2012-01-11
■[映画]タラデガ・ナイト オーバルの狼 が萌え映画であったので布教したいのよ
ぶっちゃけますと、「ボラット」で惚れた俳優サシャ・バロン・コーエンの出演作ということでチェックしたら、丁度「カーズ」にハマっていた時だったのもありストライクであった、と。それだけです。
タラデガ・ナイト −オーバルの狼− コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2009/09/02
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 7回
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NASCARを題材にしたコメディ映画です。私はNASCARというものをサウスパーク(Poor and Stupid)とカーズの劇中くらいでしか見たことなかったので、実写で見るとおおー、こんなもんか!という感じで非常に面白かったぞ。(実際のレースファンから言わせると全然違うよ、という指摘は置いておいて)
特にピクサーのカーズが好きという方には是非ぜひ観ていただきたいです。私と同じようにNASCAR見たことないよ、という人は、カーズのレース描写にでてくる観客(車)やピットクルーの雰囲気なんかがそのままだ!と嬉しくなること間違いないですし、実写のレースシーンも迫力があって興奮します。
それに、オチに関わる事(後述します)ですが、カーズのそれに、非常に似ているんですよ。似ているようで全然違うの。すごくよいラストになっているので是非。ちなみにカーズとタラデガは公開時期も非常に近い。2006年の7月と8月だって。ほへー。よって当然のことながらこういった予告編混ぜ混ぜMADなんかも作られていました。うーん、違和感ない。(ってどっちも観ていないと分からないか)
◆リッキー・ボビー
主人公。演じるのは俺たちフィギュアスケーターでジョン・ヘダーと組んでたウィル・フェレル。幼い頃父に吹きこまれた「一位じゃない奴はビリだ」という信条を信じてる。ひょんなことから才能が開花しNASCARのトップスターになる。が、ジャンとの対決に大クラッシュを起こして敗れ去り、車に乗るのすらトラウマになって落ちぶれる。バカ。だが彼を凌駕する圧倒的なアホに囲まれているためマトモに見える。
・自分が勝利する為に親友を踏み台にするのが当たり前、それで親友も自分も幸せだ、という事に疑いを抱けなかったのが一番バカである所以ですね。親友の方もアホなので、自分たちの関係がいかに病的なものかを理解していないんですけど。ここ、萌えポイントです。最後には、親友の事も、一人のライバルとして見る事ができるようになりました。おめでとう!親友と末永くお幸せに!
・バカなので、友愛と、もう二度と帰ってくんなよ!という気持ちを表すためにゲイに口チューをかまします。クライマックスで。ああ素晴らしい。
◆キャル・ノートン
演じるのはマグノリアの警官役をやっていた小太りヒゲ、ジョン・C・ライリー。このひとがこんなコミカルな役をしてるの初めてみたかも。主人公の幼少時からの親友にしてチームメイト。…親友?常人の想像する親友の域を軽く超えている。リッキーとの二人だけの合言葉は「シェイク・アンド・ベイク♪」事あるごとに「愛してる!」を連発するし。リッキーには奥さんも子供もいるのに何故か同居してるし。心の底からリッキーを愛しているっぽい。天然、アホ。
・奥さんを寝とって家を追い出しておいてなお、リッキーの事を親友として愛するキャル。「お前とは絶交だ」といわれて「なんで?」と返しちゃうキャル。「お前は仕事と女房を失った。その上親友まで失うな」と。天然なんですよ…。これは萌えですよ。傍から見ると訳がわからない事になってるけど、純愛としか言いようがない。普通そういうのってヤンデレ臭が漂い始めるものだが、あっけらかんとしているのが逆に斬新。お前がいなくて寂しいんだ、と言って電話かけてきちゃう。カワイイ系マリオ…。
◆ジャン・ジラール
おフランスはフォーミュラ・アンからやってきた凄腕レーサー。演じるのはサシャ・バロン・コーエン。旦那さんもいらっしゃるガチゲイなお方。レース中の車の中でカプチーノ飲んだりカミュを読んだりする。ほぼいつものSBコーエン。変人というか超人。
・ちなみにジャンとリッキーのキスシーンは2007 MTV Movie Awardsのベストキス賞に輝いた…。授賞式の様子はこちらhttp://www.milkandcookies.com/link/62763/detail/素晴らしい、素晴らしすぎる…
・ちなみにちなみに旦那さんの人は足フェチ小動物の中の人、アンディ・リクター。こんなところにマダガスカル繋がりがあって小躍り
