2008-08-23
「憂鬱だ」日記の議論を読んで、更に憂鬱になった…
ネットで「憂鬱だ」という日記が議論を呼んでいます。
その議論の方向性に疑問を感じたので、自分も日記に書いてみました。
痛いニュース(ノ∀`):「年収260万円」と言ったら、彼女の両親に馬鹿にされた男性…ネットで話題に
はてな匿名ダイアリー(通称「増田」)の「憂鬱だ」と題されたエントリーがネットで話題となっている。このエントリーは、著者(男性)が彼女の両親に初めて会いに言った際のことが書かれており、前半は待ち合わせの店に行くまでの著者の極限に緊張した著者の心理状態が書かれている。
後半では彼女の両親との会話のやりとりが書かれているのだが、年収を260万と言った著者は、彼女の両親にひどく馬鹿にされ、娘の相手にはふさわしくないとまで言われてしまう。そして、著者が自分に自信を失い、別れたほうがいいのではと考えたところでエントリーは終わっている。
で、「憂鬱だ」の日記を読んで、その作者を強烈に批判しているのが、下記の記事。
ネタだとしてもマジレスします。
■ 憂鬱だ
こっちが憂鬱だ。あほか。こんな人がいつか子の親になってしまう可能性があることを考えただけでも憂鬱。
上記エントリーを全文読んでもらえば分かると思いますが内容は増田さんが彼女のご両親に結婚のご挨拶(許可?)をしに行ったけど断られたというお話です。
上記の記事のiGirlのid:asami81さんは、以前「脱オタク革命」という記事で、オタクをお洒落にコーディネートしてあげるという企画を行った人。このときにもお洒落の基本を知らないで、自分の価値観、感性のみでオタクをコーディネートしている様がどうも納得いかなかったんですね。上から目線だという指摘もあった気がします。
そして今回、そのasami81さんの記事にまたもや納得がいかず、今回その更に反論記事を書いてみようと思った次第です。
さて、まず最初に言っておきたいのですが、asami81さん、「マジレスします」と断っておきながら、増田さんを何度も「アホ」呼ばわりするのは、失礼すぎると思うのですが。
煽りやdisり、ネタならともかく、真剣に相手のことを考えて一人の人間としてみていたら、赤の他人相手に「アホ」を連呼したりしないでしょう。実生活なら絶対にあり得ない!
例え正論だとしても、その時点でその書き手のマナーを疑われてもしょうがないと思うんですね。
asami81さんはコメント欄で批判されたことに対して、「ネットでは何を言ってもいいんですか?」と反論しているんですが、確かに何を言ってもいいわけではないですよね。
いくら激怒したとしても、ネットでもマナーというものを守る必要はあるはずです。(ぶっちゃけ、自己矛盾してると思うんですけど…)
で、そのasami81さんは更に、「両親への初顔合わせ」の話を、「結婚の承諾の挨拶」と勝手に断定して話をすすめているんですよね。
それはあくまで推論にしかすぎません。(勝手な推測で激怒するのは矛先が違う気がするし…、全体的に思い込みが激しいというか、読解が浅いというか、都合の良いように解釈している感じがします)
元の「憂鬱だ」の日記を読む限り、結婚の挨拶にしては相手の両親への事前アプローチが足りないし、著者の覚悟も足りてない、変に驚きすぎて後手後手にまわってるし。
むしろ逆で彼女の両親に呼び出され、初顔合わせだったのにいきなり年収の話まで突っ込まれている…と捉える方が増田氏の驚いた態度も理解できすんなり読めるんですよね。(結婚を前提に付き合っていたとしても)
「私の品定めの為に今日はいらっしゃったのだろう。」
この一文だけでも、増田氏から彼女の両親を呼んでいるとは想像しにくいですね。
「憂鬱だ」の日記を読むと、相手の両親はかなりのお金持ちのもよう。初顔合わせのお店は著者が予約したのではなく、どうやら相手の両親が予約した、かなり高額なレストランであることがわかります。
普通自分から結婚の挨拶に行くなら、確かにasami81さんの言うとおり、自分でお店を予約して、支払いも自分持ちするのが当たり前でしょう。しかし相手の親が、「一度彼氏に会ってみたいから、連れてきて」と話して、お店も両親が予約してしまっていた場合、この限りではありません。
・・・はーい。本日私が一番ブチ切れた箇所にまいりまーす。
ここでお父様が予想外の一言。
「○○君、今日はごちそう様。」
え? 俺払い?
冗談かと思ったらお父様とお母様はさっさと店からでていってしまった。
残された彼女と自分。
払わせる訳には行かない。財布が空っぽ。給料日までまだ10日程あるのに。
俺払いに決まってんだろあほんだらああああああああああああ!!!!
