いろんな見方があるのは当然

マボロシの鳥

マボロシの鳥

ちょっと間あいてしまった。こんなにかかる予定じゃなかったんだけど…でも、読んでたのがこれだったからかなあ(笑)
読んでみました。爆笑問題・太田さんの処女作。どんなお話を書く人なのかなあ、と興味があって読んだわけなんだけど…いやあほんとに。これは賛否両論あるの分かるなあと(笑)わたしは、設定がファンタジー系っていうのかな、現実離れしてるっていうの?そういうお話って好きじゃないんです。あくまで自分が今生きてるこの世界を舞台にしていて欲しくて。そうじゃないとなんか感情移入して読めないっていうか。だからね、このお話に出てくる登場人物の世界に、なかなか入り込めなくて、だから文章も全然自分の中に入ってこなくて。読むのちょっと大変だったかなあ。なかなか進まなかった。きっとね、言いたいこと・伝えたいことが沢山詰まってると思うの。大事なのはこういうことなんだよっていう、太田さんの主張が。でもねー…スッと入ってこなくて、抽象的で、わたしには分かりにくかったなあ、というのが正直な感想でした。でもね、すごく印象に残った文章はあるんだ。「……この世で一番幸福なことは、誰かに必要とされることだ……」って一文。すごーく共感した。そうだなあって思った。それから、「タイムカプセル」ってお話と、「マボロシの鳥」ってお話は、この中でも好きなお話でした。ちょっと感動して、ほろっとした。全体的にはあんまり伝わらないなあ…って感じのお話でしたが、それでも太田さんってすごいなあと思う文章や発想がありました。なんだかんだ言ったけど、読んで良かったと思いました。