2008-05-14
■『はてな教』研究誌序説
以下は古代日本にかつて存在したと言われる伝説の密教、『はてな教』に関する論文作成の為のメモである。
『はてな教』は今からおよそ5000年前の21世紀初頭、極東地域に突如現れた新興宗教である。教祖はjkondoという謎の人物で、京都の町に生まれ京大族の一員として将来を嘱望されていたが、自転車で放浪中、ケ躓いて頭を打った際に神の啓示を受け、妻のreikonと共に布教活動を開始した。
[ 当時の社会状況 ]
当時の日本は長期にわたる経済的不況下にあって社会は混乱していた。町には愛茶(IT)という怪しげな信仰が蔓延り、多数の新興宗教が興った。愛茶においては「上場」が極楽浄土への近道と考えられていたので、多くの教団がそれを目指したものの、大半は反社会的勢力に絡め取られるか循環取引等の詐欺を行い自滅していった。中には教団としての実体がないものも少なくなく、その多くが流行に飛びついたおっちょこちょいの空騒ぎであった。
[ 教団の発足 ]
このような状況下、二人は社会にうまくなじめない若者を吸収することによって勢力を広めて行こうとした。Jkondoが最初に行った教えが「チン力検索」で、これは信者の問いかけに対して教祖自らが答えるのではなく、誰かが勝手に答えてくれるのを待つという真に楽チンなものであったが、あまりのいい加減さに入団しようとする者は誰もおらず、教団は早くも倒産の危機に瀕するが、受胎開発という手法によってなんとか糊口を凌ぎ、やがて他のサービスが充実してくると徐々に信者も増え安定期を迎える(しかしながらそのサービス群は、いずれも既に米国に存在していたものを真似ただけで独自性は全くなかった)。
[ 聖典 ]
『はてな教』において、キリスト教の聖書に当たるものが「ヘンな宗教」である(このため教団にはヘンな奴ばかりが集まった)。「屁琉府」というものもあったが、教祖とその側近以外には誰も理解できなかったというから、かなり雑な作りであったと思われる。代わりに福音書の役割を果たしたのが教祖の教えを記した「jkondoの日記」で、信者は更改されるたびに必ずこれを読み、そのポジティブさに涙しないものはいなかった。あまりにも前向きなので心邪な者は目が潰れたという。
「jkondoの日記」は彼の死後、「契約の棺」(ark)に入れられて桜の木の下に死体と共に埋葬されたと伝えられているが、ササダという庭師がゲームに現を抜かして水をやるのを怠ったために桜の木は枯れてしまい、今となってはどこにあったのか皆目分からない(The Lost Ark)。一説には師納門という番犬(ケルベロス)が暫らく主人の墓を守っていたと言うが、犬が人間より長生きするわきゃあないので嘘に決まっている。また、仮に発掘されても死海文書に匹敵する世紀の大発見となるかどうかは微妙なのでどうでもよい。庭師ササダについてはこちらを参照のこと。
[ 教義の内容 ]
信仰には神との契約が必須条件となっており、入団に当たって信者は必ず「利用規約」を結ぶ必要があったが、面倒なので誰も中身を読まなかった。契約を締結した信者には撫露愚、本印、俳句等の様々な恩恵が与えられたが、それらをjkondoと共に開発したのが20人ほどの弟子達であり、中でも悪名高い「破手憮」を3日で作ったnaoyaは教団において絶大な権力を有していた。信者達は「汝の隣人を悉くdisれ」というjkondoの言葉に従い、「多愚」という短冊に「これはひどい」「しねばいいのに」などといった呪詛を数多く書き込んでは四方八方に撒き散らした。
[ umedamochio ]
弟子ではないが、教団の発展に大きな影響を与えたのが、『グーグル教』の僧侶であったumedamochioである。『グーグル教』とは北米を拠点として全世界に強大な勢力を誇っていた宗教で、「グーグル」という名前は10の100乗を意味する"googol"に由来し、神道において八百万の神が遍在するが如く、世界中のあらゆる場所でキーワードを唱えるとたちまち関連する情報が得られるという奇蹟を行い、多くの信者を獲得していた。
その『グーグル教』を日本でも普及させようとしたのがumedamochioであり、キリスト教におけるフランシスコ・ザビエルに相当する人物だが、ザビエルがイエズス会の命の下に活動を行ったのに対して、マウンテンビューにあった教団本部がumedamochioを指名したと言う記録は残っていないため、勝手宣教師であった可能性が高い。
