青春スイーツ RSSフィード

2008-12-29 Mon

[] SQUARE-ENIXが開発した「ロストウィンズ商法」がすごい

ロストウィンズというWiiウェア*1を買った。価格は1000円。操作感がなかなか面白いゲームなのだが、あっさり終わってしまった。アクションゲームに不慣れな人(うちの彼女さん)でさえ、エンディングまで2時間ちょいのボリュームである。

しかーし!ロストウィンズは「つづく」のだ!

エンディングで、ここまで明示的に続編の存在を匂わせるゲームって今まで経験したことがなかったので、その商法に驚いた。

ロストウィンズ商法とは

1本のゲームを1000円ずつダウンロードで分割販売すること*2

通販会社と同じ商法である。「人間は予想通りに不合理な生き物なので、それなりにお高い商品でも、1000円ずつの分割払いだったら安く感じて買っちゃう」という習性をくすぐるやり方だ。

メーカー側のメリットはたくさんある。

  1. 流通を中抜きしてコストダウンしている*3→利益増
  2. 人気が衰えるまで続編を出し続ける→低い開発費で売上増
  3. 人気が高まればパッケージ版の製作・販売に低リスクで打って出ることができる→テストマーケティングを兼ねている

一応ユーザー側にもメリットはある。

新しい試みを取り入れた斬新なゲームを9800円とか出して買うのはリスクが高いのだが、1000円程度だったら被害も小さいので「買ってみっか」ってなれること。それで面白いゲームを発掘できたらラッキーなのである。

というわけで、メーカーとユーザーでWin-Winの関係が築けてる…か?

ユーザーが支払う金額は変わらないし、販売店は泣いている

私はパッケージ販売されてるゲームの値段は高すぎると思っている。もちろんそれは自分が貧乏だからだが、体験版も無いのに9800円とか、売り方が下手な情報商材みたいに見える。

そこへいくと、WiiウェアDSiウェアを初めとして、最近かなり盛り上がってきたダウンロードコンテンツ市場では、媒体*4の製作費用&流通コストがかかっていない。よって、その分だけ安く販売できる!というのがダウンロードコンテンツの強みの一つだったはず。

ところが、「ロストウィンズ商法」をマジでやられたら、ゲームの価格は結局下がらないことになる。1000円ずつ1章〜10章まで続編を出せばTOTALでは1万円になるからだ。

ユーザーは(クソゲーに大金を払ってしまうリスクが下がるものの)ゲームのコストダウンの恩恵は得られず。リアルなゲーム販売店に至っては完全に蚊帳の外である。

ウハウハになるのはゲームメーカーのみ*5。一人勝ちである。

商品価格を高めるのは決して悪いことではない

商品価格が安かったら食っていける人が減るから。個人的には「すべての商売人は売れる限り、限界まで高い値段で売る」というのが基本のスタンスになれば良いとさえ思っている。

ただ、あんまし高いと客が離れるってだけで。

任天堂マイクロソフトSCE、その他DLC市場を作る人達にお願い

ダウンロードコンテンツは、

  1. 体験版を用意して欲しい*6
  2. ユーザー評価をオフィシャル環境で明示的に共有させて欲しい
  3. ネタバレにならない部分のプレイ動画をネットで共有させて欲しい

そしたら広告宣伝費なんかゼロでも『良い物が売れる世界』がやってくる!断言する!*7

*1Wiiショッピングチャンネルダウンロード販売しているソフト

*2:続編も1000円で出るかどうかは知りませんが

*3:だから分割した低価格販売が可能になった

*4ROMカートリッジとかCDとかDVDとかBlu-rayなど

*5DLC市場を運営している企業も儲かる

*6:せっかくダウンロードできるのだからお試ししたい!あと、ロストウィンズにも「体験版」があれば、初回からもっとボリュームがあるゲームになったに違いないという打算もあり

*7:ゲーム販売店の生き残り戦略は別途考えよう…

teruyastarteruyastar 2008/12/30 20:53 ロストウィンズって、分割販売だったのかあww


ちなみに、MSや、SCEだったら、ほとんどのDLゲームに体験版がついてます。あと大作のパッケージ系も体験版が結構あります。任天堂がメモリー容量を気にしてるのかその辺やってないんだな。(WiiにHDDがない)


