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Apes! Not Monkeys! はてな別館

2007-08-06

[]絶対にこういう読み方をする人間がでてくると思った

小林英夫著、『日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ』(講談社現代新書)のことですが。

池田信夫 blog 「日中戦争とソフトパワー」

南京事件の「30万人」という第1報を出した英紙の記者ティンパリーが国民党の工作員だったという話は「まぼろし派」の人々によく引き合いに出されるが、逆にいえば欧米メディアまで巻き込んだ蒋介石の情報戦の手腕が、日本よりはるかに上だったということだ。

で、「ティンパリ=工作員」説を信じてるわけ? そもそもティンパリーは「南京事件」の犠牲者が「30万人」だという報道などしておらんのだがなぁ。

gerlinggerling 2007/08/06 02:00 何になりたいんですかね、この人。諸君から執筆依頼でもらって保守論壇デビューでもしたいんでしょうか。さあ、諸君の人は論座の人と違って、ブログなんて見ているかどうか。

rnarna 2007/08/06 08:02 「麹町電網(インターネット)測候所」があるじゃないですか!>諸君

ApemanApeman 2007/08/06 10:32 慰安婦問題についてのエントリがきっかけでネトウヨからの熱い支持を集めてしまったことへの困惑(あるいは自分の主張がネトウヨと非常に親和的であることへの困惑)があるんじゃないでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/aea7b26d88c911484d369487bf5a69f1
はある意味“火消し”のつもりだったのにあまり効果がなかった、と。なんといっても秦郁彦本を「公平なサーベイとして便利」なんて言っちゃうわけですからねぇ。

TekamonasandaliTekamonasandali 2007/08/07 00:46 そもそも、近頃はやりの「情報戦」って一体何なんでしょうかね。
『<南京事件の「30万人」>という<第1報を出した>英紙の記者ティンパリー』といったあたりからいいかげんな話ですが、こういうのを、あるいは「情報戦」というんでしょうかね?
ところで、米国において孤立主義の支持者が日本軍の中国での残虐行為を信じなかったという記述を資料の中でいくつか見たことがあります。最初は孤立主義と何の関係があるのかといぶかしく思っていたのですが、昨今の、あれは中国の「プロパガンダ」だったという説を見ると、なるほど、事実に目を閉じるための安心理論だったのかと妙に納得させられます。
米国が孤立主義から転換する過程と言うのは単純ではなく、既にさまざまな研究の対象となっているようです。しかし、米国における孤立主義者と、日本軍暴行の報道は中国のプロパガンダとする「プロパガンダ説」の関係はアカデミックな研究対象として、なかなかいい視点になるかもしれません。

ApemanApeman 2007/08/07 10:58 ><南京事件の「30万人」>という<第1報を出した>英紙の記者ティンパリー』といったあたりからいいかげんな話ですが

でしょう? この程度の認識でなにが「公平なサーベイ」であるかどうかなんて判断できるわけがないのに…。

>米国において孤立主義の支持者が日本軍の中国での残虐行為を信じなかったという記述を資料の中でいくつか見たことがあります。

これは非常に興味深いはなしですね。別の観点からいえば、当時の中国のプロパガンダはアメリカでは孤立主義者たちにより厳しくチェックされていたのだとも言えそうです。

TekamonasandaliTekamonasandali 2007/08/08 01:22 >別の観点からいえば、当時の中国のプロパガンダはアメリカでは孤立主義者たちにより厳しくチェックされていたのだとも言えそうです。

米国にも中国のプロパガンダだと見ぬいていた人がいるとか、中国にだまされるなと警告していた人がいたという話は、だいたいは孤立主義者の著作からの引用でしょう。当時の米国メディアが戦争写真に限らず、好んで過激な写真を掲載したということも背景にあるとは思いますが。
ところで、もうひとつ可能性があるのは、日本政府機関から要請されて記事を書いたり本を出した人が米国にいるのではないかということです。上海南駅の写真が「やらせ」だという話は、いずれも白い服の男が幼児を「線路の間に置いた」とし、どれもよく似ているのですが、元になった「やらせ」説は日本が発信元ではないかと疑っています。日本との戦争が始まってから、日本の手先として活動したとして告発されたり、その証人として裁判に呼び出された例があるのですが、冤罪なのか、やはりそういうことがあったのか、プロパガンダ説について調べてみる価値はありそうです。

ApemanApeman 2007/08/08 09:43 >ところで、もうひとつ可能性があるのは、日本政府機関から要請されて記事を書いたり本を出した人が米国にいるのではないかということです。

