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アラッポ・カーロの備忘録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-10-28(金) はれ

30年代初頭のラテン・リズム天国へのあこがれ (東京パノラママンボボーイズ)

マイ・ミッチーブームが最高潮に達したところで、ラテン・リズムの世界にはまってます。昨日の「2011-10-27三橋美智也三味線リサイタル」の中でも、様々なラテンリズムが三味線の音色と共に強烈なグルーヴを醸し出していましたが、この各リズムごとでの当時の歌謡曲への影響も見逃せません。とくに「ロカンボ」かっこいいですね。「むぎ茶の昭和懐メロ&CMソング大特集: PATRICIA (Perez Prado、映画 甘い生活 など)」こちらでも紹介されているように、ペレス・プラード楽団により生み出された「ロック」+「マンボ」の「ロカンボ」が非常に良いですね。その他にもこれまでこの日記でも幾つか取り上げてきましたけど、ラテン系なリズムにあるれていた、この昭和30年代初頭(私の両親青春時代)当時なんて素晴らいい「リズム天国」なのでしょう。知りたいことばかりです。しかも、このムーブメントが全世界的にほぼ同時進行であったこともみのがせません。

90年代初頭に音楽的影響受け、大変お世話になったコモエスタ八重樫さんのコラムにこの辺がよくまとまってます。(凄く好きだったのにそのあと全くフォローしてなかったのが残念です。改めて調べると最近まで様々コンピなど出し続けていたのですね、どれも素晴らしそうなものばかり。私は初期の数枚しか持ってないのが残念です。)

伝統的なラテン音楽とアメリカのジャズの混血児、それがマンボ。生まれはキューバの大歓楽街ハバナのナイトクラブやダンスホール、それがマンボ。このヤクザなダンス音楽はペレス プラドという一人のメキシコ人によって全米のヒットチャートをにぎわせるポピュラー音楽へと発展。戦後のアメリカ文化影響下にあった昭和20年代末の日本でも空前の大ヒット、ロックンロールが登場する4〜5年前の出来ごとです。この情熱のダンス音楽は若者を中心に圧倒的支持を受け、当然日本独自のラテン音楽も生まれていった。最初はペレス プラド楽団のコピーからスタート、ラテンパーッカッションも写真でしか見たことがないというミュージシャンはコンガやボンゴが風呂桶に似ていることから桶屋さんで注文して楽器を作ったという、今では信じられない状況だった(これ本当のお話)。それでも見砂直照と東京キューバンボーイズ、有馬徹とノーチェクバーナといった日本でも一流のラテン系フルバンドが登場、歌謡界もこのブームに便乗していった。たとえば当時人気絶頂の3人娘、美空ひばりがオリジナル「お祭りマンボ」でヒットを飛ばせば、江利チエミ雪村いずみらもラテンナンバーをカバー、昭和ラテン歌謡花盛りとなる。昭和31年にはペレス プラド楽団が来日し日本は空前のマンボブームとなりマンボ歌謡はさらに勢いを増す。その多くはカバーナンバーでしたが中にはトニー谷「さいざんすマンボ」高島忠夫「マンボ息子」など今でも立派に通用(?)大笑いできるマンボな名曲も多いので要チェック。その後ロックンロールの誕生によって若者はもっと激しいリズムを求めマンボは姿を消し始めるのだけど、陽気なラテンリズムは60年代初頭までポピュラー音楽の中でしぶとく生き続けることとなります。

少年少女のための?よくわかる昭和ラテン歌謡史

ここにも、ラテン系の脳天気な音楽を殺したのは、じつはビートルズであった!?ここにもビートルズの功罪があったとはです。

  • キイハンター メインテーマ / 東京パノラママンボボーイズ
    とにかく、オリジナルも好きだけど、彼らがリメイクしてくれた時は嬉しかったな。このあと続けて深く探求しておけば良かったっす。
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  • 有馬徹ノーチェ.クバーナ演奏セレソローサ
    コモエスタさんのコンピで有馬徹さんなども知ることになるのでした。
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  • 秋満義孝オールスターズ / Hawaiian War Chant
    そういえば、秋満義孝さんなども一連のコンピで紹介されているのですが、そこで映像検索してみたら凄い動画発見。以前もこのシリーズ動画凄いなと思った記憶があるのですが、改めてみてみるとレイモンドコンデさんほかまさにオールスターズではありませんか、参りました。
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  • 誘惑のチャチャ/田村英里子
    比較的最近の曲でのラテン歌謡
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ほんとはね、「ロカンボ」アレンジのラテン歌謡の名曲とというとザ・ピーナッツの「南京豆売り」が秀逸なのだけど、動画が無くなってしまいましたね。