・実はリッキーに打ち負かして欲しいと思っている。最後はキッスのおまけまでもらって幸せそうだ。
◆カーリー
リッキーの嫁。金と勝利に食いつくブロンドビッチ。飯は作らずファストフード、育児は放任主義。だが、何故か憎めない男前。
・多分、計算高い悪女ではなく、この人も本能で生きているアホっぽいからであろう。リッキーが落ちぶれてキャルの方に文字通り寝返る。
◆ルシウス
リッキーチームのクルーチーフ。黒くていい人。この話の中ではかなりマトモな人物。
・女装癖はあるらしいが
リッキーの息子兄弟。変な名前の理由は「カッチョいいから」。壮絶なまでに口が悪い糞ガキ。ショタ可愛いですぺろ。
・おばあちゃんに更生させられ、エンドロール後は生まれ変わった姿を見せる。
◆スーザン
・だが、典型的な「眼鏡をとると実は美人」型の変形をするので注意。個人的にはバーでリッキーと急接近するときの唐突に化粧が濃くなったスーザンより、最初のちんちくりんな彼女のほうが100倍魅力的だと思うが
◆ルーシー・ボビー
リッキーのママ。男前なおばあちゃん。糞ガキな孫を鍛え直したりする。
◆リース・ボビー
リッキーのパパ。超絶イケメンジジイ、なおかつ人間のクズ(萌えポイント)。リッキーのトラウマ復帰を駄目な感じに手助けしたりする。
・ピザ配達にやってきたリッキーの指摘「手をつけてないピザが三枚も」に「お前に会いたいのに他の奴が配達に来たからだ」とこともなげに答えるジジイ、なにそれ漏れる、惚れる。
・「俺は生まれつき幸せを楽しめない人間だ」愛とか家族とかぬくもりの中に居るとそれに窒息してぶち壊さずにはいられないという真性のクズ人間。駄目萌え。こここの映画一番の泣き所ですね。
・父親にレースを見て欲しくてリッキーがずっと取置きしていたチケットを、ようやく受け取ったかと思ったら次の瞬間ダフ屋へと転じるブレないクズさがもういっそ潔い。イケてるぜジジイ!
- カーズのラストとの対比(カーズ、タラデガ、両方のラストに触れてますネタバレです)
カーズのラストバトルでは、王者であるキング、万年二位のチックス、そしてスーパールーキーである主人公マックイーンの三車の対戦になり、最後にチックスとキングが接触事故を起こして、キングが大クラッシュ。マックイーンは二車を抜く形で優勝するかと思いきや、一位でゴールする栄冠を捨てて、レース続行不可能であるキングを押してゴールします。結果はチックス、キング、マックイーンの順。チックスはついに悲願の一位になって喜びますが、周囲からは総スカンをくらい、一方マックイーンはキングの名誉をまもった思いやりのある英雄として祝福されます。
タラデガのラストバトルもまた、最終的に三つ巴の戦いになります。現ナンバーワンのジャン、万年二位の親友キャル、そしてリベンジを狙う主人公のリッキーです。キャルはジャンを勝たせたいオーナーに、リッキーをクラッシュさせろ、との司令を受けますが、親友にそんなことできない!と反発し、逆にリッキーを勝たせるため、力を貸します(この技やってるからこそ万年二位なんですが)。キャルの助力によりジャンとリッキーの一騎打ちになりますが、最後の直線で両者接触により大クラッシュ。しかし、二人共車から降り、生身で走ってゴールを競います(普通だったら死んでる)。掌の差で勝ったのはリッキー。リッキーはトラウマを克服しての勝利とリベンジの願いが成就し、ジャンは「力のある好敵手に本気で打ち負かされて引退したい」という願いが叶ってリッキーに感謝の気持ちを打ち明けます。そして、レースとしては、前記の二名がレース中に降車するという行為により失格となり、三位でゴールしたキャルが優勝という結果に。初めての勝利にキャルは喜び、リッキーも観客も皆がその勝利を祝福します。
私、以前からカーズのヒック・チックスが不憫でならなかったので、このタラデガのラストは本当に福音でありました。だって普通あそこでゴールするよ。それがレースだろうwまあキャル→いい奴、ヒック→やな奴なんだけどね。でもヒック、可哀想じゃないか。
- 追記
カミングアウトゲイ(しかも既同性婚)に対して、あからさまに偏見的な反応をするシーンとかがあるので、もしかしたらうるさ目のゲイ団体とかからは男色を、じゃねえ難色を示されているかもしれません。そのへん調べてないんでわかりませんが。
ていうかこの映画、車=南部=カントリーミュージック=保守、のコンテクストで描かれているのでしょうがないかと。サウスパークで、NASCARは貧乏人とバカのスポーツ、と言われてるのも少々過激ですがそれなりの論拠はあると思うのですよ…。主人公たちが結構敬虔なのも…とか色々考えちゃいますね。きりがないです。アメリカ社会学を勉強したら面白そうだとは常々思うんですけどねー。
もし誰かタラデガ見たら萌え語りのお相手させてくださいねー!
