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2008-08-15

[]マクロスF(フロンティア)第19話感想&備忘録「トライアングラー」

 今話はアルト、ランカ、シェリル、三人の「ここ」に大きな転機が訪れる話でした。

 第一話のセルフオマージュを多用する事で、物語の開始時点からの登場人物達の成長・挫折が浮き彫りにしてこれまでのおさらいをしたという事ですから、とりもなおさず今話でパズルのピースは全て揃い、話を纏める始める意図があるという事ですね。

第1話第19話演出の意図
シェリルのコンサートランカのコンサートシェリルの凋落とランカの危うい高揚感を表現
アルトの失敗をシェリルがカバー沈滞するシェリルアルトが叱責パワーバランスの変化を表現
スタントをするアルトの頭にあるのは「ランカ(先行放送版では明確ですが本放送版は少し軸がブレている観あり)」スタントをするアルトの頭にあるのは「シェリルアルトは誰の為に飛ぶのか?」という問題提起を再度視聴者に提示
暴走するアルト、からかうミシェル、宥めるルカ(=連帯感ゼロ)アルトとミシェルが抜群のコンビネーションを示し、ルカにチームの存在を思い出させる(=連帯感最高潮)「チーム」としての成長・信頼感の形成を表現
所構わず女性をナンパするミシェルクランと一緒にいるミシェルミシェルの「臆病さ」の暴露と伴って、二人の仲の転機を表現

 その他小ネタでは、アイモを捜すランカのカットが服が違う事以外は第一話のシェリルのコンサート会場を探すランカのカットの流用だったりとか。

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本編感想

 今話で、矢三郎さんによって、「矢三郎にとっての歌舞伎の舞台」と「シェリルにとっての歌のステージ」が「観衆を虜にする」という点で関連づけられた事で、全てを失ったシェリルに、「シェリルにとっての『歌のステージ』とは何なのか?」が再度問われ、「自分の為に歌う」から「アルトの為に歌う」へと「歌」の意味を見出しつつあります。元々シェリルは、グレイス自身が「強い」と評したように、グレイスと一緒にいながら「〜すべき(と周囲が言っている)事をする事で、自分を騙している状態」にはならなかったキャラなので、エルモさん辺りを味方に付けて、ランカが再び戻ってくるステージに既に立っている―――そんなキャラにもう一度戻っていくのだと思います。

 ランカも「(グレイスに操られて)みんなの為に歌う姿」をらしくないと感じたブレラ・スターンによって「お前は何のため、誰の為に歌っている?」と問われ、「みんなの為に歌う」が実は「アルト(に自分の恋心を気付いて貰う事)の為に歌う」だった事に気付き、グレイス主導の「〜すべき(と周囲が言っている)事をする事で、自分を騙している状態」から脱します。

 つまり、ダブルヒロインが二人とも同時に「アルトの為に歌う」という結論に達し、尚かつグレイスの思惑から外れた事で、ヒロインの臨戦準備は完了。あとはアルト自身の問題―――結局今話もほっぽり出したままでしたが―――の解決が待たれるのみとなり、アルトはミシェルによって「どっちを選ぶのか?」を迫られ、これまで二人の気持ちに気付かないフリをして、「自分で自分を騙していた状態」を清算するする事を迫られます。

 つまり現在アルトは、4つの「偽り」を手にしています。

    1. 「偽りの空(=マクロスフロンティア)」
    2. 「偽りの地上(=舞台&ステージ)」
    3. 「偽りの夢(=ビルラ氏orグレイスの思惑に乗せられたモノ)」
    4. 「偽りの関係性(=気付かないフリをしてきたランカとシェリルとの関係性)」

 これらのうち、「偽りの空」と「偽りの地上」はそれぞれ「飛ぶ」と「歌う」を象徴しているワケですが、今まで書いてきたように、二つはビルラ氏&グレイスによって作られた「偽りの夢」によって侵食されている上、アルトが逃げ回って来た所為で「偽りの関係性」のままとなっています。

 アルトがすべき事は、今回シェリルとランカがそうしたように自分にとって「飛ぶ」という事が何なのか、「自分は何故飛んでいるのか?」という事を問い直して、その答えを「大切な人の為に飛ぶ」という所に持っていく事です。それによって、4つの「偽り」、「偽りの空(=マクロスフロンティア)」は「大切な人を守る為に飛ぶ場所」と再定義され、「偽りの地上(=歌舞伎の舞台&歌のステージ)」は(自分の為でも観衆の為でもなく)「大切な人に伝える為に舞う・歌う場所」と再定義され、この三角関係の清算が、マクロスフロンティアの在り方を生まれ変わらせる事に繋がっていく。その時にアルトが発すべき台詞こそが、「俺は、『ここ』にいたいんだ!」だと思ってます。

 なので、その辺をはっきり父親と矢三郎さんに伝えてる事で家の問題を解決して、尺がなくなる前にとっとと女装して頂きたいと思います!(台無し)

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次回予告

 マクロスF(フロンティア)第20話「ダイアモンド・クレバス」

 ミシェルとクラン姐さんの仲は、ミシェルのお姉さんの問題が解決する事で解決すると思うので、とりあえず現時点での死亡は無いと思いますが、お気を付けて、二人とも。

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おまけ

「ごめんなさい、大統領さん。」(ランカ・リー

 元々シェリル派だという事もあるんですが、自分に近しい存在を大事にしたいという気持ちは分かる(今回の話のテーマですし)し、どうせ客寄せパンダなのは分かるけど、スケジュールを無断ですっぽかすのはちょっと違和感を感じました。

 第8話でランカがエルモさんが取ってきた仕事場に向かう為に走る描写がありましたよね。結局レオンの差し金でシェリルの特番になってしまったワケですけど、あの頃の取ってきてくれた仕事を大事にしようとする気持ちが薄くなっていて、それはここの所の成功で「私は何でもできる!」という錯覚に変わって「アルトに告白→アルトはきっとOKと言ってくれる!」というような危うい高揚感と根っこは同じなんだろうなーとか思ってます。

ライオン

ライオン

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