umedamochioは教団経営へ参画すると直ちに「餓ぇ憮進化論」という書物を著したが、これは大ベストセラーとなり信者獲得に大きな役割を果たした。「餓ぇ憮進化論」において彼は、今は大変化の時であり、そのうち大革命が起こるから何時までも「こちら側」にいないで、さっさと「あちら側」(promised land)へ行け、さすれば神によって救われるであろうと煽ったが結局は何も起こらず、信じるものは足を掬われるという格言の通り、信者は本代を損した。しかしumedamochioは一向に気にする風でもなく、獣道の歩き方(そんなとこ歩いてどーする)や人の台詞を書き写しただけの本を次々と出版して財を成した。
[ 教団の構成 ]
当時の日本は民主主義の下、人はみな平等であると考えられていたが、それに反して教団では厳格なカースト制が敷かれ、阿瑠腐亜撫露我、毛威衛舎、風呂愚羅魔、煮居徒、名無、汚鐸、卑喪手などの身分を割り当てられた者同士が、ありとあらゆる方法で激しくお互いを差別し合った。また階級とは別に邨民派、技術派、論壇派などの各種派閥が乱立したほか、喪卑漢と呼ばれる過激派が度々襲来したので教団内は常に混乱していた(が、その割にみんな結構気楽に楽しんでいた)。尚、技術派の中には数百の異なる言語が存在していたので、定期的にどの言語が一番かを決める催しが行われたが(公会議)、言葉が通じないので結論が出ることはなかった。
[ 活動内容 ]
冒頭に密教と記したとおり、『はてな教』の基調はタントリズムにある。タントリズムと言えば、男性原理と女性原理が交わることで神の力を得ることができるとする、あらまぁ*★*—イヤ—(ノ∀`*)—ァン—*★*な教えであるが、決してそればかりではなく、殺生、妄語、盗、淫など意図的に仏教の戒に逆らう修行方法をその特徴としている。
信者たちはこれを忠実に実行し、SEXの相手を声高に募集しては性行為の内容を詳細に報告する者、間違いだらけの社会学や経済学を説いてポイント稼ぎをする者、ポアしてやるぞと叫んで警察に呼ばれたりする者、強姦された娘を更に強姦しようとする者などが続出した。流石にこのような傾向を諌める者もいるにはいたが、面白ければそれでいいと思っていた大半の信者からは無視された。教団幹部も、奨励こそしなかったものの見て見ぬふりの放任主義を貫いたので、これに歯止めが掛かることはなかった。
教団がこのような政策を取った理由は、信者同士で罵り合えば合うほど淋苦が張られ広告屋から得られる収入が増大するからであったとするのが定説である。その頃、無断で淋苦を張ることを禁止する異教徒との間にトラブルが絶えなかったが、縁酉を上げただけで知らない間にどんどん淋苦が張られてしまうことが日常茶飯事であった信者にとっては、そのような考えは到底受け入れられるものではなかった。
[ 巡礼 ]
西暦2006年、jkondoは少数の弟子と共に『グーグル教』のメッカである珪素谷へと向かった。本家本元が存する地で新たな布教活動を行うつもりであったのである。これには現地に居たumedamochioも全面的に協力し、『グーグル教』の使徒である聖chenを誘惑までした上での大掛かりなミッションであったが、谷の空っ風に吹きさらしになりながら(谷に雪は降らない)1年半もの間グーグル教皇シュミット7世にサインを求めたにも拘らず、終に教皇が現れることはなく、豪華な食堂で社員のふりをしてただ飯を食らうに終わった(バレーの屈辱)。仕方なく彼は日本に舞い戻り、お為ごかしのつもりか京都に教団を移して知らぬ顔を決め込んだ。珪素谷でいったい何があったのかjkondoは一切語らずその秘密を墓まで持って行った。このミッションは信者の間ではなかったこととされ、長い間公然の秘密であった。
(付記)
※教団において信者は全て「id」と呼ばれる符合で呼び合う定めとなっており、本名は一切不明であった(匿名の誓い)。当時の経済学者イケダノブオや法律家のオグラヒデオが再三再四、実名を明らかとするよう求めてちょっかいを出したが、教団は頑としてこれを受け入れなかった(しかし、自ら明らかとすることまで禁止されていたわけではなく、当人の自由に任されていた)。
※信者ではないが教団への影響力が大きかった者にdankogaiという真珠職人がいる。彼は当初、豚を信仰する生扉という別教団の幹部であったが、教祖が金と女に溺れた挙句、はしゃぎ過ぎの罪で逮捕されてしまう前に、いち早く信仰を捨てて本屋を開いた。彼の店で売っている本は全て『はてな教』信者が買い上げたので、元から裕福だった彼は益々金持ちになった。
※当時キリスト教は恋愛結婚宗教として広く日本人の間に親しまれていたが、何故か12月25日と2月14日には『はてな教』信者に対してのみ災厄が降りかかり、なかでも卑喪手は塗炭の苦しみを味わったと言うが、その理由は今なお不明である。
※教団外へのパブリシティにおいてはゴルゴダの岡田という女性記者が最大限利用された。
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