2011-10-17
■[アニメ]サウスクラスタへのプロフの様なものです
最近サウスパーク関連でフォロー・フォロワーが増えたので参考用に…。昔の「100の質問」から拝借してちょこちょこっと改変もあり。自問自答
◆サウスパークを初めて観たのはいつ?
◇wowow時代に日本でもかなり話題になったのでその時に何か見たような気もするが記憶なし。最近では、映画INCEPTIONにハマっていた時にインセプパロディ回Insheeptionを見ました。ログによると2010年11月22日
その時の感想
・すごい面白い!下手したら本家より面白いんじゃないか(ノーランごめん)パロディ元ありきとはいえ、30分でここまで練られたシナリオってすごい、脚本家天才か
・というかサウスパークまだ続いてたんだへー
◆観はじめた(ハマった)きっかけは?
◇TUTAYAディスカスの予約リストに入れといてすっかり忘れていた劇場版サウスパークが来たので見る。11年8月22日→おもしろいけどそこまでノレないなぁ→TVシリーズ見るかー→やばい面白い(s15前半までの216話を3週間ほどで見る)→BS始まる・s15後半始まるなど10月現在フィーバー中
◇BSの録画したいんだけどBSを録画できる機器がない。
DVDは英国版のシーズン11と12を買いました。安かった
◆見た途端ハマりましたか?徐々にハマリでしたか?
◇見た途端ではないかも。ハマってうわ、こりゃやばい!と思ってからのスピードは速かったが
◆あなたはどういう種類のサウスパークファンですか
◆好きなキャラを挙げてください
◇4人組、ティミー、キリストさま、ギャリソン
◆好きなキャラを1人に絞れと言われたら誰?
◇4人組は甲乙つけがたいほど好きなんですが、あえて言うとカイル。彼がヒドい目にあうのが好きなので
◇スタカイ カイエリ バタエリ ケニエリ
◆ケニーの一番好きな死にパターンは?
◆スタンとカイルの一番好きな「このひとでなし!」パターンは?
◆好きなセリフは誰のどんなセリフ?
◇むしむしーし、お疲れ様でした
◆登場した有名人でウケたものは?
◇トム・クルーズ、月送りになる
◆こいつは傑作だった!というサブキャラは?
◆もっと登場してほしいサブキャラは?
◆名前の響きが好きなキャラは?
◆誰のどんなポーズ・動きが好き?
◇カートマンが歌うときの手の動き
パンデミックの時ノリノリで踊るケニー
◆好きなエピソードは?
◇無理矢理10個選んでみた
s05e06 成金カートマンとイボ痔のカイル
s05e13 ケニー、死亡。
s06e17 キリスト 怒りのバグダッド
s08e14 Woodland Critter Christmas
s09e06 The Death of Eric Cartman
s09e13 Free Willzyx
s11e05 Fantastic Easter Special
s11e08 Le Petit Tourette
◆ちょっと引いたな、というエピソードは?
◇性転換手術(実写)
◆泣いたエピソードとかありますか?
◇ケニー死亡。
◆エピソード中にあった一番好きな歌は?
