キャンペーン

 10月にまた新しいキャンペーンが始まるそうで。私も親から配布数について散々たたき込まれた。ノルマ・・・そうとしか言いようがないキャンペーンだ。開拓者は何冊、補助は何冊等々。どうせ終わったら、一杯書籍を配った人を前に呼んでインタビューとかするに違いない。
 うちの会衆には、高校に行かないで通信制の高校を選んでいる子が居る。目がちょっとヤバイくらいに生き生き?しているのだが、それを見るととてもじゃないが自分の本音など言えなくなる。今回のキャンペーンも人一倍配布すると息巻いていた。ご苦労様だ。学校も行かず、奉仕だけに専念してもし終わりが来なかったら、今際の際にどういう心境になるのだろう。

霊的会話

 年が比較的近い姉妹と会話をした。専らJWの事についてだった。姉妹は高卒後長いこと開拓をしている。だが、ブランドの話や、好きなテレビ番組の話、映画など何かと話が合う。それ故たまに「この姉妹は本当に開拓を心底しているんだろうか?」と思ってしまう。
 でも、そんなこと聞けるわけもなくさぐりさぐり色々と話す。こんなことは親しくない人にはできない。親しいというか・・・正直言えば、この姉妹が私に惚れている。更にもっとカミングアウトすると一回は付き合ったことがあった。でも、自分はJWとしては真面目ではないので、そういうことを考えると将来結婚はできないし、だったら結婚が前提じゃないのに付き合うことは、弄んでいるような気がしたので気が引けて自分から身を引いた過去がある。
 別れたからと言って、集会で会って全く話さないわけにも行かない。メールも送られてくる。自分から無視できないのでそれに対応しているうちにまた、元の関係に戻りつつあるという感じだ。神を信じてないとか流石にそういうことは言えなかったが、普通のJWには話せないかなり危険な話はした。真面目なJWだったら、今頃通報されて終わっているに違いない。
 結局本音は話せなかったが、幾分すっきりした。ひょっとしたらこの姉妹なら結婚してもJWと世と中途半端な立ち位置で生きていけるかもしれないと思ったが、それは勝手な想像にすぎない。
 会話を終えてから、今もその姉妹の気持ちを知って付き合わないで半分生殺しにしている自分を見て、いかんなぁとは思ったが、かといって無視もできずこれからもこんな関係が暫くは続くのだろう。