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Awayannのブログ

2009-11-05

テンセグリティ構造。

まずは写真から。一瞬、どっちの方向から撮影したのかわからなくなりますね。ワイヤーで柱が吊るされているような、、、


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この写真は、地面から空に向けて撮影したもの。横から見るとこんなつくり。


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テンセグリティ構造、というつくり。


この建築物は、Needle Towerという、Kenneth Snelsonという方の作品。その高さ、約20m。


この建築から、「テンセグリティ」という言葉が建築の世界に生まれました。Tensile(張力)& Integrity(統合)という2つの単語からなる造語だそうです。


テンセグリティー構造の特徴は、以下のようなものだそうです。

・外からの支持がなくても自立保持することができる。

・この構造において張力と圧縮力が絶妙のバランスを保っている。

・中心がどこにもなくかつ全ての棒が交わらない構造を作ることができる


普通建築では、柱と柱がくっついていたり、こうした張力を活用したものでも、テントのようにどこかにメインとなる支柱があったりするのですが、この構造では、ワイヤーも主役なら柱も主役。不思議な構造ですね。


一番身近なテンセグリティ構造は?


実は、このテンセグリティ構造というのは、誰でも身近に経験しています。


一番身近なテンセグリティ構造は、実はヒトの体。


骨+筋力で人間は立ち、歩き、動いている、とよく誤解されがちなのですが、実はヒトの動き、というのはかなり筋肉・筋膜などの軟部組織が本来持つ張力に頼って支えられている要素が大きいんです。


スポーツ・芸術などでも、こうした人間本来のテンセグリティ構造を生かした動き、というのは近年注目を集めています。テンセグリティ構造を上手に使った動き、というのは、自然と見るものにある種の美しさを感じさせたりもします。分かりやすい人体のテンセグリティ構造のハイレベルな活用例は、ゴルフではTiger Woods野球ではイチローなどに見られたりもします。以前このBlogで取り上げたSarah Brightman, Pat Metheny, Jeff Balladなども、良く見てみると、このテンセグリティ構造の活用が上手なことがわかります。


こうした方々は、キレイに体の軸が通っているように思われるために、「中心軸が大事」という種類のことが良く言われますが、実はその中心軸は、先のNeedle Towerのように、構造体を構成するパーツのひとつひとつがテンセグリティ構造として機能したときに初めて出来上がるもの。あえて中心を固めないようにしたときに中心軸ができる、というパラドックスの元に成り立っているところが興味深いです。


ここを無視して、「軸を固めれば良い」「背筋を伸ばせば良い」といったスポーツ関係のテキストなど沢山ありますが、このテンセグリティ構造の存在を無視して語られる話に意味はない、と個人的には思っています。


このテンセグリティ構造の活用が上手になる効果を持つ手法もありますが、これについては別途書くこととしましょう。


テンセグリティ構造的な社会?


こうした、構成要素の中に中心を作らず、お互いの支えあう機能、というものに、ある柔らかさ・優しさといったものを感じるのは私だけではないでしょう。


話を乱暴に拡張してしまうと、これって社会の構造にもつながる話だよなあ、と思っています。


国家を中心におけば国民にしわ寄せが来ます。

個人を中心におけば社会がバラバラになります。

企業を中心に置くと企業が繁栄しても消費者である労働者が疲弊して経済が回らなくなったりします。


何かを中心に置く、というモデル自体がそもそも間違いなのだろうし、現実に通用しなくなってきてるよね、、、ということです。


お互いがお互いを柔らかく支えあう構造の社会であって欲しいな、、、と思うのでした。


氏のサイトはこちら。


RYORYO 2009/11/06 06:47 こんにちは。RYOといいます。
ブログにコメント&トラックバックありがとうございました。

すごい建築作品ですね。
写真を拝見してびっくりしました。
ずいぶん高そうですけど、それでも充分支えられるんですね。
う〜ん、やっぱり凄いですねぇ。

AwayannAwayann 2009/11/06 14:15 RYOさん、こちらこそコメントありがとうございます。写真を初めて見たときには何がなにやらわかりませんでした(笑)RYOさんBlogを見て、どうやって作るんだろう、、、などに興味が沸いてきています。

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