Hatena::ブログ(Diary)

Apes! Not Monkeys! はてな別館

2017-12-30

[]上告もせずに終わっていた「朝日新聞を糺す国民会議」訴訟

チャンネル桜が主導する「朝日新聞を糺す国民会議」が『朝日新聞』に対して起こしていた訴訟は一審原告敗訴、今年の9月末に控訴審でも原告敗訴の判決が下っていたわけですが、その後どうなったのか久しぶりにサイトを覗いてみたら、上告せずに敗訴判決が確定していたようです(上告しませんでしたとは書いてませんが、期限はとっくに過ぎているのに「上告しました」というお知らせがないのでそのように判断しました→コメント欄もご参照下さい)。

こちらに控訴審判決がアップされているのですが、言うまでもなく原告の完敗です。


争点1:朝日の「慰安婦」問題報道により原告(控訴人)らの「国民的人格権・名誉権」が侵害されたか

f:id:Apeman:20171230143237j:image


争点2:誤報を訂正しなかったことは不法行為か

f:id:Apeman:20171230143520j:image


争点3:「知る権利」が侵害されたか

f:id:Apeman:20171230143608j:image


争点4:除斥期間は経過しているか

f:id:Apeman:20171230143709j:image


争点5:朝日英字紙の記事は損害を継続させているか

f:id:Apeman:20171230143819j:image


ご覧のとおり、どの争点についても原告の主張は退けられています。

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/01/11 20:20 海外で遊んでいたのでご挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

>上告せずに敗訴判決が確定していたようです(上告しませんでしたとは書いてませんが、期限はとっくに過ぎているのに「上告しました」というお知らせがないので総判断しました)。

すでにご確認済みかもしれませんが、朝日新聞のサイトに、上告がなかった旨の記事があるので上告断念で確定です。なおこれWikipediaにも載っていました(苦笑)。あと「総」→「そう」です。

https://www.asahi.com/articles/ASKBK5GMGKBKUTIL02R.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%82%92%E7%B3%BA%E3%81%99%E5%9B%BD%E6%B0%91%E4%BC%9A%E8%AD%B0#cite_note-16

それにしても上告はしませんでしたという報告すらないのが不誠実きわまりないですね(笑)。上告するしないは自由なんだから、報告くらいは当然の責務でしょうに。連中のツイッターやフェイスブックなども控訴棄却の報告を最後に更新がとまっています。

https://twitter.com/asahitadasukai

https://ja-jp.facebook.com/asahitadasukai/

で、これたぶん訴訟自体が失敗だったという認識なのでしょうね。百人斬り訴訟はそれでも野田のほうの遺族も原告に引っ張り出せたし、産経以外でも読売や「週刊新潮」なども原告側に好意的な報道をしていましたが、今回は産経以外はほとんど相手にしませんでしたもんね。控訴審判決文を読んでも、裁判官も「これは相当に悪質なスラップ訴訟である」と腹を立てているのが伺えます。貴記事へのブックマークでも指摘されているように、提訴(告訴と誤解されている方が散見されるのが困ります)して記者会見をした時点で半分以上訴訟の目的は達成されたということでしょう。いや9割かな。連中の訴状を読んでも、程度の低いアジビラで、弁護士が代理人になっている訴訟とはとても信じ難い代物でした。

それでこれはApemanさんのご意見をお伺いしたいのですが、安倍晋三とか産経とかこの訴訟に参加した人たちはともかく、「吉田証言に関する朝日新聞の誤報問題」なんて、(いいわるいは別として)世間が大して興味関心があるとも思わないのですが、どうなんですかね。もっともそういう言い方をすれば、従軍慰安婦問題全体、南京事件など日本の戦争犯罪問題がどれだけ世間で関心があるか、まったくもって心もとないところはあります。

ApemanApeman 2018/01/11 20:40 Bill_McCrearyさん

誤変換その他のご指摘、ありがとうございました。

上告は控訴以上にハードルが高いということはありますが、一種の運動として訴訟をする場合にはとことん粘るのがふつうだということを考えると、彼らも「無理筋」だというのを自覚してはいるのでしょうね。

