プーチ・イ・カダファルク/Puig i cadafalch

しかしこの1914年カタルーニャ経済の終末まで続くカタルーニャモデルニスモ期にはガウディやドメニク・イ・モンタネールだけではなく、少なくとも世紀末建築家として登場させなければならない建築家がいる。
プーチ・イ・カダファルク(Josep Puig i Cadafalch,1876〜1956年)はピカソやノネールの集まる芸術サロン「四匹の猫」の作者であり(Casa Martí, “Els Quatre Gats”,1895〜1896年)、そのモザイクの使用にガウディを先行するものがあるカサ・アマトリエ−ル(Casa Amatller,1898〜1900年)、レス・プンシェス(Les Punxes,1903〜1905年)といった、クラシシズムともいえなくもないコンポジションとディティールにネオ・ゴシック主義の作品を残すが、彼の貢献は古代・ギリシャ・ローマの考古学的研究からロマネスク・ゴシック美術・建築の歴史的研究にもある。
例えばエンポリオンの実質的な最初の発掘者のひとりであり、カタルーニャ・ロマネスク建築の研究書 ではいまだ、プーチのもの以上の書はない。

4匹の猫Quatre Gats o Casa Martí

カサ・アマトジェール部分Casa Amatller

ファサード部分

同アマトジェール家の食堂

レス・プンチェスLes Punxes
1972年3月撮影