Vol.234 東郷能美の市(骨董市) 〜 原宿 東郷神社

Vol.234 東郷能美の市(骨董市) 〜 原宿

原宿という場所は今では多くの若者が集まるところというイメージがありますが、駅のすぐ裏には明治天皇昭憲皇太后が祀られている明治神宮の木々が広がっています。そして通り沿いの竹下口から坂を下っていくと、クレープ屋さんの脇を入ったところに東郷神社の入り口(裏口?)があります。
先週の日曜日、アンティークや着物が好きな友人たちと原宿の東郷能美の市〜青山のほうにぶらりと出かけました。中高生の頃に自宅からバス1本でいける原宿は、音楽を聴いたりショッピングをしたりと、私にとって生活のひとこまでもあった場所です。何年も足を運んでいるところなのに、東郷神社の中に入るのは今回が初めてでした。帰りがけには神社社殿の前で文金高島田の花嫁さん、そして七五三の衣装を着た女の子に遭遇したのは季節柄ですね。
さて、骨董市と言っても出店されているものは本当に様々です。人形も雛人形から博多人形、そして着物や古布、陶磁器や鋳物や看板類…あまり古いものの価値がわからないせいか、私は見ているだけで精一杯というところでしたが、焼き物や器に詳しい友人が時々説明などしてくれました。自分が子供だったころに手元にあったと記憶しているようなものや、見たこともないような骨董品などなど、なんだか宝箱をひっくり返したようで眺めているだけでも楽しかったです。人によって趣向や好みも違い、コレクションしているものがあったりとモノに対する価値観も人それぞれ…。他の人には何の変哲もないものが、その人にとっては宝物ということは多々あることですね。
また、この神社は明治時代の元帥東郷平八郎の偉業を伝えるために建てられたもので、中には太平洋戦争中に戦没した潜水艦乗員の慰霊碑「潜水艦殉国碑」、海軍特年兵戦没者の慰霊碑「海軍特年兵之碑」が建てられていました。本殿とともに旧東郷平八郎邸の蔵や日本庭園などもあり、原宿の雑踏の中にあるとは思えない厳粛さが感じられました。
次回の東郷神社の能美の市は、第一、第四日曜日に開催だそうです。都内各所でもあちらこちらで開催されているようですので、アンティークが好きな方は散策してみてはいかがでしょうか?

東郷能美の市(骨董市)
東郷能美の市(骨董市)
東郷能美の市(骨董市)

東郷記念館
アンティークドットコム
骨董ジャンボリー2007
大江戸骨董市

→写真はフォトログに掲載(The photograph is published in the gallery)