最後に、最近お気に入りの言葉

2011-10-27(木) 快晴

三橋美智也三味線リサイタル

ミッチー特集続きます。マイブームのミッチーこと三橋美智也さんですが、もろもろのミッチー・マイブームのきっかけとなったのがこのアルバムでした。一番最初にこのアルバムを聞いたのは、レコ部部長こと常盤響さんたちが渋谷の喫茶SMiLEでのこのイベントでした。

『レコ部の、お世話になっております。』行ってきました #recobu

その後、レコ部でも頻繁にかかることが多く大変気になりな1枚でありました。

2011年5月1日
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2011年5月17日
https://lh3.googleusercontent.com/-R9emxyl5ydE/TdKlOKEIhwI/AAAAAAAAGAQ/DAGqaYI_oZ4/s512/%2525E3%252582%2525B9%2525E3%252582%2525AF%2525E3%252583%2525AA%2525E3%252583%2525BC%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252582%2525B7%2525E3%252583%2525A7%2525E3%252583%252583%2525E3%252583%252588%2525EF%2525BC%2525882011-05-18%2525201.40.10%2525EF%2525BC%252589.png

2011年10月16日
https://lh5.googleusercontent.com/-hsVOfPUvBnM/TpsLd5dWOEI/AAAAAAAAGAI/dArXqHQ1GN4/s512/%2525E3%252582%2525B9%2525E3%252582%2525AF%2525E3%252583%2525AA%2525E3%252583%2525BC%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252582%2525B7%2525E3%252583%2525A7%2525E3%252583%252583%2525E3%252583%252588%2525202011-10-17%2525201.49.53.png

でもこれって、私が今回入手したものとジャケット違うなと思っていたら、先日のレコ部のチャットにて、DJの川西卓さんが次のようにコメントされていました。「 kawanishisuguru: このレコ、ジャケが全部で5種類ありまス!」なんと5種類もあるんですね。確かにAmazonのCD画像だけでも二種類あります。曲の並びとかも微妙に異なるみたいですね。

そしてようやくこのアルバムを入手し聴いてみてまたびっくりでした。ただでさえラテンアレンジの日本民謡は私的にツボな世界であるのに、そこに演奏される三橋美智也さん三味線がまた素晴らいい。ライナーにもあるように三味線が歌っているのですよね。三橋さんの三味線はしっかりとした津軽三味線でありながら、そしてキューバンボーイズの演奏もまたしっかりとしたラテンでありながら見事に調和しているのです。これは、もともと民謡の持つ日本人のダンスミュージックとしての民謡とラテンのリズムが根源では土着的ななにかで繋がっているのではないかと思わせてくれました。とかく大人しいとされる日本人ですが本質の何処かでは「ええじゃないか」とかにもあるような熱いソウルを抱えているのではないでしょうか。ほんとうに素晴らしいアルバムに出会えたと思っています。日頃のレコ部等を通じた部活動の成果です、ありがとうございました。

このアルバムアレンジの曲はなかなかアップされていないのでまた探せたら貼ってみたいと思います。

また、各曲の編曲者とリズム解説をライナーより抜粋いたします。ここでは詳細の転記は避けますが、ライナーによる各曲の解説も非常に参考となるものでした。

  1. 津軽じょんがら節(青森県民謡)
    福井利雄:マンボ。
  2. 相馬盆唄(福島県民謡)
    前田憲男:ロカンボ。三味線が歌ってます。
  3. 佐渡おけさ(新潟県民謡)
    前田憲男:サンバ〜マンボ。わが国初の三味線のダブルレコーディング。
  4. ひえつき節(宮崎県民謡)
    前田憲男ボレロ
  5. ソーラン節(北海道民謡)
    福井利雄:アフロ・キューバン。6/8拍子のアフロ・キューバンに乗って三味線炸裂、かっこいよし。
  6. 新タント節(秋田県民謡)
    福井利雄:チャ・チャ・チャ〜バイヨン
  7. 阿波踊り(徳島県民謡)
    前田憲男:コリード・ハポン
  8. おてもやん(熊本県民謡)
    一の瀬義孝:ロカンボ
    D,
  9. 沖縄民謡メドレー:安里屋ユンタ〜谷茶前節〜江間当
    内藤法美:チャ・チャ・チャ〜アフロ・キューバン。沖縄民謡のメドレーをいろいろなラテンリズムの繋ぎ変化が面白い仕上がりになってます。

このレコード第18回芸術祭参加作品であるらしいのですが、その芸術祭がどのような芸術祭であるかはまだ未確認です、おそらく文化庁芸術祭賞ではないかと思っているのですが。

演奏者データ(ライナーより)

津軽三味線演奏:三橋美智也

指揮:見砂直照

演奏:東京キューバン・ボーイズ:

