麺の味とは

ゆうべは年越しにちなんで、京都の烏丸五条にある「蕎麦の実」(よしむら)というお店で、友人たちと酒を飲みながら鶏鍋と蕎麦などを食べた。
http://www.arashiyama-yoshimura.com/soba/sobanomi/index.html
話に夢中になって、鍋の味はよくわからなかったのだが、最後にミニざるそばみたいな一口サイズの蕎麦を注文したら、白っぽい麺が小さなざるに乗って出てきて、これがすこぶる美味かった。
ぼくの感覚では、ほんとうにおいしい麺というのは、種類を超越してるんじゃないかと思う。このざるそばの麺の味も、おいしい塩ラーメンの麺や、おいしい冷麺の麺や、おいしいパスタの味と、同様のおいしさだった。
デューク・エリントンは、「音楽には、いい音楽とわるい音楽の二通りしかない」と言った。また、開高健は、「世界共通に、ほんとうにいい酒は全て水に近づく」と言い切った。麺の味に関しても、そういうシンプルな真理(ゴタク)が語れるように思う。
まあ、何を食べても分からんということかも知れんが。


このお店の蕎麦は、ほんとにおいしかったです。
店のなかで、職人さんたちが蕎麦を打っている姿が見られるようにディスプレイされています。