悪役風(※)でもあり。どっちかに絞って突き詰めてもいいかも。

(※ いい意味で小物感があるので、「ショーヴランなんでそんなまぬけなん?」てあんまり思わないし、パーシーのやり手度が下がってる分、ちゃんと「現実的な脅威」になっててバランスはいい気がする。でも歌と迫力はもうちょっと欲しいなあ。)

蒼乃夕妃はもっと遠野あすかから変えてもいいのになあ、て思うくらい、色々と既視感のあるマルグリット。よくも悪くも周りが星組版と全然違うだけに気になった。でも、ショーヴランと庭で話しているところにパーシーがやってきて焦るところは、違っててすごい良かった!「あ、なんかこのマルグリットかわいい……!」て思った(だから何だかんだ言ってわりと好き)。

あとプリンスオブウェールズが最高にかっこ良かった。あの髪形いい!すごくいい!!「スカーレットピンパーネルごっこをしよう!」でこんなに笑ったの初めて(!)(配役がすでに反則ですよね)。星組版よりもストレートに正義感が出てる皇太子で、これはこれでいいなあ。素敵だなあ、て思った。

マリーはさすが憧花ゆりの嬢、て思うド迫力のところと、脚本由来のお嬢さんなところがちょっとアンバランスだった気がする。もうちょっと配役に合わせて調整してくれてもよかったんじゃないかなあ。ていうか、アルマンが「怖いなら君は残りたまえ」(意訳)ていきなり上から目線で言うのが星組版でも意味分からなかったんだけど、月組版になると最早意味が分からなさ過ぎて笑えた。素直に「お願いマリー、怖いから着いてきて」て言えばいいのに(!)。

ラパンが気持ち悪い系の役作りで、ちゃんとパーシーとして本気で騙しにかかってた。ちょっとリアル過ぎる気もするけど、あまりパーシーがショーヴラン(ないし革命政府)を虚仮にしてる感じがしなかったのはすごく良かった(→そうじゃないとパーシーすごい!が一周して、「貴族って最低」になっちゃうと思う)(あんまりショーヴランが周回遅れでも困るじゃん?ていう意味で)。

総括すると、重厚な星組と軽快な月組、ていう風で、「軽くて爽やかでニヤニヤできる(!)娯楽モノ」ていう方にシフトすることで「どうバランスを取るか?」に対するひとつの回答になってた。

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2010-04-03

宝塚歌劇団花組「虞美人 新たなる伝説」@2回目

@1階12列下手側

花見してから行ったら、酔っ払ってるせいか思いの外面白かった、というか、「意外にいいかも?」と思ってしまった二回目。いいの。騙されてるけどいいの!

なんかもう色々と面倒なので箇条書きで。

開幕の場面はやっぱりいいなあ。その分会見の場面がたるいのが勿体ない。別に「いやな予感がするのです」ていう場面いらない気がする(→だってこの話、死亡フラグ立てずに死ぬ人ばっかりじゃん)(!)(あと会見の台詞がどう考えてもダメなラノベ的にチープ)(求む「はったり」)。

中国は変わっている」は多分ちょっとおかしい(卑弥呼の時代に「日本は変わっている」て歌うようなものじゃ……)。

「あなたが項羽に勝てないのはハンゾウ先生がいるからです」て、張良は言ってるけど、ハンゾウ先生の有能なところが全然書かれていないので説得力がないです先生!結局項羽がこれまでやってこれたのって、全部自力じゃね?て思っちゃう(悠真倫を殺したのも結果オーライじゃん?)。

人狼BBSていうゲーム(※)にちょっとはまったことがあるんだけど、あれは自分が分かっていても人を説得できないと意味がない(信頼してもらえないといくら推理ができても意味がない)ゲームで、その経験から言うと、ハンゾウ先生て、「俺の言うこと聞かないから負けたんだよ」て後から言う策士様(自称)に見えた(説得してこそ、信頼されてこそ策士は策士ですよね)。偉大なものは偉大なものにしか分からない(人狼BBS的には、占い師にしか人狼は見破れない、あるいは、自分にしか自分が人狼ではないことは分からない)なら、万人に偉大であることを分からせなければいけないよなあ(それができない=偉大ではない、だと思う)。だから狼に嵌められて吊られちゃうんだよ!第六感だけどあいつ怪しいから吊ります、て言っちゃうまとめ役(=項羽)の方が結果的にはよっぽど有能だよ!!(うわあ話超逸れた!)