◆ついつぶやいてしまう歌はありますか?
◇森の中の道を抜けておばーちゃんちへ♪
◆スタン達の両親で誰が一番好き?
◇自分でも何故かわからないがジェラルドとか好きですあとリアンママ。リアンママは体ひとつで家族養ってて立派だよ食費掛かりそうなのに
◆サウスパークで一番まともな住民は誰でしょう
◆このキャラのこの服がいい!というのがあったら挙げてください
◇SOUTH PARK COWSのチアリーダーコスとか、ホルスタイン柄のバスケユニフォームとかすごく可愛いですね!というか、シナリオの秀逸さ、キャラクターの面白さの影に隠れがちだけれど、世界観そのものの色使い、ファッションの色配置とかインテリアとか小道具とか相当可愛いですよね。ミニマルというかなんというか…様式的デザイン的にもかなり洗練されててすごいと思うのです。私の好きなドットアートにも通ずる部分があると思うのです
◆CDを持ってますか?なかでもオススメは?
◆欲しいグッズはありますか?
◆公式ガイドブックは持ってますか?もしくは欲しいですか?
◇読んでみたいです
◆WOWOW吹き替えについてなにかどうぞ
◇ほんとに素晴らしい。翻訳センスもキャストも神がかってる。声優の力量半端ないです。LiLiCoの歌!まさかかっぺーにあんなに萌える日が来るとは思わなかった。かっぺー仕事しすぎ
◆BS吹き替えについてなにかどうぞ
◇頑張って慣れたいです…結構慣れてきた。かも
◇そりゃもちろんwowow版には及ばないけど、あれはあれで可愛いと思う。18禁サイトにアクセスしてる時のカイル「はいはい( ´_ゝ`)」が好きだ
◆海外サイトまで巡った事がありますか?
◆ケニーのフード無し姿(映画に出た)はどうですか?
◇どう見てもイケメン
◆ケニーのフード無し姿は本編でも出て欲しいですか?
◇時々は
◆スタン・カイルの帽子無し姿は見た事ありますか?感想は?
◇かわいい。カイルの脱帽でモコッて出てくるアフロが好き
◆「シンプソンズ」は観てますか?
◇昔見てた
◇まずバターズを下僕にする→女子から社会的に認められるようにウェンディともお近づきになっておく→本命の四人組を攻略。先ずはスタンあたりがとっつきやすそう。カイルカートマンは難易度高そうなので後回し
◇まだみてません。そのうち…。チームアメリカを見ました
◆WOWOWに対してなにか言いたい事をどうぞ
◆FOXBSに対してなにか言いたい事をどうぞ
◇放送してくれてありがとう。吹替クレジットをちゃんと出して。再放送の時間ずらして。s1〜7も再放送して。二ヶ国語の字幕も出して。DVDちゃんと出して。でも、ありがとう
◆サウスパークで得たアメリカについての知識(?)は?
◇コロラド州の位置とか州旗とか
◆Mr.ハンキーは好きですか?
◇ハンキーに執着してるカイルは好きです
◇結構好き。コスプレが可愛い。またやって欲しい
◆サウスを知らない人に「主人公って誰?」と聞かれたらどう答えますか
◇赤いポンポン帽子の少年
◆まわりの友人知人でサウスを観てる人はいますか?
◆最近少ないですが、スタンのゲロは好きですか?
◇好きに決まってるじゃんDUDE!
◆サウスキャラの絵を描いた事がありますか?
◇よく落書きしてます
◆描いた事がある方、誰が一番描きやすいですか?
◇スタン
◆同じく、誰が一番描きにくいですか?
◇ケニー
◆他のゲームで、サウスキャラの名前を使った事がありますか?
◇ない。でもマザー2とかに名前つけたいです。ネススタン、ポーラウェンディ、ジェフカイル、プーケニー。ポーキーの名前変えられないのがね。ポーラエリックでもいいけど
◆もし日本でサウスがゲーム化されたら、どんなゲームがいいですか?
