マイヤー『逃げるアタランテ』の楽曲がiTunes入り

販売元は東京エムプラス。 神聖ローマ皇帝の侍医を務めたオカルティスト、ミヒャエル・マイヤーの"逃げゆくアタランタ"! マイヤー:逃げゆくアタランタ(1617)〜17世紀初期の音楽、錬金術と薔薇十字団 アンサンブル・プラス・ウルトラ〔グレース・ダヴィッ…

グスタフ・ルネ・ホッケ 迷宮としての世界

もう去年末あたりのことになってしまいますが、グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』が岩波文庫に入って再版されました。 90年代、陰りが見えていたとは言え、まだまだ出版界は元気で、華やかな書籍をたくさん出していました。売れるの売れないの色眼…

第4回 蒸留

物質を明らかにした後、哲学者の最初の趣意は水を与えるべきことであるが、これについては多くの名前で註記が繰り返されてきた。なかでも「鋭い酢」というのが頻繁に語られた名のひとつである。二つ目は「溶解せる水銀」であり、第三は「沼沢の水」である。…

車検なぞやっとりました

6年走ってまだまだ元気。今月3度目の車検が通ったCB400SuperFour sp.2です。職場まで近いので走行は3万手前ていどなんですけどね。車検が通ったとはいえ、スプロケだのチェーンだのはガタガタ、でこぼこのディスクから鳴きのパッドまでブレーキ周りもマダ…

第3回 術の根本たる化学物質としての土星

土星は卓異の星であり、本質、位階、品格に於いてあらゆる同朋を凌いでいる。彼は自然の長男、知る者わずかな金属種の根と位置づけられる。 ゆえに『角笛の響き』にはこうある。染色の霊気は哲学者の水銀であり、その赤や白は鉱洞や地の臓腑のなかで硫黄とた…

第2回 太初の混沌について

混沌は、未だ創造されざるところより初めて創造されし、最初の始まりである。全能の神が初めて創造したこれは、神の創世の術以前のものであり、それはかたちもない無秩序であった。けれどもその本質は、もっとも正統な賢者らによって後に明らかにされた。そ…

第1回 序文

1年半くらいブログを放置してしまいましたが、最近進めている作者不詳の錬金術文書『自然の王冠』をupします。『薔薇園』も頓挫しているのでどこまで続くか分かりませんが…。『自然の王冠』は、バルヒューゼン Barchusen の編んだ論集『化学の元素 Elementa…

宮崎駿の兵器群像

この夏またチマチマと『風の谷のナウシカ』を読み通していて新たに面白いなあと再発見したのが、巻頭にあるカラーイラスト裏の解説地図とか設定メモ風のノートでした。…なんとなく各巻に色々とあるような印象でしたが、確認したら実は、5・6巻の「ムシゴヤ…

1/35Kusterもうちょいーまだまだ

A:なんで動かないんスかねえ。B:小石でも噛んでるンじゃねえか?まだまだアレですが、キュスターの塗装進行中です。小さいとちょこちょこ塗れるし調色しても足りなくなることとかないからたのしいですね。ファルケくらいのでかぶつだと色の統一が大変。…

アルミ筐体は電気雪豹の夢を見るか?

フィリップ・K・ディックのやつは黒地に黄のなんだかかっこいい新装版がでましたね。私は『高い城の男』のほうを買いました、こっちも黒地に赤の新装板が出ています。 それはともかく、SnowLeopard発売になりました。本格的64bitOSということで処理速度UPが…

旧ボムフォル&チオネル製 Kuster(寺男)

当ブログの隠れカテゴリ模型s、最近またちょくちょくMa.k絡みを弄っています。ちなみにMacとは何の関係もないです。 WaveでGansが発売されて3QレーベルでのKrote再販が期待できるからかどうか、急落した古いガレキのKusterを思い切って購入してみました。パ…

SnowLeopard明後日8/28発売(駄文注意)

最近、仕事用にVMwareFusionを入れ、よせばいいのにVISTAを導入したので、アップデータでなしに新OSが、シングルでも3300円で導入できるというのは驚きです。もはや何か不具合があれば頻繁にアップデートされる昨今、安定性とか互換性とかはとくに気にしなく…

本家サイト更新

はたまた久しぶりの記事ですが本家サイトのほうに、今年はじめ頃に訳しました錬金術詩『闇よりおのずからほとばしる光』ページを作りました(レイアウト変ですね……今度また直しますです)当ブログも4ヶ月ちかく放置になっちまいまして、進行中の『薔薇園』…

辞書ブラウザ

下記のエディタと時期を同じくして導入し、これまた長い付き合いだった「Jamming」。名にし負う電子辞書ブラウザである。これがまた最近、後継の「Logophile」が発表され、役目を終えつつあるのだ。 TOLLE ET LEGE 屋根裏の備忘録 Logophileを使う 虹色の林…

