俺は全力で天子様を守ります。既にのっぴきならない事態に陥ったようだがこの闘いは生き抜く………。だから天子様との結婚をお許しください。コードギアス反逆のルルーシュR2第9話感想&備忘録「TURN09 朱禁城の花嫁」

 今話は最終目的地「元通りの生徒会」へ帰る為の最大の難関であるニーナと対峙して、ルルーシュが自分の罪を目の前で見せつけられても、それでも「元通りの生徒会」を目指して外道を歩き続ける、前シリーズでいえば「シャーリーと銃口」に比定される話でした。
 いつもながらそれだけではなく、「黒のキング」であるルルーシュの一歩先を行き続ける「白のキング」であるシュナイゼルの存在を印象づけていました。

「これも、ゼロが引き起こした悲劇――」(スザク)
 
「俺は、引き返さない!!」(ルルーシュ

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大義」と「誓い」

 というか、黎星刻の倫理とかモラルとかぶっちぎった一途さが今話の全てだった気がします。普通に大恋愛です、国を巻き込んだ「卒業」です。凄いです。

 天子様の応えを承けて「覚えて…おられた!」とものすごくさっぱりした顔で「我が心に迷い無し!」と叫ぶ様はアニメ史上に残る名シーンになると思います。

 星刻は「幼女しか愛せないロリコン」ではなく、「愛した女性がたまたま幼女」だっただけですよね、わかります。わかってますよ?

 「我が心に迷い無し!」とか、「ナナリーの為のゼロなんだ!」と本気で口にして国を巻き込んで世界を敵に回そうとしたり、ルルーシュが「ナナリーの為」と「日本の独立の為」の境界が曖昧になってきたように、星刻も「人民の為」と「天子様の為」の境界が曖昧になっているように、その辺の考え方はルルーシュと非常に似た所があるので、二人は仲良くなれると思いましたね!(本気です)

「我は問う!
 
天の声!地の叫び!人の心!
 
何を以てこの婚姻を中華連邦の意志とするか!」(黎星刻)
 
「全ての人民を代表し、我はこの婚姻に意義を唱える!」(黎星刻)

「不忠な!天子様を己が物としようとは!」
 
「そうだな、この行動が天子様の御心に沿っているかは分からん!
天子様は六年前の事など、覚えておられぬかもしれん!
それでも、私は命を救っていただいた代わりに永続調和の契りを交わしたのだ!
私の心に誓って天子様に外の世界を!」(黎星刻)
 
「星刻!星刻!」(天子様)
 
「我が心に迷い無し!」(黎星刻)

ニーナ

before

「スザク、学園のみんなは元気?」(ニーナ)
 
「ミレイちゃん!」(ニーナ)

 ↓

after

「口だけの同情ならやめて!」(ニーナ)
 
「スザク、あなたはユーフェミア様の騎士だったのに」(ニーナ)
 
「イレブンのくせに友達の顔をして!」(ニーナ)

 始めは穏やかで、イレブンだと差別してだんだん丸くなってきて騎士になって嫌ってまた緩和したりと、激しく好感度が上下しつつもスザクと話を交わしたり、ミレイさんともにこやかに話をしていたニーナも、事ユーフェミア様の話になると全てをシャットアウト。「ユーフェミア様が全て」と、全てを拒絶しているんですね。
 そう考えると、シュナイゼルが「ユフィは堂々としていたよ」とか言っていたのは、「ニーナを操縦する為にはユーフェミアの名前を出せばいい」と確信してやっている事になりますね、やっぱり外道だわ。ゼロとは違って表面では聖人なんだから余計に始末が悪い。

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次回予告

 コードギアス反逆のルルーシュR2第10話「TURN010 神虎輝く刻」

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 来週からは通常営業に戻る予定です。それでは簡易感想ではない感想でまたお会いしましょう。