◇基本的にサウスパークの笑いって、幼児性と成熟性のアンバランスな同居に由来するものが多いと思うので、どの子供もほんとに子供らしい微笑ましい部分がありますよね。そこが愛される所以なのかなあと思います。逆に言えば、大人も子供っぽい
◇いつもありがとう末長く仲良しでいてください。日本にもファンが沢山いるので日本をよろしく
◆よくよく考えるとサウスで結構金をかけてますか?
◇あー…今後も色々と買ってしまいそうです
◆サウスパークはどういうところがおもしろいですか?
◇何シーズンも前にちょろっとでてきたネタとかキャラが唐突にフィーチャーされたりすると中の人の愛を感じます。例→「カイルに、エイズ」散々ネタにされてたけどまさか本当にキャリアになるとは。逆になんだよいきなりその設定は!っていうのが出てくるのもいいです。良くも悪くも中の人のやりたい放題なのが素敵。何回見ても飽きない
キャラについての質問は何か思う所が整理しきれず書けなかった…
トゥースフェアリーの回も面白いよね!
2010-11-05
■[映画]「なんかリンチとPTAが喧嘩しながら作ったトゥルーマンショーみたいな映画」脳内ニューヨークが面白いんだが。
妻と娘に去られ行き詰まった劇作家のケイデンは、舞い込んだ賞金をすべて注ぎ込み、脳内に描く理想のN.Y.を現実のN.Y.の中に作る。だがそこでは現実と虚構が交錯し始め…。(「キネマ旬報社」データベースより)
81 :名無シネマ@上映中[sage]:2009/12/17(木) 22:09:48
なんかリンチとPTAが喧嘩しながら作ったトゥルーマンショーみたいな映画だった。
↑も、ものすごい説得力のあるコメント…。いや、割とPSホフマンちゃんというだけで見た映画だったのですが、何かツボにはまってしまったみたいです。わけわからん・盛り上がりがない・監督のオナニーでつまらん、と一蹴する声も聞くのですが、私としては、考える要素詰め込みすぎのこの映画を、味が薄くなるまで噛みしめる旅に出たい気持ちでいっぱい。なんだけど、あんまり仲間がいなさそうなんだよねw需要はなくともやるぜやるぜ。
上コメントについて。確かに、デヴィッド・リンチっぽい要素いろいろ(シュルレアリスティックな描写、ものすごく印象的、象徴的なモチーフなど)あるし、ポール・トーマス・アンダーソン的な、悲劇なんだけど独特のニヒリズムでさらりとお洒落にコメディに料理している感じも似ている。特にマグノリア(好き映画ですぞ!)に雰囲気が似ているなあ。ストーリーは違うけれど、メッセージ「十人十色の人生、みんなが主人公」という部分では通じるものが。音楽がジョン・ブライオンで、ラストの女性ボーカルで泣かせる、というある意味直球の手が…(私は好きですけどね。嫌という人もいるのかな)というのもあるし。トゥルーマン・ショーは、まぁ入れ子構造というか劇中劇というか…です。あくまで役者ではなく、創造主としての苦悩の物語なので、ちょっと違うかな、とは思いますが。
原題はSynecdoche,New Yorkで、意味は「提喩」。いや、そんなの日本語でも知りませんよ。このページ→提喩(別名:シネクドキ・代喩)を読んでようやくわかったようなわからないような気分に・・・なってください!
邦題については「最悪!」と言ってる人もいますが、私は結構うまいタイトルだと思いますよ。語感もいいしね。脳内嫁、脳内彼氏、脳内NY!まあ日本版のプロモーションはこれ上滑りしてたんじゃないのか?と心配になりましたが。そんなキャッチーさ演出してタイアップとかしてw明らかに万人受けの作品じゃないのに。
- 現実?妄想?
