2009-01-22
■[講義録]佐賀県某病院様:リスクマネジメント研修

本日は夜遅くまでお疲れ様でした。
リスク分析手法について、特性要因図の質問があったので、こちらにもお答えしておきます。
リスク分析で一般に使用されるのは研修でもふれた「SHELモデル」や「4M-4Eマトリクス」ですが、深い分析がしにくい面があり、その点「特性要因図」の方が深い分析ができます。
特性要因図はQC(品質管理)でよく使われる、因果関係を骨状の図で表現したものですが、作成に手間がかかる問題点があります。よって、実務上では以下のように考えていただくとよいかと思います。
1.ヒヤリハットおよび事故報告書において、リスク判定で中位にあたるものについてはSHELや4M-4Eで簡易的に分析をする
2.リスク判定で上位にあたるケース、とりわけ頻度が高い事例については構造的に問題が起きやすい要因があると思われるので、特性要因図で深く分析する
今回は時間的に短かったので特性要因図まで触れることができませんでしたが、また機会があれば同図を使った演習や、ヒューマンエラーに関するお話ができればと思います。
■[時事]オバマ大統領就任に思う

アメリカ初の黒人大統領が誕生しました。私個人としても感慨深いものがあります。というのも大学時代、黒人問題を研究していたからです。
大学生当時、ほぼ同時期に次の2つの事件・現象がありました。
→詳細は「ロス暴動」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E6%9A%B4%E5%8B%95
→詳細は「ちびくろサンボ」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%81%B3%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%9C
→「黒人差別をなくす会」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E4%BA%BA%E5%B7%AE%E5%88%A5%E3%82%92%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%99%E4%BC%9A
前者は一見落ち着いているように見えた人種問題が一気に噴き出した例で、こんなことがアメリカで実際に起こっているのかと相当なショックを受けたものです。後者は「言葉狩り」や「被害者の視線」といういろいろなことを考えさせられた一例です。
当時読んでいた本はこんなのでした。
- 作者: 猿谷要
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新版 概説アメリカ史―ニューワールドの夢と現実 (有斐閣選書)
- 作者: 有賀貞,大下尚一
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エスニック・アメリカ―多民族国家における同化の現実 (有斐閣選書 (890))
- 作者: 明石紀雄
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- 作者: ジョン・G.ラッセル
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さすがに古くて画像がありゃしない(苦笑)。奴隷船から黒人解放運動の歴史まで一通り勉強しましたね。キング牧師やマルコムXなんていう有名人は長い解放運動のごく一部であって、その先人たちの活動をいろいろと知ることができ、非常に印象に残っています。またアファーマティヴ・アクション(差別是正措置)やそれによる影響や反動といった歴史を知ることができたのも有益でした。
当時のアメリカの音楽ではたとえばヒップホップがほぼメインストリームになった時代で、パブリック・エナミーのような政治思想を強烈にもったグループなどが登場した時期でもありました。
It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
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ちなみにオバマ大統領は、黒人といってもかなり特殊な例で、いわゆるアフリカン・アメリカンとはいいにくいタイプ。ゆえに白人(WASP)もそれほど抵抗がなかったとも言われていますし、反動的な政治をオバマ氏がすることもないと思います。
いずれにせよ、久しぶりの民主党政権でかつ史上初の黒人大統領。そして未曾有の経済危機とイラクやパキスタン問題の中での船出。どのような政策をとるのか非常に注目されますね。