増田氏は「予約したお店も知らなかった」記述があり、個室だったことに驚いた様子で、また「支払いが俺持ち?」という疑問を持っています。
支払いが自分持ちになった時、「彼女には払わせられない」と、ちゃんと男としての矜持がある人が、自分から結婚の挨拶に言って彼女の両親に奢ってもらおうとか考えたりするとは思えません。その発想は流れが不自然すぎます。
逆に両親が自分達から呼び出しておいて、しかも増田氏の年収をバカにしたのに、増田氏に奢らせたとしたら、彼女の両親も彼女もあまりに礼儀知らずですよね。
それと誰もコメント欄でもブックマークでも指摘していなかったので、あえて蛇足の上に、推測で書きますが、この金持ち両親の金銭感覚を読み違えてる、理解してない可能性があります。
万一食事を奢ることになったとしても、2〜3万なら増田氏もそこまで驚いたり愚痴ったりするでしょうか?
始終驚いている増田氏、「何ておしゃれなお店だ」とデートでさえ来たことの無いような高そうなお店に招待され、部屋の奥に通され個室があることに驚いてるふしもある、しかも扉を「ノック」して開けている。
だからいわゆる日本料亭のようなところではなく、洋風、しかも多分フレンチあたりなんじゃないかと勝手に解釈してみました。
いわゆる金持ちなら、ミシュランの星つきレストランクラスを予約してきても全然不思議じゃない。わざわざ言う必要もないですけど、普通フレンチとかって大概テーブル席並んでますから、個室に通されりゃそりゃ驚きますよね。
ロオジエやジョエルロブションとかの個室だと、一人頭3万円はくだらない。お任せコースだったら値段の上限もないし。
しかもお酒も飲んでるみたいだし、それなりのワインとかボトルで頼んでたとしたら平気で5万くらいしますからね。せっかくのハレの日だから、特別なシャンパンとワインでもとか言ったら、お酒だけで30万越えとかも無くはない。
まぁコレはかなりぶっ飛んだ推測ですけど、上記を考えると会計で10万以上も当たり前、20万以上ってのも、あり得ない話ではないと思います。
(まぁ一般人の増田氏が、財布にそんな金額持ってたとは考えられないですけどね…だからあくまで余計な推論の域を出ないわけですが)
でも両親に会う前にお酒で緊張をほぐそうとした増田氏をアル中扱いまでするなら、そういう可能性も考えないと不平等な気もしますね。
その上で、
「俺払いに決まってんだろあほんだらああああああああああああ!!!!」
って言えてしまうとしたら、余程あなたは幸せな人生を歩んできているんだろうと思います。
例え相手の親が呼び出し、勝手に予約していても、男が払うのは当たり前だろと。それが一般人の金銭感覚と違うレベルのものだとしても。アレだけ年収や学歴、職業をバカにした無礼な相手に対してだとしても。
そしてもはや人が弱音を吐くことさえ許されないのだと言われれば、何も返す言葉はありません。
最後に、増田氏の彼女の非協力的態度の方が、すごく気になります。
確かに「憂鬱だ」の著者の増田氏は、ヘタレで覚悟の足りないところが多すぎですけど。
でも彼女は両親の待遇や考え方をわかっているだろうし、もっと根回ししておくべきでしょう。彼氏である増田氏の年収を笑われたら、彼女も「共働きすればいい」とかいくらでもフォローを入れられたはず。あんな無礼な態度をとる両親を、「ちょっと!」とたしなめるだけの彼女の態度も、少し納得がいかない。むしろここは彼女が激怒してもいいはずですよね。「人間を年収だけで判断するな」と。
結婚するとしても、それは男一人でするものではない。増田氏に激怒するのなら、彼女の態度にも激怒すべき点があるんじゃないのかとも思います。少なくとも自分には増田氏の彼女が、今後増田氏を全面的にバックアップしてくれるようには見えないんですよねぇ。だから増田氏も、どこかあきらめ気味になっているところがあるのかもしれません。
コレは両方の問題なんです。だからそれを解決しようとするなら、一方を批判するのではなく、お互いのより良い方法を教授すべきなのかもしれませんね。
さて、asami81さんの日記は無礼だとしても正論なのかもしれませんが、しかし正論を振りかざすことが必ずしも正しい行為なわけではないでしょう。
自分には出来た、だから相手もこうするべきだ、がんばるべきだというのは、価値観の違いとかそういう問題ではないのです。想像力の欠如と優しさの勘違いですよ。
勝手な推測で他人の価値観を否定し、自分の経験した理解できる範囲の価値観だけで相手を判断しようとすることは、あまりに狭量すぎると思うのですが、どうでしょうか。