最初に見たときはケイデンの妄想や夢のシーンがふんだんに挿入されているのかな?と思ってしまいました。例えば、クレアの母の葬式に出席するケイデン。次のシーンはなんと結婚式。さらにさらに場面が切り替わると子供までできてる!怒涛の出来事に、一瞬「っていう刹那の妄想か?」と思ってしまうが、実際にものすごいスピードで年月が流れていくんだよ。ただし、ケイデンの頭の中では少々時間の経過に対してボケ気味なんですね。実際には1年間が立っているにも関わらず「妻が出て行って1週間」と発言したり、彼の中ではいつまでも娘は4歳の子供のまま。数年ぶりに再会したヘイゼルが別の家庭を築いている事に茫然としたり。自分だって年食ってどんどんジジイになってるのにね。主人公がそんなだから、観客もつられて混乱するのかな。この物語においてはほとんどが現実の出来事であると受け止めた方がよいと思いました。燃え続ける家、枯れるタトゥの花、クレアの背中の刺青なんかは妄想というより「誇張表現」でしょう。
- 登場人物。
混乱するのは、ホフマンちゃんがメタボの持病もち親父のくせにモテモテ…じゃなくて、ヒロインたちが劇中で役者として別のキャラクターを演じるからですよね。髪型や服装なんかも変えて。さらに時の経過で老けメイクが加わるので、あれ?このおばさんはどのおばさんだったっけ?ってなるのよねー。整理してみた。反転させると結末までのネタバレがあります。
・ケイデン(フィリップ・シーモア・ホフマン)
主人公 劇作家 持病がいっぱい
奥さん(アデル)と不仲→奥さん娘ベルリンへ→ヘイゼルといい感じ→マッカーサー賞受賞・脳内NY構築開始→クレアといい感じ・実父の死→クレアと再婚、娘アリエルをもうける→娘オリーブに未練、クレアと不仲・別居→アデル家の掃除、ヘイゼルとサミーに嫉妬→実母の死・タミーとセクロス→ヘイゼルと何十年越しかのセクロス・ヘイゼルの死→劇作家としての枯渇→掃除婦役として劇指導される立場に→??死??
・アデル(キャサリン・キーナー)
主人公の妻 ものすごい細密画を描く画家
ケイデンと不仲→親友マリア(レズビアン関係?)娘オリーブとベルリンへ→複数の男女と関係→NYへ戻る、31階の部屋・掃除婦エレンとの友情→病死?
・オリーブ[子供](サディ・ゴールドスタイン)[大人](ロビン・ワイガート)
アデルとケイデンの娘
幼少時にベルリンへ渡ったためドイツ語が母語。11歳の時マリアに刺青を施されて「フラワーガール」となる・マリアとレズビアン関係→風俗嬢→ケイデンを同性愛者だと思っている、刺青の花が枯れ、病死
・ヘイゼル(サマンサ・モートン)
→ケイデンがヘタレなので自然消滅、火事の家に住む、デレクと結婚→子持ち、メガネ店勤務→失業、ケイデンの助手→サミーといい感じ→ケイデンとセクロス→事故?死
・クレア(ミシェル・ウィリアムズ)
女優 ケイデンといい感じ
クレア母の死→ケイデンと結婚出産(アリエル)→ヘイゼルをモデルにした売り子の役→クレア自身の役(相手役はサミー)→ケイデンと不仲、別居
→ヘイゼルといい感じ→ケイデンにかまってもらえなくて自殺
・タミー(エミリー・ワトソン)
クレアの降板と交代・ヘイゼル役の女優(相手役はサミー)ドライな女性
ケイデン母の葬式後(また葬式後かよ!)セクロス
掃除婦エレン役の女優
→サミーの死後、ケイデン役として、掃除婦エレン役となったケイデンに演技指導 パートナーはエリック??
・マリア(ジェニファー・ジェイソン・リー)
アデルの親友
兼レズビアン関係? オリーブの父親的存在→刺青を施す→オリーブとレズビアン関係に
謎のカウンセラー 著書多数
ネタバレ度さらに高くなるのでたたみます
2010-10-31
■[映画]イングロリアス・バスターズを見てすごーく楽しかったので感想覚書。
軽く軽くネタバレありです。ご注意。
おもしろかったです。おもしろい映画です。
私はタラさん作品全然見ていないので(キルビルも!)監督論云々を語ることはできないのですが、唯一みたタラさん作品はレザボア・ドッグスでありまして。そこから察するに、タラさんが銃撃戦を撮るとああいう敵味方全員死…みたいな結果になるのかなぁ、と。どうなんでしょ?