ある意味ではそういうPR活動をしていて当然なのですが、そういえばそういう観点から調べてみたことはありませんでした。「日本の手先として活動したとして告発されたり、その証人として裁判に呼び出された例がある」ということならとりあえず手がかりはあるわけですね。

TekamonasandaliTekamonasandali 2007/08/23 17:46 Apemanさん>そういえばそういう観点から調べてみたことはありませんでした。

そういう「観点」に思い至ったのは、(1)あの上海南駅の幼児の写真が「やらせ」という噂の出所が日本のどこかの機関ではないか、(2)季刊『中帰連』41号(最新号)p.123で紹介した Frederic V. Williams の著書 Behind the News in China の内容の根拠があいまいで自分で考えたのではなく誰かに頼まれて受け売りを書いたのではないかと疑うようになったからです。

(1)「やらせ」の根拠になるのは決まって3枚の写真です。まず問題の写真。ところが、なぜかライフに掲載されたものではない。これは、戦後に発行された『LIFE AT WAR』と同じと思われます。次ぎに白い服の男が幼児にかがみこんでいる写真。そして、黒い服の男の子が立っている写真です。元になった映画も『ライフ』も無視されているわけです。このパターンの「やらせ」告発記事の初出は『中帰連』41号p.123に掲載のものと思われますが、この頁もどこかからのコピーのようにみえます。ところが、映画は9月、『ライフ』は10月号にもかかわらず、この記事は『日誌事変の真相』(ジャパンタイムス,1937年11月)に早くも掲載されています。同じ3枚の写真はS.Nakado, ”How About Giving a Break”,(Japan Paciffic Associations, 1937) にも同じ主旨で掲載されています。面白いことに、東中野などの面々だけでなく新藤健一もこの3枚を使っています。
「やらせ」というのは日本から発信されたもので、映画を見ていない人には効果的な宣伝だったのではにかと疑われるわけです。
(2)次ぎに、Frederic V. Williams ですが、検索するとどこかでヒットすると思います。例のロ−ダウン紙のサイトだったかで、「その証人として裁判に呼び出された」のがこの人だとありました。しかし、これだけではデッチアゲの可能性もあります。
ところが、p.129 で文献に紹介している Peter O’Cornor, ”Japanese Propaganda”(Edition Synapse, 2005)のBehind the News in China の著者解説で知ったのですが、1940年9月12日発駐米佐藤総領事の松岡外相宛て電報には、この人物が、「対米宣伝併発工作」を日中戦争勃発以来してきたという時局委員会の「エーヂエント」だと明記されています。また、FBIの警戒がきびしくなったので『「ジャパンタイムス」米国特派員(無給)ニ依嘱シ得レハ好都合』としています。
「ジャパンタイムス」といえば、『日誌事変の真相』で幼児の写真が「やらせ」だとした会社ではありませんか。「やらせ」説は仕組まれた記事だった可能性がありますので、「ジャパンタイムス」について今後調べてみたいと思います。

ところで、”Japanese Propaganda”は10数冊の膨大な研究者向き史料集ですが、日本の立場を擁護したパンフレットや書籍を網羅したものです。この史料集を見ると「欧米メディアまで巻き込んだ蒋介石の情報戦の手腕が、日本よりはるかに上」などという話には同意できなくなるでしょう。
むしろ、中国のパブリシティーは貧弱であったとさえいえます。印刷技術にも欠け、まともな写真版などは上海にある欧米出版社に依存しなければならない状態でした。それでも「情報戦」に成功したとすれば、それは情報戦の手腕ではなく、発信した情報がおおむね事実に基づいていたということではないでしょうか。

ApemanApeman 2007/08/23 22:03 詳しい解説をありがとうございます。

>それでも「情報戦」に成功したとすれば、それは情報戦の手腕ではなく、発信した情報がおおむね事実に基づいていたということではないでしょうか。

これは逆の視点からみれば、日本の場合自国の行動の主観的な評価と客観的な評価に齟齬があり過ぎて、いかにプロパガンダにいそしもうとも焼け石にみずだった…ということですかね。

felis_azurifelis_azuri 2007/08/24 20:31 >日本の場合自国の行動の主観的な評価と客観的な評価に齟齬があり過ぎて、いかにプロパガンダにいそしもうとも焼け石にみずだった…

それは今年の6月頃の話ですか?と、思わずコメントを読み返してしまいました。。。

uchya_xuchya_x 2007/08/24 22:12 >今年の六月ごろ
焼け石に水どころか火事場にガソリンぶっ掛けたようなもんだったんじゃありません?

ApemanApeman 2007/08/24 22:57 流石に「戦後レジーム」をひっくり返す、とおっしゃる内閣だけのことはありますね。

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