テキスト・エディタ

ながいことLightWayTextを愛用してきたが、Leopardに移行してからなんだかおかしなことがいろいろ出てきた。訳した文章とか使った語彙をマークすべくあちこちの文字をけっこういろんな色にしておくのだが、コンテクスト・メニューがうまく働かない。印刷チェ…

第5回

ここから突然、アラビアの師匠のプラクティカルな説明が引用されます。 ゲベル 真実の探求より われわれは、秘められた自然力とその構成素をあつかうこの書物のなかで、完全に確固たる実体を探求しこれにいたる経験から熟考を重ねてきた。われらの到達したも…

孤独に歩め。悪をなさず、求めるところは少なく。林の中の象のように

・仏陀『ブッダの感興のことば』第十四章「憎しみ」 ・イノセンス引用句集成 ・おそらくwebで唯一、セーフハウスのオルゴールが試聴できるところ(かなり下の方の「川井憲次 RIVER OF CRYSTALS 映画「イノセンス」より」のところ ) ・『バラモン教典/原始…

第4回

これについては以下のことが汝の理解を促すであろう。術者は煎出に臨んで類似物質を用い、これらを精妙に導いてすべてが水へと変わるようにせねばならず、さもなければ術を始めることはかなわない。探求者たちが無駄に疲弊することのなきよう、貴重な秘奥を…

第3回

われらは源初にして金属種の性の源なりて われらの元に始めらる術は至高のティンクトゥラをつくりあげる。 わたしのような泉や水は他のどこにもありはせぬ、 わたしは富める者も貧しき者も隔てなく癒し助くるものの、 有害なる毒素に充ちみちてをる。 銀扇草…

第2回

つづき。 わりとはやく本格的な錬金術へと話が入っていきますが、ちょっとあまり聞いたことのない「ふたつの方法」から始まります。ひとつめの「万法」と訳したのは原文ではUniversalとされ、「個法」としたのはParticularと云われています。それぞれについ…

第1回

久しぶりの更新でございますがシレッと再開。さて、本家サイトのほうで長らく図像だけ紹介しておりました『哲学者の薔薇園』(←もう10年ちかく昔に書いた内容!?)でございますが、これより本文の紹介をしてゆきたいと思います。まあもうけっこういろんなとこ…

第3回(最終回)第3歌 I 〜X

I 嗚呼、汝。術によりて金を造らんとする者よ。汝らはいつも 焼けた炭の炎にまかれつつ、際限のない策を弄しては、 あれやこれやのまぜものを 固めたり、溶かしたりしている。 あるときは完全に融解させ、またあるときには端々を凝固させ、 灰まみれの蛾のよ…

明けましておめでとうございます。 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

BRÄDA ラップトップサポート [2490円]

さて、webに埋もれたちょっとイイもの第2弾、これもあんまり検索しても出てきませんね。 最近なにかと話題の家具屋、というよりは家具倉庫のIKEAで買いました。これまた同じようなモノは他にもたくさんあるでしょうけども、とにかく安かった。普段いろんな…

クリップボード拡張ユーティリティ Clips [シェアウェア GBP19.5]

ギミックのかなり派手なユーティリティのわりに、名前が地味です。検索してもあまりHitしません……。 まあ同様の機能ならフリーでもいろいろ出回っているだろうから、2500円以上もコレに支払うのはドウでしょうね。しかしなんとも、動作はカッコいいんです。…

第2回 第2歌 I〜V

全部で第1、2、3歌です。以下は第2歌I〜Vです。 I ヘルメスの学問に精進せず、欲深い邪念にとらわれては、 言説の調子にふりまわされて過誤を犯す、輩のなんと累々たることか。 水銀やら金やらの、俗なる呼び名をうのみにしたまま、 作業に就いてしまう…

第1回 第1歌 I 〜VII

ヘルメス叢書の最終刊『闇よりおのずからほとばしる光』の既訳を参考にしつつ、『黄金の鼎』から解放されて(?)2008年末をわりと気ままに。 原題 La Lumière sortant par soi-même des Ténèbres は、ファーガソン・コレクションには1688年パリ刊行のものが…

2ヶ月経過、新環境にも慣れてきた

3年くらい使ってきたiBookG4、まだまだ元気ではありますが、さすがにPPC800Mhzではつらくなってきました。 バッテリも認識してくれなくなり常にアダプタに接続、モバイルとしては失格です。他のハード面ではまったく問題がないのでダマシダマシやりくりして…

 終了でございます。

ノートン師匠のOrdinal、ようやく完成でございます。 軽い気持ちで始めたわりにやたら時間がかかってしまい、そのくせ内容的にはイマイチ乗り切れなかったりしてうだうだと間を空けたり。 でも、こういう、詩想もオドロオドロっぽさもうすめな感じが、英国式…

人文書院

久しぶりに人文書院のサイトを除いてみたら、長期品切本復刊がアツいことになっている。・レヴィ 高等魔術の教理と祭儀 教理篇 祭儀篇 単体で魔術書として信奉するひとはソウいないとは思いますが、19世紀の主にフランス文学(ボードレールとかマラルメとか…