この映画は章立てになっておりまして、結構シークエンスがかちかちっとしてる印象。まあ登場人物が多いし、いろんな立場の人や、いろんな言語が混ざりあってる(後述)ので、この手法は非常に親切だと感じました。
そうそう直前に見た映画が「プルートで朝食を」だったのですが、こちらもまた章立てになっております。しかも細かい。正確にはわかりませんが、だいたいDVDメニューのチャプターの数くらいあるのではないかな。とっても乙女な章タイトルが入るのです。カワイイ。
で、章立てになっている映画って「このお話は、きちんと起承転結があってスッキリとした終わり方をしますよ」という保証を観客の無意識に与えてくれるのかな、などと思いました。なんか安心感があるよね。物語の舵取りが見えない映画って見ていて不安じゃないですか。(そういう観客宙ぶら状態の映画にも傑作はあると思うけどね)ちなみに小説とかでも、細かい章立ての形式になってるものって好きです。単にサブタイトルフェチなのかも。
登場人物がそれぞれ英語、ドイツ語、フランス語を話すというのも面白いところ。普通の映画だと、お約束的に全員英語で、他言語の出番はちょろちょろじゃないですか。私は英語とフランス語は何となく耳慣れている感じがするのですが(意味がわかるよ!というレベルではないよ)ドイツ語に関してはからきしなので、ドイツ人に囲まれて意味のわからないドイツ語会話を聴いているショシャナ(フランス人)にすごく感情移入しましたね。何かドイツ語、不快というか怖い。と思ってしまう(もちろん、映画の文脈でね)。あと、この映画の主役、といっても過言ではないナチスの「ユダヤ・ハンター」ハンス大佐。彼がドイツ語、フランス語、英語を流暢に使いこなすのがめちゃくちゃ格好いいです。それだけでもうこの人には勝てない…!と思ってしまう。最後、イタリア語までしゃべっちゃうし。あれにはもう笑いました、降参です。
登場人物はかなり多い部類の映画だと思うのですが、演じている役者さんのと怪演いうかインパクトがすごいので、そのへんの混乱やストレスを全く感じない。もともとあくの強い顔揃ってるし。その筆頭がクリストフ・ヴァルツ演じるハンス大佐でしょうなあ。彼のキャラクターは強烈。物腰柔らかく、全てお見通しのキングオブ食えない人物。もうこの人には絶対に勝てない、と思わせる最強の相手だっただけに、あの二段階のオチは意外なものがありました。ブラピが主演としてクレジットされているけれど(そしてブラピも悪くないんだけど。でも白タキシードで大佐に伊語でまくし立てられた時のブラピは(´・ω・`)こんなだった)、明らかに主役は彼だな、と思いましたね。みんなそう思うだろ…。
大佐と対峙するバスターズではないもう一人の人物ショシャナ(ユダヤ人女性)。この人(メラニー・ロラン)もすっごくきれいな女優さんですねー。まだ結構お若い方です、派手なハリウッド系の美人でないが可愛いなぁ。パリでの食事会、デザート(シュトゥルーデル?)を食べるシーン、お気に入りです。大佐の食べ方がね、また神経に触る!でもあれ、普通に美味しそうですよね。シュトゥルーデル(ウィキ)ぼてっとしたクリームで甘っそうなんだよな…でも食べたい!