>「吉田証言に関する朝日新聞の誤報問題」なんて、(いいわるいは別として)世間が大して興味関心があるとも思わないのですが、どうなんですかね。

戦争責任問題としての日本軍「慰安婦」問題になど世間は関心を持っていない、と言うのはおっしゃるとおりだと思います。しかし、残念ながら「日韓問題」として捏造されてしまった「慰安婦」問題へのマスメディアの関心はさほど低くもなく、ワイドショー等では韓国ディスのネタにされているのが実情ではないか、と。こういう状況をなんとか変えたいものですが……。

s3731127306s3731127306 2018/01/14 02:24 私としては、「アジア女性基金」批判から、性暴力被害者の支援のあり方という現在の問題につなげて、日本人(とくに男性)の性意識変革のための“源”とする、というのが正当なやりかただとおもいます。私は、論証はまだしも人づきあいが苦手なため、記事紹介ぐらいしかできませんが。

先日、朴永心氏のことを調べていて偶然知って、ひどくショックを受けた記事があります。

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/699834/584638/88675461

「半分だけでも責任を認めた、
だから受け取りたい」という言葉にはショックでした。
やはり被害当事者全員が最後まで抵抗しろ、というわけには、支援者側からはいうわけにはいきません。しかし、姜徳景氏などが一発でみぬいたように、日本政府が、半分出したふりしてあとでひっこめるつもりだったことは、よくよく事態をみれば明白でしたので、尹貞玉氏ら挺対協側が「もらおうとする被害当事者を支援する支援者(被害当事者では決してない)」と交渉を断絶せざるをえないのも批判できない。
やはり、橋本首相の手紙こそ、はっきりいいますが、毒まんじゅうでした。マリア・ロサ・ヘンソン氏も、なやんだすえに、この手紙を根拠にして、受け取る決断をせざるをえなかったようです。ちなみに、宋神道氏は、「一人一人の被害当事者の前に来て謝罪しないのはおかしい、そんなことは三歳児でもわかる!」という趣旨の発言をして、裁判に対する不信を無理矢理にでも断ち切らざるをえなかった、と2014年のある本に書いていました。

ここまで、「サバイバー・フェミニズム」という本を参考にしています。被害当事者が生きているという決定的な現実がある。加害者をとりのがしてでも、被害当事者の意思決定を妨げることはできない、と。

ここで私の考えでは、この問題は日本政府という、明白な加害者がいるわけで、どんなに善意でもやはりアジア女性基金は、加害者に法的責任のがれさせる巧妙な欺瞞策にすぎないと私は改めて断じます。私も、調べる前までは、どうして失敗したのかよく理解できませんでした、その私を「変えた」のが、被害当事者、特に姜徳景氏の発言でしたね。「私が死んでも、次の世代の若い人たちがこの問題を必ずひきついでくれる」と言い切った。それを知ったらもう、逃げ道をふさがれたようなもんで、もうやるしかないじゃないか、と私はガツンとやられました。
やはり、和田春樹・大沼昭保・鶴見俊輔・上野千鶴子さんたちの責任は、主観的善意の分、本当に重いです。特に上野氏は、鈴木裕子氏出版の資料集の解説にありましたが、そうとうに問題のある不誠実な行動を取っています。結局、アジア女性基金を批判するのが遅かった、あれで日本のリベラルの原則放棄がはじまった、被害当事者とは別の立場で「法的な当事者に“なる”」スキームをまがりなりにもひねりだすべきだった、と今では歯噛みする思いです。だからこそ、自身のブログで電子化作業を一旦停止してでも、意思表示せざるをえない、そうでないと私の良心が許さない状況です。

s3731127306s3731127306 2018/01/14 03:19 書こうかなと思ったことがありまして、色々考えて、やはり書くことにします。

自分の頭の中に、「連合軍兵士およびアジア各国の人々の“戦争経験”」をまがりなりにもくみたてて、その上で日本軍兵士の証言を詳細に読解したところ、「軍法の裂け目」ともいうべき存在に気がつきました。

http://d.hatena.ne.jp/s3731127306/touch/20180112/1515753753

この“発見”は、日本人の戦争認識の欠陥を根底から批判することになる「慰安所」問題の被害当事者の証言の検討からはじめて、それを日本軍兵士の個々の証言に投げかえすことで可能になりました。
まだ検討中ですが、「なせ戦陣訓があれほど強力だったのか」という問題にあらためて光をなげかけると考えています。カギは「二つ以上の社会的層の間の「信用」のグラデーション」です。この視点から、原理的にはすべての兵種の兵士の証言が再検証可能になると考えています。私自身もまさかこんな発見ができるとは夢にも思いませんでした。