(※ 村人と人狼に別れ、人狼は自分が人狼であることがばれないようにしながら村人を一人ずつ食べ、村人は自分が村人であると信用してもらえるようにしながら他の疑わしい人を処刑し、最終的に人狼を全員処刑するか、村人よりも人狼が多くなったら終わり、というゲーム。これだけだとあまりにも運要素が勝ち過ぎるので、占い師(一日一人だけ、その人が村人か狼かが分かる)/霊能者(処刑された人が村人か狼だったかが分かる)/狂人(人だけど狼に仲間する)とかがいる。)

講和の後裏切る展開があまりにも急すぎて前回は「えー」て思ったんだけど、オペラグラスで後ろの兵士の「今さら講和なんていやだ!」ていう顔を見たり、全員から詰め寄られている劉邦の悲愴な表情を見てたら、割合自然な展開に思えた。いいの!騙されててもいいの!!

劉邦は「私は私のほか誰も愛してなかった」て言ってたけど、実は自分も愛してなんかなかったんじゃないかなあ、ていう気がした。だから自分を捨てて周りの言うままに動いたし、愛してもいない人々の望むままに振舞った。自分を守る、という感覚があまりないから、人を疑うこともしなかった。でもそんな劉邦が戚という人を得てしまって、彼女を守りたいという思いが、「地位を失いたくない」=「人を疑う」に繋がった、んじゃないかなあ、て。うん乙女回路の産物ですね分ります^^(多分劉邦は誰も信用していないから逆に誰も疑わない(負の意味で「疑う」ていう発想がない)(=「信用する」ていう発想がない)んだろうなあ、ていうのが乙女思考を排除した感想)(壮一帆いいなあ)(ナチュラルに人非人な役見たいなあ)。

あと、「お嬢さん、お名前は」ていう言い方があまりにエロかったので、こいつ誰も愛していない私に皆寄ってくる、とか言いながら、ただ単に射程圏内に入った人間は全員無意識の内にたらし込んでるんじゃねーか?ていう疑惑が捨てられません><(うわあたらし込んで欲しい…!)

桃娘はやっぱり華奢な娘役がするべきだったと思う。声とか芝居はいいんだけど大きくて違和感が捨てきれなかった。でも桃娘が醜女(ていうか、少年を装って違和感ない女性)(=女の魅力はない)だった方が、衛布の振舞いにより萌えられる気もする(最低度が増すという意味で)(桃娘の魅力=「上役の娘であること」なの!それだけなの!!それだけでああいう振舞いに及べちゃうの!!)(衛布最低じゃん)(でもそこがいいんです)。

あ、望海風斗はいかついけどキレイだったですよ。

スカステで「太王四神記」を見たら、「虞美人」ももう少し衣装どうにかならんかったかなあ、て思ったのは内緒。でも呂妃の衣装に不満はない!最後フィナーレで、紫峰七海と花野じゅりあが並んで目の前にいたので超テンション上がった。

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2010-03-20

宝塚歌劇団宙組「シャングリラ 水乃城」@2回目

@23列センターブロック

この公演、チケット代の三分の一はオープニングのダンスに払ってるような気に勝手になっていたのだけど、なんと二回目にして見逃した!見・逃・し・た・!!(!)

てことで席に着いたらすでに……どこだったかな。「困っている人を見捨てたら、蛇の目一座の名が廃る!」だったかなあ。うん十輝いりすは相変わらず胡散臭い父で良かった。伊達男風で。奥さんの配役がまた絶妙(二回目見たら普通に台詞あった…気がする)。

