電撃大王連載のAV機器をテーマにした萌えマンガ「でじぱら」への違和感

http://d.hatena.ne.jp/LIT/20060827/1156676452
アニメ化もされた「ココロ図書館」の高木信孝氏の新作。


この違和感は“かってに改蔵”における地丹の鉄っぷりと同じだと思うのだけど、そんな喩えが何人に通じるのやら。
現実のAVマニア視点で見るとマニアのマニアっぷりが明らかにおかしく見えてしまう。
自分自身がAVマニアとして明らかに偏ってるという事もあるのかもしれないが…。


冒頭のスピーカーのエージングの描写に関してはあきらかにおかしいです。
もう少しで終わるって何がだよって感じです。
スピーカーのエージングというのは、おろしたては音が堅いので慣らし運転をする事です。
何時間ではなくて何日という単位で行われるものあり、別に連続で行う必要性はないし、物理的に無理。
普段聞く音量で鳴らし続けるの理想らしいが、そんな音で1日中鳴らしているなど近所迷惑この上なく。
またエージングの名前通り、単に劣化させているだけでもあるので終わりや完了などという事もない。
その時のスピーカーのJBL S2400というのもよく分からない選択なのだが、ここら辺は好みの問題なのか?
JBLだったらちと古いが中古でS2500を買った方が幸せになれると思うのだけど。


ブルーレイで録画してるってのも不自然なんだよね、コストパフォーマンス悪すぎるから。
マニアならD-VHSで数多く録画しましょうよ。あれならRec-POT買い増しの方がよっぽど現実的。
むしろS-VHSテープに穴開けて、とかやってたりするとリアリティが増すと思うんですけど?
登場人物全員が金銭感覚ぶっ壊れてる作品なのだけど“一応”学生という設定なのですから…。


海外の機器が上で書いたJBLのスピーカーと扉絵のゼンハイザーのHD600以外出てこないのも気になります。
オーディオ機器に関して海外ブランドをもっと出さないと日本メーカーの宣伝にしか見えてしまったりも。


ビエラブラビアみたいなTVのブランド名とか普通に憶えてるけど、それは単に憶えてしまうだけだと思うのよ。
ソニー信者が「キララバッソの頃は…」なんてのは見た記憶が…それ位じゃないのかね、強いて言えば。
おみの中でマニアはプラズマや液晶TVだのは必要にせまられない限りは興味ないと思ってるというヘンケンもあるけど。
ブラウン管時代はもっと楽しかった気がするのだけど、おみがジジイになっただけなのかもしれんなあ…。


長々と書いてきましたが、一言で表すと「温い」です。
マニアックに走ると一般人は完全に置いてけぼりになる世界ではありますが。
だから一般人にも分かり易いマニアックさ=地丹の鉄描写、といった感じでしょうか。
「キハとかクモハ」とか言ってればっぽいだろ的に「W-VHS」とか書いてみたと。


個人的にはビジュアル無しのオーディオ原理主義なキャラとか出して欲しいと思います。


そうそう、例の麻倉たんが“感動度”とか言っちゃってた理由がこのマンガで分かりました。
…どうも麻倉たんも妖精さんが見えていたらしいですよ?