あと印象に残ったのはダニエル・ブリュール(ユアン・マクレガー似ですね。彼もフランス語うまい。)のフレデリック。英雄に仕立て上げられた若いドイツ兵なのね。果てしなくウザくてイライラします。彼がアタックするショシャナにどっぷり移入して本当に首絞めたくなります。かなりイライラが募るので最終章でのショシャナがフレデリックに対してとった行動には、スタンディング・オベーション♪でしたよ我が家。こんな喝采はゼア・ウィル・ビー・ブラッド以来じゃないかな?あ、ウザ演技が素晴らしい役者さんはいい役者さんですよ。
ということで、どちらかというとバスターズより、もナチスの面々の方がインパクトありかも。アウグスト・ディール(少佐)も大佐には及ばずともなかなか意地の悪い攻め方を見せてくれましたし。それにしても彼の顔は一度みたら忘れられないのう…。
とにかく一筋縄ではいかないなぁ。底意地の悪さと、爽快感のバランスが絶妙ですね。いろいろ細かいネタにも尽きない映画ですよ。ほくほく。
wowwowが見られる方は11月12日に放送があるようなのでいかがでしょうか?http://www.wowow.co.jp/pg/detail/022025001/index.php
私もこちらの特集番組はみたいと思っていますよ。http://www.wowow.co.jp/pg/detail/066480001/index.php
2010-10-13
■[音楽]Rufus Wainwright来日コンサートの主観的な感想とかの最後、ありがとうルーファス。
お祭りのような4日間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。のののーん、とのしかかる喪失感。
6月の末ごろに来日のニュースが飛び込んできたときは本当に嬉しかったなぁ。折しも私の生ルーファス聴きたい欲は膨れ上がっており、ツアースケジュールとにらめっこしながら、どうにかして海を越えてご本尊を拝みに行けないか、と考え始めていたまさに矢先だったからのう…。そりゃあもう後先考えずに東名阪と全部のチケットをぽちったもんじゃ…。
でも、最初は全編ピアノ弾き語りのみのライブ、という形態に多少がっかりしたことを告白しておきます。私が最初に聴いたのってWant1ですから。そこからミルウォーキーのDVDとか見てキラッキラな世界に魅了されて…という経緯。やっぱり、バンドで、ゴージャスな曲を披露して欲しかったのです。ミルウォーキーの世界に憧れてねぇ。Release the Starsの来日公演の時に知っていたらなぁ、と本当に悔しい思いをしたものです。数年前、バイト先の有線に向かってねっちゃりとしたハレルヤをよくもこうねっちゃりと歌うなぁこの人は…、と毒づいていた自分の頭をぽかぽか殴って説教してやりたい。まあその反動で「ふぁ@@っく!〇〇公演も行けば良かったぁあ(発狂)!!」という事態を避けたくて、今回の三都市行脚が敢行されるに至ったわけですけど。
そんなわけで、非常に評価の高いデビューアルバムも、最初はちょっと聴きづらいと感じていました。何か古臭い、田舎っぽいってね。それが一変したのが、1994年〜1998年ごろ、すなわちデビュー前後のライブ音源を聴いたこと。アレンジャーの手が加わらない、荒削りな演奏を聴いて、ふと何かを納得したように思いました。ピアノと声だけのライブって、斬新な挑戦なんじゃなくて、ルーファスにとっては素の自分であり、キャリアの原点なんじゃないか、と気づいたのです。それからは、1stアルバムのモントリオールの香りのする(行ったことなんかねーけどな!)素朴な曲がたまらなく愛しくなった。今回の公演では1stの曲結構ありましたけど、若い時の曲を大切に、そして心から楽しそうに歌ってる姿をみると、胸が熱くなりました。「僕は自分のキャリアをとっても誇りに思ってるんだよ」ってインタビューで言っていたけど、本当にその通りなんだなあって。
私がルーファス聴くようになったのってほんの半年ほど前からなんですね。先ほど確認して自分でもびっくりです。訳のわからない衝動に突き動かされて、崖から転げ落ちるように彼の世界にハマったのでした。いろんなラッキーが重なって、このタイミングで素敵なコンサートを体感することができて幸せでした。
また、ファンの方とお話することができたのも嬉しかったです。この場でありがとうを言わせてください。皆さん愛が深いです!前回の来日公演はもちろん、海外遠征されてたり、初来日のライブを見ているという方まで!ああんなんて羨ましい。そうそう、オンラインでもにわかにフィーバーしてましたね!ふふふ、ウェブストーカーとしてかつてない盛り上がりにウハウハでしたよ(気持ち悪い)。
東京では「あんましょっちゅう日本来れないしー」なんて事言ってたけれど、大阪の最終公演で「またすぐにでも日本に来たいよ!」って言ってくれたルーファス。うわーん、ほんと?嬉しすぎるよ!日本にも、あなたのこと愛してる人がいっぱいいるよ!ってことが伝わればいいなーと思ってたんですが、通じました?その言葉を胸に、次に会える時を楽しみに生きていきますよ。I love you!
最後に、次こそ見たいルーファスくんを挙げておこう。私は欲深い。
ギタープレイがみれますように。小躍りがみれますように。変なコスプレがみれますように。マーサとデュオがみれますように。脱ぎっ☆がみれますように。

