ストーリーは色々とおかしいんだけど、何となく脳内補完で楽しめる。でももう少し練ってくれたら、もっと楽しかったのになあ、て、それが物凄く惜しい。

シャングリラの行動目的を「水で争うことのない世界」(≒「完全に公平な水の分配」)にして、それを達成するための手段がかつては「水源を全て支配下に置くこと」で、そこに浄水器の開発によって「浄水器の技術を独占すること」も加わった、て設定したらダメだったのかなあ。そういう設定にすれば、「浄水器によって完全な水配給社会を築ける」て考えたアイス(アイス的には、ミウたちの村が枯れない井戸を持ってることは「罪(=水が偏在する=貧富を生む)」なんだと思う)と、「浄水器の技術を開放すれば、もはや水に飢えることはない(=元々の目的が達成できる)」て考えたソラの対立(いつの間にか手段を目的と見誤ったアイスと、最初の目的を忘れなかったソラの対比)もすっきりしたと思う。もちろん嵐を監禁・拷問した理由は水門の写真なんかじゃなくて、「お前は一体どこに浄水器の情報を隠したのか?」なんですよ!(「情報を隠した」ていうのはもちろん嵐のブラフ)(だってあの世界観で文雀が情報を得たら、それこそ嵐の命と天秤にかけたりしない※)。

(※断然浄水器の情報の方が重い、嵐よりも優先される、という意味で。情報を公開する=嵐は死ぬ、と分かっていても、「公開する」ていう覚悟が文雀たちには(ひいては嵐にも)ある。そこで躊躇するような生ぬるい活動をやってきたわけではないと思う。)

一回目見た時よりもさらに、シャングリラの疑似家族的な部分が印象的。「家族を知らないまま家族を作ろうとした(でも全然違うところで失敗した)」ていう風に見ると、最後ソラが子供を育てているのが納得できるとともに切なかった。「幸せになっちゃいけないんだ」ていうけど、ソラは結構幸せだったんじゃないかなあ(「ここは海が見える」ていうセリフ良かった)。あとアイスが「私の夢の城」とか何とか言うところも泣けた。「夢の城=水を握って世界を支配すること」じゃなくて、「夢の城=家族」だよね。「捨てられるわけがない!」「あんたが思ってるよりずっと、俺はあんたに感謝してる」(大体あってる)とか、「あなたの家だから」(多分あってる)とか、好きだなあ。

でも家族が崩壊するきっかけは、カイの狂気であって欲しかった。初回は全部カイの一途さと狂気がもたらした悲劇に思えたのに、二回目見たら、北翔海莉の立ち位置とか演技がまるっきりヒロイン(!)になってた気がする。動きのない役だからこそ、物語を動かすのはカイであって欲しかったなあ(カイ=黒幕説、を強く希望します)(ヒロインポジなら、普通にカイ=野々すみ花で良かったと思うんです)(うわあそれ超見たい)。

二回目もカイ@子供の演技を全肯定(成長して何か丸くなっちゃったよね……ていう感あり)。

オープニングのダンスは素敵だけど、水門突撃のダンス場面は歌があっても良かったと思う。

劇団四季「ウィキッド」

@2階9列上手側

とりあえず、「オズの魔法使い」を読み返してからいけば良かった…!て後悔した。でも後味の悪さに凹んだので再見することはなさそう。ハッピーミュージカルにできそうなのに、わざわざ暗くしなくてもいいのになあ(結局「エルファバが受け入れられることはない」のは一体、どういう意図なんだろう)(正直凹む)(受け入れられたけど、自らの信念に従って「悪い魔女」になる、方がずっとかっこいいのに)(グリンダによって変身するところ、あんなに滑稽(=同時に物凄く切ない)にしなくてもいいと思う)(なんか泣けた)。

寓話っぽいところとリアルなところがアンバランスで、人の悪意だけがリアルに演出されてて色々と辛かった。ネッサローズとボックの空気の読まなさはガチ。特にボック(でもブリキの人形にされちゃうあたりは後味が悪すぎてぞっとした)。あとヤギ先生が言葉を忘れて出てくる場面。救済がないことでさらに怖い。

脚本に大きな破綻はないんだけど、どうして動物たちから言葉を奪うのか?というのが明示されないので座りが悪かった。あと「動物から言葉を奪うことが許せない」ことがエルファバの離反の原因にしかなっていない(=その後のエルファバの行動の指針になっていない)気がする(→王との対立原因=「動物虐待」/グリンダとの対立原因「女の友情が壊れる原因はいつも男(!)」が整理されてないんじゃないかなあ※)。