そうかあ。
PSで4800円のアークザラッドというRPGが前編だと知ったユーザーは激怒してたがw
1000円なら許せるかもなあ。


Aobaさんの言うとおり、
小売りに載せた時点で価格はほぼ倍になります。

4800円のゲームはロイヤリティ含めて、2400円。
9800円のゲームは、ロイヤリティ含めて、5900円。
問屋と小売りを通じて倍になるので、
中抜きした方がユーザーにも、メーカーにもメリットはあるわけです。
小売りは死ぬけど。
元々小売りのところでは、そこからさらに値引きして利益が出ないから中古に頼らざるをえないのだけど。
バイトでも人件費は高いのです。


PS3のDL販売がはじまったとき、
鉄拳の新作が1800円だったのが業界でも衝撃だったと思います。
それでも利益が出るのか、SCEにお願いされたのか、PS3を盛り上げたかったのか、、、、



1000円でそのボリュームってのは、
体験版の判断も難しいけど、やはりつけてほしいね。

tetsukawatetsukawa 2008/12/31 00:47 ロストウインズってそんなすぐ終わるのかー、買ったけど5分くらいしかやってないや。
しかし高いクォリティで何度も何度も続編が出るのなら、しかもそれが1000円なら思わず買ってしまうなぁ。


そういえば量に応じた値段ってゲーム業界には割りと通じない気がする。
それはユーザーのやり込み度にも依存するが、ロックマンとかなら数時間でクリアできるけど長編RPGなら50時間とかかかる。
でもそれがパッケージ販売なら大体同じ価格で売られるわけだ。

まあ量っていっても情報量なのか、時間なのかうまく扱えないのだけれど。

そんで時間ややり込みに課金するシステムがオンラインゲームと。

なまえなまえ 2009/01/12 03:41 昔カプコンがDCで分割RPG出してなかったっけ?

なまえなまえ 2009/01/12 12:35 ロストウィンズ商法はいつでもやめられるけど、ひぐらし商法は結果つまんなくても最低5本は買わされるね。
儲かるはずだわ。

ちょめちょめ 2009/02/28 06:24 スクエニが開発したのではないですよ。
開発は外国のメーカーです。
スクエニは国内で販売してるだけでし。

なまえなまえ 2009/03/01 02:33 スクエ二は単なるバブリッシャーだな
批判が的外れすぎる。1000円のDLソフトにボリューム求めるほうが間違い

AobaAoba 2009/03/01 05:41 LostWindsの開発はFrontier Developmentsなので、「ロストウィンズ商法」を作ったのもFrontier Developmentsになるってことかな?これは失礼した>SQUARE-ENIXの方々。

でも例えばドラクエIXも、開発はLevel5で、PublisherがSQUARE-ENIXなんだよね。Publisherの存在って、取り扱い商品がDLCになると面白さが際立ちますね(あ、LostWindsではスクエニがローカライズ担当してるのか)。

> 1000円のDLソフトにボリューム求めるほうが間違い

そもそも私は「DLCでゲームは安くなる」もうちょい言うと「流通の中抜きが発生すれば、商品の価格は安くなるはず」という考えがあったので、なあんだ、ゲームの場合は中抜きしても価格は今まで通りなんだーへえー、というのがこのエントリの趣旨でした。

DLCによるゲームの分割販売を否定するつもりはありません。高額なクソゲーを掴まされるより、体験版を1000円だして買った方が良いという意味で。

またゲームの価格が下がらない(既存流通の売上がなくなって、ゲーム会社の利益が大体倍になる)ことで、新しい何かにチャレンジしたゲームがたくさん出てくるなら、それもゲーム業界全体にとって良いことだと思っています。

AobaAoba 2009/03/01 05:43 あと、ロストウィンズは面白いですよ。エントリ中にも書いてあります通り。そこは誤解なきよう。

AobaAoba 2009/03/01 05:49 ああああ、あとさらに追記。ROMカートリッジを作ったり、CDやDVDやBlu-rayや他のディスクなどをプレスするコストも減ってるのに、それを引いてもゲームのDLCの価格は下がらないんだよね。

「元々ゲームの価格はコスト積み上げで決めてませんから!」っていう話はさもありなんだけど、そこら辺の利益増を、もうちょい消費者に還元してくれてもいいのになー。

名無しぃ名無しぃ 2010/07/21 17:38 パッケージ版になって1から全て作り直すのならそれもありだと思うのです
人柱待ってまとめただけの物であれば買わなければ良いですしね

作り直すって事は、ある意味では終局編の次のゲームになるのと同じだと思うのです
原作とリメイクを両方買う人と同じ心理ですかね

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Aoba/20081229/1230632880