見砂直照(cond)、青柳禎晃(guiro)、宮本勲(conga)、小野寺武司(bongo)、豊岡豊(timbales)、松井紀樹(b)、福井利雄(pf)、井川幸長(1st sax, as, fl)、神田望(2nd sax, ts, fl)、八木実(3rd sax, as)、小松謙夫(4th sax, ts)、若槻安彦(5th sax, bs)、浅田徳雄(1st tb)、杉野啓一(2nd tb)、金田芳一(3rd tb)、山田慶蔵(4th tb)、上原義忠(1st tp)、有本義隆(2nd tp)、吉田智治郎(3rd tp)、高森忠邦(4th tp)、相田元吉(5th tp)




2011-07-06(水) はれ

アキラの民謡物はペレス・プラード楽団です。

最近、小林旭作品を再評価モードなのですが、時代背景というか当時に音楽の流行の歴史な流れが今ひとつよく理解できていません。その辺を理解してゆくひとつの架け橋として、気になり毎を断片的にメモ。

アキラの曲は大きく4つのタイプに分けることが出来ます、「民謡&俗謡」、「ポップス&カバー」、「主題歌&ヒット」そして「ユーモア・ソング」です。先日の「ちんから峠」でも少し触れましたが、童謡や民謡は当時、3人娘も盛んにリリースしておりました。今一番知りたいのこれらの相互影響関係なのですが。マメに各楽曲のリリース年月を調べれば流れは理解できそうですが、ちょっと個人の趣味ではそこまで調べきれませんので、どなたかまとまった資料を公開されていませんでしょうかね。「ジャズ民謡の歴史」とか。あったら読みたいです。そう、この辺は、歌謡曲にとどまらず同時期の日本のジャズにも同様の楽曲が多く存在しそれがまた、楽しい曲が多いのですよね。

そんな中で、「民謡&俗謡」に分類される曲のアレンジの多くは、マンボ王ことペレス・プラードの影響をかなり受けているとされてます(大瀧師匠談)。

  • DAMASO PEREZ PRADO Patricia/El Ruletero

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  • ダンチョネ節
    作詞:西沢爽、作曲:遠藤実:編曲 狛林正一。この曲のタイトルは「アキラの」が付かないですよね。いかにもなのにね。あらため聴くとかなりのマンボサウンドでしょ。
    D
  • ダンチョネ節
    作詞・作曲:不詳 神奈川県民謡。オリジナルでは有りませんが、オリジナルに近い戦時中の替え歌バージョン。歌:鶴田浩二
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でも、こうしてみると、やっぱり、アキラのバージョンはモダンですね。時代は古いのに。そして、ザ・ピーナッツ版もあるらしいのですが、これも良さそうですね(アマゾンで視聴可)。

小林旭 1(カセット・テープ)
アーチスト: 小林旭
発売元: 音光
発売日: 2008/11/01

祇園小唄~ピーナッツのムード民謡(紙ジャケット仕様)
アーチスト: ザ・ピーナッツ
発売元: キングレコード
価格: ¥ 1,901 (5% OFF)
発売日: 2009/02/25
売上ランキング: 140896

2011-04-24(日) はれ

つべから一掴み - カチート / ナット・キング・コール

日本では1960年リリースのナット・キング・コールが歌うラテン企画物です。もともとは1958年に発売された「Cole Español(コール、ラテンを歌う)」からのマリア・エレナとカップリングのシングルとしてリリースされました。なぜのこの曲が気になるかというとこの「カチート」って言葉か以前より気になって何のことなのかと思っていたのですがそのままでした。今回改めて調べてみたら本来「欠片」という意味であり、それが転じて自分の分身つまり子供という意味だそうです。さらに「カチート」は男性名詞であるので自分の息子といった意味になります。

この「カチート」を作った作家は、あのビートルズもカヴァーしたというラテンの名曲「ベサメ・ムーチョ」を作った方(コンスエロ・ベラスケス)と同じでした。しかも、女性の方だったんですね、ということは息子を思う母の歌でしょうか。

  • Cachito / Nat King Cole
    作詞作曲:コンスエロ・ベラスケス。コールの歌唱はコテコテのラテン歌手が歌うより優しがあっていいですね。
    D

そこで、もうひとつの謎は、「カチート」というと自分はどちらかというと「東京カチート」のイメージが有りました。上記が「カチート」の真実であるとするとこちらの「カチート」は彼女のラテン系さらにナイトクラブ的印象な曲となってますね。同じ年のリリースですから、洋楽的流行りもの利用的歌謡曲の典型でしょうか。いかにも佐伯・吉田コンビな曲ですね。

  • 東京カチート / フランク永井
    作詞:佐伯 孝夫、作曲:吉田正。
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この辺の誤解に関して、みなさん同じような感覚を持っているようで、詳しく解説かなされています。下記以外にも「カチート」に意味に関して触れているサイトがいくつかなりました。
いつも楽しませていただいている江利チエミさんファンのサイト
カチート(チエミ・ラテンを歌うより)