(※ あとこれに関しては、グリンダはあくまでヒエロをトロフィーとしてでしか好きじゃない、という風に描かれているので、友情が壊れるほどの重要性を感じないのも気になった。だってグリンダは、「エルファバなんかに男を取られるのは我慢ならない」て思うほど人間性が終わってる子じゃないじゃん!→絶対、記号としてのヒエロではなく、ヒエロ自身にグリンダが魅かれる描写が必要だと思う。)

グリンダとエルファバのガールズトークは結構好き。「それはオシロイグサのせいであなたのせいではないわ」ていう台詞も良かった(エルファバ父ってこれ以上ないくらい人間のクズですね!)。もうちょっと牧歌的に改作するなら、エルファバ@遠野あすか/グリンダ@彩乃かなみ、で見てみたい(女の先生はもちろん出雲綾です!)(そしてヒエロは真野すがた)。

あと濃い舞台化粧って宝塚独特なんだなあ、て痛感した。普通化粧よりは濃い目に塗ってるとは思うんだけど、まるですっぴん(!)。顔にインパクトがなさ過ぎて、「え、顔塗り忘れてませんか?」て落ち着かなかった。つけまつげガッツリつけろとは言わないから、せめて目と口はちゃんと描いて欲しい……エルファバは顔を緑に塗ったせいで顔のパーツが緑に埋没してるし、グリンダは顔が金髪に負けてる。先生が一番舞台映えしてたもの(ダメじゃん!)(!)。周りの人が誰もオペラグラスを持っていなかったので、ああ普通の舞台っていうのはそういうものなんだあ、て思った。でもヤギ先生の被りものとかが面白かったので、オペラグラスは持って行って良かった。

猿役の人の身のこなしが本当に「羽根の生えた猿」で素晴らしかった。すごい身体能力。ワイヤーで飛んでいる時よりも、セットに上ったり、普通に地面を走ってる時の方がリアルだった。羽根衣装(所謂宝塚の背負い羽じゃなくて)は宝塚でも実装してみて欲しいなあ。あと男の人のリフトはさすがに高さが半端なかった。

台詞回しが物凄く独特で、特に男性陣は常にスタッカートが入ってるみたいで落ち着かなかった。「ど・う・し・て・だ・ね・!」みたいな。滑舌がいいのは素晴らしいけど、棒読みぽくて興醒めする。女性陣はまだマシだけど、たまにそうなった時のダメージが半端ない。個人的にはいっそ聞き取れない方がいいなあ。

緑の液体が父娘の伏線でしかなかったのがびっくりした(てっきりカクセイザイ的なものだと思ったのに!)。

セットが凝っててかっこ良かった。でも盆?せり?何それ美味しいの?だったのが残念。あと銀橋って演出的に結構すごい発明じゃね?(ここ銀橋があったらちょっと面白いのに!)て思ったところがいくつか。歯車のモチーフはかたちが(実用上)おかしい気がして気になった。

ニ階席まである劇場とは思えないほど横幅が狭くて、ちょっと圧迫感あり。宝塚大劇場より見易い劇場にまだ出会ってないような気がするなあ。

あとは……コーラスが、わりと宝塚では「ひとつの声に揃える」ていう方向性だと思う(そして私もそれが好き)なんだけど、それとは違って「ひとつひとつの声が主張してる」印象で、ちょっとコーラスの迫力とか親和性が足りなかった。これは単純に人数の問題なのかも(出演者が思ったより少なくてびっくりした)。

道を違えた二人。一人は野に降りて愛を手に入れ、もう一人は玉座を手に入れる。そして二人の友情は永遠。ていうのはベタだけどいいなあ、て思った。宝塚でも見たい。

あ、序盤のグリンダと、最後のグリンダが喰い違ってるので、語り終えて現在に戻ってきた感が少なかったのは残念だった(序盤は「飾り」なのに、最後グリンダは自分の意思で二人を追放して、玉座を手に入れてない?)(あの最後だと、「悪い魔女と友達だったって本当ですか?」て問われて、「ええ、親友だったの!」て答えるくらいのことしそう!)(うわあそれ超萌える)。

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