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消毒しましょ! RSSフィード

2009-11-22

「無料」だからといって「最高品質」になりえるとは限らないというジョーシキのハナシ



無料にすることで、圧倒的な量を確保し、その「スケールメリット」から、基本的に固定費である「頭脳労働」の部分に、より集中的に投資する費用を賄うことで、かえって有料でサービス提供する事業者よりも高品質なものが提供できてしまう、という逆説は、今日のウェブ上でネットメディアを展開するものにとっては、暗黙知ではあったかもしれないが、当たり前の常識でもあったのだ。


そして、この<無料>のパラドックスを「当たり前」に受け入れるかどうか、そういった感覚の有無、度胸の有無こそが、メディア企業を、新と旧の二つに分けるリトマス試験紙だったと思う。



量的拡大によって製品当りの固定費を下げるなんて話は100円マックと同じで、別に珍しいことでもなんでもない。この場合はもっと単純で、要は売上が拡大すれば使える経費も増えるから提供するコンテンツだって「高品質」が作れるだろうという小学生にさえ語れるような話だ。


冒頭で「安かろう。悪かろう」という一般常識を想起させてから「無料にすることで、かえって有料でサービス提供する事業者よりも高品質なものが提供できてしまう」などと語るのは下らない詐術である。問題は価格と品質ではない。広告効果だ。そしてそれは、「ネットメディアを展開するものに」のみならず、「旧」メディアに親しんできた者であれば誰にとっても「パラドックス」でもなんでもない、ごく「『当たり前』に受け入れる」ことの出来る常識に過ぎない。この程度の話を「逆説」などと称して恰も大発見のように喧伝する「感覚の有無、度胸の有無こそが」ネットに巣食うチンドン屋であるか否かの「リトマス試験紙」に他ならない。


無料だフリーだと、さも新しいビジネス・モデルが誕生したかのように大騒ぎしているが、知っての通り、NHK以外のテレビ番組だって数十年前のサービス開始当初から無料である。それは広告料に支えられているからというのもまた常識。コンテンツを無償で提供することで多くのユーザーを集め、それが広告効果を高めるから、訴求力が高いと判断した広告主はテレビ屋が請求する高額の広告料金に納得していたのである。つーか本当はCMの方が真のコンテンツなのだ。だからそれが「フリー」であるのは、ちっとも目新しい話ではない。


では、同じ「旧」メディアである雑誌の方はどうかと言うと、出版社はテレビ屋ほど高い広告料を徴収できているわけではない。だから有償である。それは何故か。勿論、「スケールメリット」の違いであるのは明白なのだが、では何故この2つのメディアの間にこのような差異が生じるのか。


答えは簡単。参入が規制されているか否かの違いだ。電波は規制されているからテレビ局の数は限られているのに対し、出版社はそうではない。つまり、有限のユーザーを奪い合うにあたって争わなければならない競合他社の数が両者の間で圧倒的に違うのであり、だから降って来る広告料の1社当りの額に差が生じているのだ。誰でも知ってる当たり前の話である。(ここでは映像と文字といったメディア特性の違いは無視して良い。)


もしも周波数が無限に利用でき且つ誰にでも開局出来るとしたら、番組数は無限に増え、(理屈の上では)それに反比例して視聴者も分散されてしまうであろうから、そこに割り当てられる広告料金も現在に比して大幅に下がる。そして、既にお気付きの通り、これがインターネットの姿である。


ネットに周波数は関係ない。ケーブルを引けばいくらでも情報を流通させられる。誰にだってサイトは開けるから、コンテンツの量は無限である。国境すらない(言葉の壁はあるが)。このような環境下において、「万人の万人に対する闘争」が繰り広げられる「自然状態」にあるのがネットである。こりゃーたまらんよ、はっきし言うて。


逆に言えば、国によってWebの開設が数個にまで規制されたならば、其々のサイトは楽々と大量のPVと広告を集めることが可能となるであろう。無償でコンテンツを提供してもなお余りある収入が得られ、その結果として「高品質なものが提供できてしまう」であろう。事実、Yahoo! Japanのように独力でそれに成功したものは事業においても好成績を上げている。但し、これはごく限られた事業者の話である。ネットにおける競合他社の数は無限といってよい。個人にだって参加できるほど参入障壁は低い。問題は無限の数のライバルに伍してユーザーを集め、広告効果を高めることが出来るかであって、無償にすれば良いなどといった単純な話ではないのだ。タダにすりゃカネが集まるかどうかなんて、blog書いてみりゃ直ぐに分かることじゃねーかwww


この点を理解しているなら、


「無料」なのに「高品質」ではない。
 「無料」だからこそ「高品質」になり得るのだ。



なんてコピーが如何に的外れでバカバカしいものであるかは一目瞭然であろう。大体、そんなに無償がいいなら、なんでこの毛唐わ本を有償で売ってんだよ!? 「アトム」だからってか!? 自分の考えを頒布したいのならネットに上げれば済むことじゃねえか舐めてんのかコラ。この時点で言ってることが嘘だってのはバレバレじゃねーかタコ。


「このモデルの甘さ」は、「そのリーチ量に比例して、広告料金を値上げ出来る、という前提が、まず成り立たない」などといった細かい点にあるのではない。根本的なところが理解できていないから、このような駄本の「出版記念イベントにスピーカーとして」参加するような恥ずかしい真似が出来てしまえるのである。はあ〜、下らね。

tamamusitamamusi 2009/11/23 01:01 消毒さんはポジショントークが心から嫌いなのですね。
わたしはこうしてアホでも必死で生きてる人は、必ずしも嫌いでわないです。人生の悲哀が滲み出ていますぅ。タハッ

trshugutrshugu 2009/11/24 14:27 >フリーマガジン化した場合、右側のモデルになる。

ならねーよwと思った。
まぁなんといっても体力のある企業しかうまくいかないということですね・・・

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