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/02/18 14:53 予想通りですが、日本会議系の訴訟も、控訴審も完敗でしたね。

https://www.asahi.com/articles/ASL1Q5FSDL1QUTIL05K.html

> 高裁判決はまず、一審判決を踏襲し、「記事の対象は旧日本軍や政府で、原告らではない」として名誉毀損(きそん)の成立を否定した。

 原告側は、記事により「日本人が20万人以上の朝鮮人女性を強制連行し、性奴隷として酷使したという風評」を米国の多くの人が信じたため、被害を受けたとも訴えていた。

 高裁判決はこの点について、「記事が、この風聞を形成した主要な役割を果たしたと認めるには十分ではない」と指摘。さらに、「読者の受け止めは個人の考えや思想信条が大きく影響する」などと述べ、被害と記事の因果関係を否定した。

どれも「ごもっとも」としか言えません。単なるデマですが、いじめについては、

> 高裁判決はこの点について、「記事が、この風聞を形成した主要な役割を果たしたと認めるには十分ではない」と指摘。さらに、「読者の受け止めは個人の考えや思想信条が大きく影響する」などと述べ、被害と記事の因果関係を否定した。

というのは当然の話とはいえ明快ですね。本当にいじめがあったら、朝日新聞に訴訟なんか起こしている場合ではない。

それで連中のHPも現段階こちらで更新が止まっているので、あんまりやる気がなさそうですね。

http://www.ianfu.net/contents/contents030.html

やはり政治運動としてもあんまり成功していないと認めざるを得ないのでしょう。

それで拙コメントへのご返答ありがとうございます。

>しかし、残念ながら「日韓問題」として捏造されてしまった「慰安婦」問題へのマスメディアの関心はさほど低くもなく、ワイドショー等では韓国ディスのネタにされているのが実情ではないか、と。

確かに私の考えの認識が低すぎました。この辺り反省したいと思います。

余談ですが、この関係でこのような記事を見つけました。在仏50年くらいの方です。こちらの本の著者でもあります。

http://fjii.blog.fc2.com/blog-entry-356.html

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AE%E9%A1%94-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B0%8F%E5%B3%B6-%E5%89%9B%E4%B8%80/dp/4121010094

>日本や日本人に関する事実無根の報道のせいで海外在住の日本人がどれほど迷惑をこうむるかなど、一瞬たりとも考えてはいないのでしょうね。

この件でこの方がどくれくらい迷惑したのか知りませんが、こういう文章書くかなあという気がしますね。たとえばこの方は、スマラン事件のことなどをご存じなのか、知っていたとしてどのような感想をお持ちなのか。

>海外在住の日本人がどれほど迷惑をこうむるか

とまでおっしゃるのなら、報道についてであれば、従軍慰安婦問題に限らず、産経新聞の一連のデマ報道、極右報道のほうがよっぽど日本の国益に反するし、在外日本人が迷惑すると思いますが、そうでもないんですかね?

ApemanApeman 2018/02/22 16:50 Bill_McCrearyさん

>それで連中のHPも現段階こちらで更新が止まっているので、あんまりやる気がなさそうですね。

2月8日の集会の動画はアップしてましたね。そこでは「上告は検討中」などと語っていましたけど、もうそろそろ上告の期限が過ぎますね。どうするんだろう。

>余談ですが、この関係でこのような記事を見つけました。

2行目の「過去の重大な誤報」がすでに間違えてますね。あんなものが「重大な誤報」に思えてしまうということ自体、すでに歴史修正主義者の術中にハマっているわけで。

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/03/03 08:17 >こでは「上告は検討中」などと語っていましたけど、もうそろそろ上告の期限が過ぎますね。どうするんだろう。

