スタードライバー THE MOVIE

 スタドラの映画を観に行ってきました。
 宣伝では新宿がバックなのに基本的には総集編なことが理由で賛否両論みたいですが自分はけっこう満足しました。理由としては 1、かっこいいタウバーンがたくさん観られた 2、ストーリーを忘れていたから観ながら思い出して楽しめた 3、好きだった双子編に十分時間を割いてくれた …などそこらへんになります。逆に不満点は 1、バニシングエージが本当にバニシングしている 2、アインゴットが全く出なかった 3、頭取のバトルシーン&ケイトのカラオケシーンカット! など。でもバニシングエージをはじめカットしていた部分は逆に無いが故にストーリーとしては奇麗な部分が多いことにも気付いたので、本格的なマイナス要素としては働いていないというのが事実です。マリノのアインゴットとか十字団入りとか無い方が双子編はシンプルで分かりやすいし、絢爛豊潤の二人組や演劇部の舞台(というか部長が意味ありげな人間であるという設定自体)もない方がストーリーがスリムになって良いです。逆にこの映画を観たあとにテレビ版を見るとぐだぐだ感があってがっかりする人も現れるんじゃないかなというくらい、尺の関係でテンポが速いことをのぞけば、アニメを知っていた人が観る総集編として非常によく出来ていたと思います。
 スタードライバーはテレビ放映中もよく感想を書いていただけあって自分の中ではかなり面白かったロボット青春アニメの部類なんですが、こうして再度観てみると、2年半前にワクワクしながら観ていた気持ちを思い出せて良かったです。ダイジェストということで設定に注視しながら観てみても、スタドラはよく練られていると思います。放映中もよく思っていましたが、アニメに必要な様式美がきちんとしていて感心しました。
 冒頭の新宿での戦闘とか何で巫女が集まっているのかとかチビサメクは一体とかいろいろと疑問を残したまま終わりましたが、自分としては、このあとに映画第2弾がきてもアニメ2期がきても、あるいは何も無くても別にいっかなという気持ちです。続編がきたらきたで展開のしようがあるアニメだから楽しめるでしょうし、無いならそれこそ人生という冒険は続くのだなぁとしみじみ思って終わるだけですね。その意味ではサカナちゃんの台詞もタクトの空に対する考えもメタ的に生きていてやるなぁと思います。
 以下内容について。最後にザメクの力で甦ったサイバディたちのところでシモーヌがアプリボワゼすることのなかったサイバディたちに謝りながら破壊していましたが、これならそもそも22体のサイバディって設定をなくしても良かったんじゃないかなぁと思いました。そもそもバニシングエージの面々だけで5体分マイナスだし… それとスガタが綺羅星十字団の仮面を外したときに絶句するワコとタクトはどう見てもスガタの格好に驚いているようにしか見えなくて笑っちゃいました。スガタとミキシンの格好はマジでやばいと思います。女性陣はもっとやれ感ありますけどあのふたりはヤバイ。あと、ヘッドの「何が綺羅星だよ馬鹿馬鹿しい」を筆頭に面白かった台詞はきちんと入れておいてくれたいたのは良かったですが、頭取の「さぁ聴かせて! キレーな男の子の悲鳴をぉ!」って台詞はカットされていて残念でした。せっかく言えるシーンがあったんだからあってもよかったのに。というかタクトとスガタがハァハァ言ってるところ少し削れば十分もうちょっと他のサイバディの人入れられただろって気がしてなりません。なんであそこにあんな時間使ったんだ…
 とにかく懐かしい気持ちになれば良い映画でした。作画の加筆修正も良かったですし、放送当時から今まで全くスタドラに触れていないという人は観に行って損はないと思います。謎のポストカードももらえるしねっ

STAR DRIVER 輝きのタクト Blu-ray BOX

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 ……しかしワコさん別に2人と付き合っちゃえばいいよなぁもう……別に宮野もフクジュンも文句言わないっしょ…たぶん
 ちなみにポストカードはスガタとシモーヌでした。

 サカナちゃんかシモーヌがいいなぁと思っていたので嬉しい。コルクボード行きだ!