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2008-05-28
■[影を慕いて]
歌 藤山一郎(昭和6年)又は佐藤千夜子(昭和4年)
1 まぼろしの
影を慕いて 雨に日に
月にやるせぬ 我が想い
つつめば燃ゆる 胸の火に
身は焦がれつつ しのび泣く
2 わびしさよ
せめて傷心の なぐさめに
ギターをとりて 爪びけば
どこまで時雨 ゆく秋ぞ
トレモロ淋し 身は悲し
3 君故に
永き人生を 霜枯れて
永遠に春見ぬ 我がさだめ
永ろうべきか 空蝉の
儚なき影よ 我が恋よ
昭和4年に世界的ギター奏者アンドレス・セゴビアが初来日し、
演奏を聴きショックを受け、そのインスピレーションによって完成した曲が
この「影を慕いて」だったそうです。
日本のギタリストたちは、アンドレス・セゴビアの演奏の前では当時、
そして今でも赤子同然の衝撃を受けたのであります。
古賀政男先生はおそらく日本では最高のクラシック・ギターの理解者、
賛美者であったと思います。
ギターで自らの詩心、歌心をおそらく最高の境地で具現化した
最初の日本人であろうと思います。
古賀先生の作品は随所に故郷へのあこがれ、親兄弟への思慕が感じられます。
つらく悲しい幼少からの思い出が色濃く現れ、傷つき落胆し、
そして作品への慕情から自ら奮起しその繰り返しでわが子同然の思いで
作曲されたのであろう。
人間好きだったと思われます。
私は先生の弟子でもないし、もちろん面識などないのですが、
作品を聴く度に、親しみやすさを感じるのです。
私は、古賀先生の曲を知っているはずの時代の人間ではないのですが、
好きではじめたギターと古賀先生が切っても切れないものを感じずにはおれません。
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