すでにご確認済みでしょうが、上告見送りで決着しましたね。

http://www.asahi.com/corporate/info/11350921

上の記事を読んで思いましたが、原告数が控訴審では

>一審は在米日本人ら国内外の2557人、二審62人

という激減ぶりです。ほかも

>東京地裁の一審は482人、二審238人、上告28人。甲府地裁でも16年8月、ほぼ同内容で150人が提訴

渡部優生学野郎の裁判も

>一審は国会議員や大学教員ら2万5722人、二審56人

といった感じでやる気のなさが甚だしいですね。上告しても利益なしと判断せざるを得なかったのでしょう。

s3731127306s3731127306 2018/03/03 19:28 >やる気のなさ

マスコミ、特にテレビの露出の度合いと相関関係が強いかもしれません。昔は議会という土俵で政治をやっていたのが、今はテレビという舞台で政治をやっている、というような。Y・Y先生などが攻撃対象(の早い順)にならないところなど、そのへんを考えないとどうも説明がつきません。

http://d.hatena.ne.jp/s3731127306/20180301/1519908680

ちょっとはしりがきメモを書いておきました。まとまりのないものですが。

ApemanApeman 2018/03/03 22:32 Bill_McCreary さん

控訴審から原告の数が大幅に減るのは、チャンネル桜の対NHK訴訟でも同じでしたが、短期間で何千、何万の委任状やらなんやらを準備するのは時間が限られている控訴審・上告審ではかなり困難ですから、「数を集めるのは一審だけ」というのはもともと予定の行動なんだろうなとは思います。

s3731127306さん

>マスコミ、特にテレビの露出の度合いと相関関係が強いかもしれません。

ちょっとこれは単純化し過ぎではないかと思います。例えば植村記者バッシングなどは、テレビではほとんどとりあげられていないわけです。しかし右派論壇誌ではさんざん盛り上がりました。その点では対朝日訴訟も同じようなものではないでしょうか。
また、チャンネル桜と日本会議とでは訴訟に臨む姿勢もかなり違っていましたので、3つの訴訟を一緒くたにするのもよくないと思います。

s3731127306s3731127306 2018/03/04 05:31 〉単純化し過ぎ

はい、もちろんメディアの形式だけであの人たちの行動すべてが説明できるとは私も思っていません。
ただ、あの人たちは一枚岩ではないし持ってるリソースは明らかに有限なわけで、それをどう分配してるかは軽視すべきではない、とは思っています。どうもまあこれは私の見当違いかもしれませんが。
Apemanさんはもう知っているかとはおもいますが、以下の本を一応紹介しておきます。著者の倉橋さんはツイッターもやっておられます。

https://www.amazon.co.jp/歴史修正主義とサブカルチャー-青弓社ライブラリー-倉橋-耕平/dp/4787234323

AJAXAJAX 2018/03/05 17:11 前のコメントに引き続き、細かい論点を深めていくよりは単に構図を再利用するだけの生産性の無いコメで申し訳ない気もしますが…。

あらためて判決文を読んだのですが、特に名誉毀損に関わる案件とかは仮に裁判所で認められたらすさまじいブーメランにもなりえるんですよね。米大使館と在日米国人が遊就館や日本の歴史教科書の記述に対して名誉毀損だから損害賠償と記述の修正を求める訴訟も理屈として通る(一例として米の対日戦略爆撃は戦争犯罪だったのか、あるいは当時は容認された手段だったのか。米の規模は犯罪としつつ日本の重慶爆撃は犯罪としない線引きが必要だ、みたいな噴飯ものの議論もありましたが)ことになるわけですし。そこらへんを岡崎久彦さんは忖度されておられたようですが。

ついでに言うと、国民的人格権という原告が想定する概念自体が面白いものだと思います。石平太郎さんとか、黄文雄さんと中国の関連性をどう矛盾なく処理するのか。実際のところ、彼らが確固たるものと考えている国(英語で言うならNationとなりましょうか)の概念は、恐らく彼らの論敵よりも恣意的に伸び縮みするものなのでしょう、と改めて思わされます。

ApemanApeman 2018/03/10 11:01 s3731127306さん

>ただ、あの人たちは一枚岩ではないし持ってるリソースは明らかに有限なわけで、それをどう分配してるかは軽視すべきではない、とは思っています。

先日、最後に決着した訴訟の場合、椛島有三や百地章などが毎回のように傍聴していたそうです。かなり力を入れていたことは間違いないと思いますよ。

AJAXさん

>特に名誉毀損に関わる案件とかは仮に裁判所で認められたらすさまじいブーメランにもなりえるんですよね。

そうなんですよね。産経新聞なんて、あっという間に逆さに振っても鼻血も出ないほど搾り取られるのではないか、と……。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証