2009-08-30
AviUtlでのCMカットを左手1本、1分で行う
録画した番組はAviUtlでCMカットなど簡単な編集をしてからMP4にエンコードして保存しています。CMカットのキモは番組とCMカットの継ぎ目のフレームをいかに早く見つけ出せるか、です。そこで私がいろいろ試行錯誤して至った現在のAviUtlによる編集方法を紹介したいと思います。
n52teを使う
各キーにキーボード操作などいろいろ割り当てて使う左手用デバイスです。ゲームをするときに重宝しますが、AviUtlで使っても思いのほか便利です。もちろんn52teを使わずとも普通のキーボードで同じくらい早く編集もできますが、気分の問題で(笑)
キー割り当て
n52teキー割り当て一覧
コマンド名 | ショートカットキー | n52te割り当て |
---|---|---|
[基本機能]->[前のフレームに移動(←)] | 1 | 01 |
[基本機能]->[任意フレーム数前移動A(PageUp)] | 2 | 02 |
[基本機能]->[任意フレーム数前移動B] | 3 | 03 |
[基本機能]->[任意フレーム数前移動C] | 4 | 04 |
[基本機能]->[任意フレーム数前移動D] | 5 | 05 |
[基本機能]->[次のフレームに移動(→)] | Q | 06 |
[基本機能]->[任意フレーム数次移動A(PageDown)] | W | 07 |
[基本機能]->[任意フレーム数次移動B] | E | 08 |
[基本機能]->[任意フレーム数次移動C] | R | 09 |
[基本機能]->[任意フレーム数次移動D] | T | 10 |
[ファイル]->[開く(Ctrl+O)] | Ctrl+O | 11 |
[ファイル]->[音声読み込み] | U | 12 |
[プラグイン出力]->[拡張x264出力(GUI)] | P | 13 |
[ファイル]->[バッチ出力] | B | 14 |
[ファイル]->[開く(Ctrl+O)] | Ctrl+O | 15 |
[プラグイン出力]->[拡張x264出力(GUI)] | P | 16 |
[表示]->[再生ウィンドウの表示] | L | DPaad上 |
[基本機能]->[現在のフレームを選択開始フレームにする([)] | → | DPaad右 |
[編集]->[選択範囲のフレーム削除] | D | DPaad下 |
[基本機能]->[現在のフレームを選択終了フレームにする(])] | ← | DPaad左 |
AviUtl側でショートカットキーの登録と、n52te側でのキー登録をこの表のように設定しています。n52teを使うので、AviUtl上で割り当てるキーは何でもOKです。
AviUtlの任意フレーム数移動を設定
AviUtlの環境設定>システム設定から、任意フレーム数の割り当てをしておきます。キーを押した際に何フレーム移動するか、という設定ですね。
A:8、B:60、C:450、D:1798、と設定しています。29.97fpsで秒換算するとB=2秒、C=15秒、D=60秒になります。CMの単位が15秒or30秒ですので、こう設定しておくとCM終わりにすぐ飛べるので便利です。
実際の編集
- m2vファイル(AviUtlに関連付け)を開くか、n52teの[11](以降[ ]表記はn52teのキー)を押して動画を開く。
- [12]で音声を追加読み込み。
- ファイルが開いたらn52teのキー上2段を使ってカットしたいフレームを出す。[10]を押して1分単位で進んでいき、CMが出るところまで進む。
- CMが出たら[4]で戻る。番組まで戻ったら、[8]で進み、再びCMの頭を出す。
- CMが出たら今度は[2]で戻る。同じく番組まで戻ったら[6]で進み、CMが出たらそこが1フレーム単位でのCM頭。
- [D-Pad左]でCM頭を選択開始フレームにセット。
- 再び[10]を押して今度はCM終わりのフレームを目指す。CM終わりは1分単位が多いので、[10]で進んでスクロールホイールを回し前後フレームを確認し、番組直前のフレームを出す。うまく飛ばないときは4.の手順と同様に範囲を狭めていく方式で。
- CM終わりのフレームが出たら[D-Pad右]でCM終わりを選択終了フレームにセット。
- [D-Pad下]で選択フレームを削除。
- 同じように繰り返して、カットしたいフレームを全て削除したら、[16]を押して出力。
基本的には以上です。キーをジグザグに押していけば、徐々に範囲が狭まっていき、最後は目的のフレームにドンピシャで合う、という感じですね。
あとは提供画面などカットするか迷う場面で[D-Pad上]を押してプレビューウィンドウを開いて確認したり、バッチ登録が終わったら[14]でバッチ出力ウィンドウを開いて処理したり、などなど。
プロファイルやフィルタ適用などもっと細かく編集したい場合でも、n52teはキーマップの切り替え機能を持っていますので、[15]でキーマップを切り替えて、キーで制御することも出来ると思います。
慣れれば1時間ドラマで4箇所ほどカットするのに1分弱、といったところでしょうか。その昔、東芝RDでリモコンを使いチマチマとカットしていた頃を思うと格段の進歩ですね・・・(笑)。
もっと良い方法知ってるよ!という方がいらっしゃいましたらいろいろ教えてください!
2009-08-26
録画環境まとめ
H340 + HDUSF での録画サーバについて現状をまとめておきます。再セットアップ時などの備忘録として。
TVRockの設定
録画フォルダ:D:\shares\Recorded TV
このフォルダはWHS上で共有設定してあるので、そのままPS3から見れます。
ファイル名置換フォーマット:@TT-@nb (@2YY@MM@DD-@SH@SM)
@nbとすると、「#」なしのナンバリングになります。MP4BOXを使ってMUX処理する際に#がファイル名にあるとうまく動作しないケースがある為の処置です。
録画終了後コマンド
TN:BonTsDemux.exe -i "%1" -encode "Demux(m2v+wav)" -nd -start -quit
TN:mme.exe -g -q "%3%4.m2v"
MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inはこちら
上記2つをダウンロードし、BonTsDemux.exeとVFAPIプラグインに含まれるmme.exeを、TVrockシステム設定で指定してあるTVRock作業フォルダへ入れておきます。これはaviutlで編集する際の前処理で、映像、音声の分離とGOPリストを作ってくれますので録画後の編集に即入れます。
aviutlで編集
CMカットやロゴ消去など処理をして、拡張x264出力にてMP4にし、H340上のビデオ共有フォルダに保管します。子供用のアニメや特撮、あとは奥さん用のドラマなどがほとんどですが、TSファイルのまま残すのは容量を食うのでMP4化しています。1/10くらいに減ります。当然画質は落ちますがそこまでこだわりないのでこれで満足しています。
aviutl上での編集について詳しくはまた別エントリで上げたいと思っています。