アビラのカテドラル


カテドラル・アプス部 市壁の一部になっている この部分はロマネスク


アビラのカテドラルは要塞かされた教会堂の最も顕著例の一つである。そのうち最も古い部分である後陣は市壁と重なり、その巨大な塔は同時に見張り台の役も果たしている。最も古い部分であるその後陣は1157年頃フランス人Fruschelによって建設が始まり、ロマネスクとゴシックの過渡期の様式に属する。巨大な軍事的な役割を持つ鐘塔は14世紀のもので、3つの身廊とその交差部はその更に後の建設でよりゴシック的な特質を表している。中央の身廊の交差部はポインテッド・アーチで円屋根を支えている。これはフランス様であることはレオン派と同系統である。正面は双塔を置いているが、正面向かって右の塔は未完に終わっている。その正面入り口は1779年建設と言われ、記録によれば正面は別の場所にあったらしい。北側のLa Apóstolesと呼ばれる玄関が最も美しいと言われ、14世紀のもので彫像とレリーフが見事である。聖器室は八角形のの天井でBerrugete作になるアラバスターの祭壇がある。
その他カテドラルにはオランダ人Cornelisによって1540年頃彫刻された聖歌隊席のいす席、交差廊のアラバスターによるルネサンス様式の祭壇、16世紀の鉄細工による2つの説教台とその屋根、Pedro Berruguete, Juan de Borugoña, Santacruzによる1499年から1508年に彩色された豪華な祭壇の彫り物、そして最も美しいといわれる司教Fernández de Madriguelの像は1518年 Vasco de la Zorraによって完成されそれはEl Tostadorと呼ばれている。
回廊部分は、16世紀ゴシック様式によって地味で重々しい様式によってデザインされ、ルネッサンス風の冠飾りによって灰色の花崗岩で作られている。
Georges Pillement著Las Catedrales de Espana、1953年刊
1971年日本語訳


正面ファサード 一般的にはゴシック・スタイルのスペインでの最初のカテドラルとも言われている 
1971年10月7日撮影

1972年2月14日撮影


身廊ヴォールト見上げ


北門 使徒の門とも呼ばれ14世紀の建設
1992年6月撮影

1997年6月撮影

僧席