装甲騎兵ボトムズ(公式サイト)ストリーミング映像は必見!

TV放映当時はたしかまだ小学生の低学年だったと思うから、複雑な背景と筋はほとんど理解できていなかったね。ヒーロー性がほとんどなく、徹底的に消耗品として扱われる、ひどく現実的なメカ・デザインが好きで、プラモデルはガンダムより熱狂してよく作った記憶がある(AFVをよく作っていたからかな)たしかバイザーのパーツが左右接着で、固定があまいと開閉させたときにぽろぽろ取れるんだよな。

それはともかく、毎週の放映について感想を求めてくる近所のお兄さんと一緒になって「盗まれた過去を探し続けて〜俺は彷徨う見知らぬ街を〜♪」なんて唱ってたんだからとんでもないガキだ。戦争をめぐる荒んだ現実を前面に出した作品内容は、放映に子供が観ることを一切、意に介していない力作で、いま観ても素晴らしい。

100年にも渡る二つの星系戦争の末期に、内容も知らされぬ作戦に参加、そこで運命を狂わせる「あれ」を見た・・・いったい子供がどこに反応するんだい?

まず第1話、とにかくスゴいのは、わけの分からないままの友軍基地へのアサルト、そういう緊張と、うすぐらい小惑星基地の戦闘のさなかに、棺のような装置を開くとそこに「全裸でスキン・ヘッドの女」が収められている! こりゃあキリコでなくとも「うをっ!」となるデペイズマン(転地)の驚異そのもの。しかもその「素体」にぎょろりとみつめられる瞬間はもうトラウマ。

この存在を知ったゆえに主人公キリコ・キュービィは秘密結社の陰謀に巻き込まれ、所属していた軍からも追われる身となる。不屈の精神で脱出、終戦後の「ウドの街」に潜入するが、ここも「戦争の汚れが酸の雨を降らせる」地獄の街だった、という展開。街を牛耳る暴走族(時代ですな)と、秘密結社と結託した治安警察を相手に奮闘するキリコは、主要登場人物と出会うことになり、自分の運命を惑わせた「素体」との再会も果たす。

ウド篇ぜんたいの展開は、さすがに古いアニメだからか、最初なので雰囲気重視なのか、キャスティング段階だからか、とにかく5話6話ぶんがかなり退屈な展開。まあこれだけ続けてみてりゃあね、もともとTV放映アニメだから、見てる方が疲れても仕方ないか。

しかし、毎回の「次回予告」は当時も大好きだったが、あらためて見ると最高。調べてみると銀河万丈さんの予告をまとめているサイト(月光堂:Annex:銀河万丈かく語りき)もあるようで、その目の付けどころもまたスバラシイ!

それから・・・これは!と思って保存しておいた『ボトムズ絵本』の一部。どこかのサイトから拝借したファイルだが・・・どこだったか判らなくなってしまった。スミマセン。判る方いらっしゃったら教えて下さい。これもほんとにスバラシイ、すさんだ絵本だ、こんなので育たなくって良かった。
《絵本》
タイトル横のキリコの笑顔が切ない。バニラ、ココナ、というキリコの数少ないともだち。
あれ?ゴウトは・・・若さがハジケない「おやっさん」だから仕方ないか。
《絵本》
ああ・・・そんなすさんだぬりえをしてはダメだ・・・PSの教育だ・・・
《絵本》
第1話、ロッチナ情報大尉にとっつかまると、拷問されるんだよ。
第1話、その時限爆弾でキリコは仲間に裏切られて、宇宙空間に放り出されるんだ。
ほんと、密度の濃い第1話だよね・・・いまのアニメなら5話ぶんに相当するんでは?
ぬりえとめいろの じごくの おあそび
《絵本》
その絵は同士討ちだぞ〜。
スコープドッグ・・・強くないんだよなあ、ホント。

ボトムズは、たぶん海兵隊のような、荒くれ者とかいう意味での「最低野郎」の他にVartical Oneman Tank for Offence and Manever、機動攻撃用単座歩行戦車VOTOMsの意味があるらしい。まんま「装甲騎兵」のことなんですね。